現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ライトはいつ点灯すべき?違反行為にもなる自動車の無灯火リスク

ここから本文です

ライトはいつ点灯すべき?違反行為にもなる自動車の無灯火リスク

掲載 更新 39
ライトはいつ点灯すべき?違反行為にもなる自動車の無灯火リスク

車・バイク・自転車など車両がライトを点灯しない「無灯火」は、自ら危険な状況を作り出しているといっても過言ではありません。今回は、無灯火で走行する危険性やライトをいつ点灯すれば良いのかなど、ライトの点灯について解説します。

秋から冬の夕方から夜にかけて多発する事故

今週、話題になったクルマのニュース4選(2022.1.8)

(筆者撮影)

日が傾きはじめた夕方から夜の時間帯は、ライトを点灯していない車(無灯火の車両)を見かけることが多くあります。この無灯火での走行は、交通違反であり、事故のリスクも高まる危険な行為です。

警察庁が公開している「薄暮時間帯における死亡事故に係る分析」によると、17時台~19時台(薄暮時)に死亡事故が最も多く発生していることがわかります。また、月別の薄暮時間帯における交通死亡事故件数は、7月から増えはじめ、10月~12月がピークとなり、1月から減少していくという傾向がみられます。つまり、日が沈む時間が早くなると共に交通事故の件数が増え、日照時間が延びると交通事故の件数が減るといえるでしょう。

薄暮時と言われる夕方から夜の時間帯は、買い物や帰宅ラッシュの時間と重なり、歩行者・自転車・バイク・車などの交通量が多くなる時間です。また、日中の仕事や用事などによる疲れによって集中力が切れやすく、運転中の危険な状況の発見が遅れることがあります。さらに、日が沈んで周囲が暗くなると視界が悪くなり、歩行者・自転車やバイクなどの発見も遅れやすくなります。つまり、薄暮時は、交通事故が発生しやすい状況がいくつも重なっている時間帯なのです。

車両の運転者は、日が傾き周囲が暗くなり始めたら、ライトを点灯しなければなりません。ライトを点灯せずに走行すると「無灯火違反」となり、違反点数1点、反則金6,000円(普通車の場合)となります。

このように無灯火で走行すると、交通違反になるだけでなく、事故の危険性が高まるため、周囲が暗くなり始めたらライトを点灯することが事故を防ぐために重要なことだといえるでしょう。

なぜ無灯火は危険なのか?

なぜ無灯火で走行することが危険なのでしょうか。それは、自分の存在を周囲に認識してもらえないためです。

ライトを点灯していない車両の運転者は、街頭や他の車両のライトなどにより、周囲の状況が見えるため、自分が無灯火だと気づかないまま走行し続けてしまうことがあります。一方、周囲の車両からは、無灯火の車両が見えていないことが多いです。そのため、交差点や進路変更(車線変更)など、さまざまな交通場面で危険な状況になってしまいます。

この無灯火による危険は、自動車だけではなく、原付を含む二輪車や自転車も同じです。

ライトはいつ点灯するのが良いのか?

(筆者撮影)

ライトは、日が傾き、暗くなり始めたら点灯しましょう。また、周囲の状況が見えづらいとき、歩行者や自転車など他の車両の存在がわかりにくいと感じたときにもライト点灯した方が良いと言えます。具体的には、薄暮時、トンネルの中、雨や霧といった悪天候時などです。

このように自分から周囲の状況や車両などが見づらいということは、周りの車両からも同じように見えづらいということになります。そのため、周囲の状況の認識がしにくくなってきたらライトを点灯しましょう。

オートライト機能が装備されている車は、周囲の明るさに応じて自動で点灯と消灯をしてくれるため、スイッチを「AUTO」にしておけば運転者の操作は必要ありません。ただし、オートライトが装備されていない車の場合は、手動でライトのオン・オフをする必要があります。ライトが点灯しているかどうかは、メーター内にあるマークで確認できるため、ライトがついているかわからないときはメーター内を見ましょう。

また、ライトを点灯しているときは、ライトの向き(ハイビームとロービーム)にも注意が必要です。周囲に車やバイクなどがいる状況でハイビーム(上向き)にしていると「減光等義務違反」となり、違反点数1点、反則金6,000円(普通車の場合)となります。ハイビームになっているかどうかもメーター内のマークで確認できるため、ライト点灯時には、ライトの向きも確かめておきましょう。

自分の存在をライトで知らせて事故に巻き込まれないようにすることが大切

ヘッドライトは、点灯しなければならない状況であるにも関わらず点灯していない状態(無灯火)のときに交通違反となります。しかし、ヘッドライトを点灯する必要がない状況で点灯し続けることは違反になりません。車両のライトは、前方の視界を確保するだけでなく、自分の存在を周囲に知らせるという役割も担っています。無灯火によって交通違反になったり、事故のリスクを高めたりすることがないよう、ライトを有効に活用して自己防衛運転をしましょう。

取材・文/齊藤優太

関連タグ

こんな記事も読まれています

トヨタ「アルファード/ヴェルファイア/プリウス」オーナーに朗報! 純正ナビのテレビ視聴やナビ操作が便利になるTVキットが新登場
トヨタ「アルファード/ヴェルファイア/プリウス」オーナーに朗報! 純正ナビのテレビ視聴やナビ操作が便利になるTVキットが新登場
Auto Messe Web
[15秒でわかる]BMW『M2』改良新型…小さな車体でも中身は狂暴
[15秒でわかる]BMW『M2』改良新型…小さな車体でも中身は狂暴
レスポンス
本州―四国「しまなみ海道」高速バス攻めの“特急化” 運行ルートがらり変更! 新幹線接続 JR松山駅は“廃止”
本州―四国「しまなみ海道」高速バス攻めの“特急化” 運行ルートがらり変更! 新幹線接続 JR松山駅は“廃止”
乗りものニュース
7年ぶり全面刷新! 新型「迫力顔SUV」初公開! 斬新グリル&直6エンジン搭載の「大きめ高級車」! 豪華内装の「X3」欧州で発表
7年ぶり全面刷新! 新型「迫力顔SUV」初公開! 斬新グリル&直6エンジン搭載の「大きめ高級車」! 豪華内装の「X3」欧州で発表
くるまのニュース
テオ・プルシェールがインディカーで残した爪痕。復帰への道筋と後任ノーラン・シーゲルの才能
テオ・プルシェールがインディカーで残した爪痕。復帰への道筋と後任ノーラン・シーゲルの才能
AUTOSPORT web
ゴルフにポロにルポにup!に……VWの「GTI」はやっぱり熱いぜ! 時代時代のクルマ好きを歓喜させた歴代モデルとエキサイティングなその中身
ゴルフにポロにルポにup!に……VWの「GTI」はやっぱり熱いぜ! 時代時代のクルマ好きを歓喜させた歴代モデルとエキサイティングなその中身
WEB CARTOP
アルファロメオからセアトにVWまで! 凄腕デザイナー「ワルター・デ・シルヴァ」独自の手法と名車5台
アルファロメオからセアトにVWまで! 凄腕デザイナー「ワルター・デ・シルヴァ」独自の手法と名車5台
WEB CARTOP
新型電動ミニバン『L380』は航続824km、LEVCが中国発売…グローバル展開も計画
新型電動ミニバン『L380』は航続824km、LEVCが中国発売…グローバル展開も計画
レスポンス
トヨタが新型「アクア」発表! 新たな「小さな高級車“ラフィネ”」も追加された「大人気コンパクトカー」の優位点とは
トヨタが新型「アクア」発表! 新たな「小さな高級車“ラフィネ”」も追加された「大人気コンパクトカー」の優位点とは
くるまのニュース
2024年中の発表もあるか!? ホンダのおしゃれクーペ「プレリュード」誕生間近? 新型は「往年の名車ゆずり」の圧倒的な存在感が魅力的
2024年中の発表もあるか!? ホンダのおしゃれクーペ「プレリュード」誕生間近? 新型は「往年の名車ゆずり」の圧倒的な存在感が魅力的
VAGUE
アストンマーティン、アロンソの個人的な依頼から誕生した限定車『Valiant』を発表。グッドウッドでデモ走行へ
アストンマーティン、アロンソの個人的な依頼から誕生した限定車『Valiant』を発表。グッドウッドでデモ走行へ
AUTOSPORT web
ホンダ、『モンキー125』のカラーリングを変更。レッドほか3色展開で7月25日から発売
ホンダ、『モンキー125』のカラーリングを変更。レッドほか3色展開で7月25日から発売
AUTOSPORT web
フェルスタッペン、2026年”登場”のレッドブル自社製パワーユニットに自信「ファクトリーには成功するために必要なモノが全て揃っている」
フェルスタッペン、2026年”登場”のレッドブル自社製パワーユニットに自信「ファクトリーには成功するために必要なモノが全て揃っている」
motorsport.com 日本版
なぜいま若者に「マツダ・ロードスター」が人気なのか? クルマの愉しさも最新の安全性も妥協しないのが今風の選び方。
なぜいま若者に「マツダ・ロードスター」が人気なのか? クルマの愉しさも最新の安全性も妥協しないのが今風の選び方。
くるくら
永遠のライバルがついにタッグを!?『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』
永遠のライバルがついにタッグを!?『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』
バイクのニュース
ホンダの新世代EV「e:N」、第2弾モデル『e:NS2』は航続545km…中国発売
ホンダの新世代EV「e:N」、第2弾モデル『e:NS2』は航続545km…中国発売
レスポンス
【スクープ】ヘッドライトはよりスリムなデザインに! フォルクスワーゲン「T-Roc」次期型は電動モデルを強化へ
【スクープ】ヘッドライトはよりスリムなデザインに! フォルクスワーゲン「T-Roc」次期型は電動モデルを強化へ
LE VOLANT CARSMEET WEB
ホンダ「新型ダックス」発表! 超レトロな「伝説的モデル」は45万円!? 新たな「OP装備」も採用した「新型モデル」 8月発売に反響あり!
ホンダ「新型ダックス」発表! 超レトロな「伝説的モデル」は45万円!? 新たな「OP装備」も採用した「新型モデル」 8月発売に反響あり!
くるまのニュース

みんなのコメント

39件
  • 以前メーターパネルの文字が浮き出る様にはっきり見えるので
    ヘッドライトの点け忘れが多くなったとcarviewニュースで書いてた
    今回はメーター内のマークを確認しましょうですか?

    ヘッドライトが点いてるかどうかそんな事しないとわからない人は運転しないでほしい
    安全意識が並に有ればヘッドライトが点いているかどうかなんてすぐにわかるはず
    単純に運転に向かない迷惑な人です。


  • 夕暮れ時はもちろんだけどトンネル内での無灯火も危険。特に黒っぽいクルマは見えにくい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村