5月10日、2024年MotoGP第5戦フランスGP MotoGPクラス初日のプラクティスがル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは10番手、アレックス・リンスは14番手となった。
晴天に恵まれたル・マンは、フランスの連休と重なったこともあり、多くの観客に囲まれた。
2024年MotoGP第5戦フランスGP TV放送&タイムスケジュール
母国グランプリを迎えたクアルタラロは、ファンの大声援を浴びながら初日をスタート。午後のプラクティスでは、早々にトップ10に入るタイムを記録した。その後もセッション終盤までペースを上げ続け、一時は7番手まで浮上。ライバルのタイム更新により少しずつ後退したが、トップ10を獲得してQ2ダイレクト進出を決めた。
チームメイトのリンスは、タイヤ周りの調整作業を課題にFP1をスタート。ハードなブレーキングと素早い加速が要求されるル・マンでは、リヤエンドのトラクションが鍵となるため、リンスはさまざまなタイヤコンパウンドの組み合わせを比較した。作業を進めるなかでラップタイムも向上。プラクティス残り4分の時点では11番手のタイムを記録し、さらなるタイムアップも期待されたが、最終盤のイエローフラッグもあり14番手に留まった。
■ファビオ・クアルタラロ(FP1:20番手、プラクティス:10番手)
「ル・マンの初日にトップ10を獲得できたことは素晴らしい結果だ。ラップタイムもとても良かったと思う。僕自身、限界までプッシュした。最初のアタックでたしか8番手まで上がったと思うが、その後さらにプッシュし、タイムを短縮することができた。Q2進出以上にうれしかったことは、3位の選手にコンマ2秒差まで近づけたことだ。これは本当に大きな成果だと思う。すべての要素を100%引き出せれば、ライバルたちとの差をもっと縮めることができるだろう」
「また、今日初めて使用したヘルメットはファンとの交流を喜ぶ意味があり、またヤマハとの新たな関係構築(契約更新)を祝うものでもある。何か面白いもの、今までとは違うものを創りたかったんだ。ブーツやグローブもとても気に入っているよ」
■アレックス・リンス(FP1:13番手、プラクティス:14番手)
「決して悪くはなかった。今回は、タイヤに関してこれまでとは違う戦略をとっている。午前中のセッションでは最初にミディアムのコンパウンドを試し、すぐにソフトに替えて周回を重ね、プラクティスでどこまでいけるかを確認した。結果は悪くなかった」
「タイヤのテストを行っている間はラップタイムは上がらないが、良い形で作業を進めることができたと思う。それでもまだ課題は残っており、スピンがあるしトラクションも低い状態だ。最終的には他のサーキットに比べればトップとの差を縮めることができているが、依然として伸びしろが残っている」
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