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21世紀が到来! クルマが大きく進化した2000年代に若者が憧れたクルマ5選

掲載 更新 37
21世紀が到来! クルマが大きく進化した2000年代に若者が憧れたクルマ5選

 この記事をまとめると

■2000年代初頭に人気のあったクルマをプレイバック

1980年代に若者が憧れたのは国産クーペだった! 羨望の眼差しで眺めるも「手が出なかった」クルマ4台

■昭和に誕生したスポーツカーも人気が高かった

■最先端技術などが多用された新時代のクルマが多く世に放たれていた

 クルマのあり方が大きく変わった2000年代の憧れの的とは?

 平成元年(1989年)生まれの人が、運転免許を取得できる年齢になったのが2007年。2000年代のヤングドライバーは前半が昭和世代、後半が平成世代といった風に捉えることができる。

 そうした時代の変化は、売れていたクルマの顔ぶれにも現われており、2000年にもっとも売れていたのはオーソドックスの極みといえる「トヨタ・カローラ」だったが、2009年には進化したハイブリッドカー「トヨタ・プリウス」がもっとも売れたクルマの座を奪っていた。また、2005年にはレクサス・ブランドが日本での展開をスタート、輸入車とは異なる憧れのブランドになるべく歩み始めたのも2000年代で記憶に残るニュースだ。

 ところで、2000年代の若者は、社会人デビューする際に、いわゆる就職氷河期の厳しい洗礼を受けた世代。正直、マイカーが欲しいと思ってもそれは夢のまた夢だったという人も多いだろうし、運転免許を取得するためのウン十万円を用意するのに苦労したという人も少なくないだろう。憧れの愛車を手に入れるというイメージさえ思い浮かばないという世代ともいえる。

 そんなゼロ年代に若者が憧れたクルマとは、どんなモデルがあるだろうか。

 1)トヨタ・アルファード

 さて、前提として押さえておきたいのは、平成初期生まれのユーザーを中心に「スライドドア世代」が増えているということだ。日本でスライドドアのミニバンが普及したのは1990年代だが、生まれたときから家庭のクルマとしてスライドドア車に親しんできたミニバン世代ともいえる。

 そうしたスライドドア世代にとって憧れとなるのはスポーツカーでもなければ、ハイブランドの輸入車でもない。キング・オブ・ミニバンといえる「トヨタ・アルファード」だった。2000年代のアルファードといえば、2002年にデビューした初代モデルが憧れの対象となった。

 初期の設定は2.4リッター直列4気筒エンジンと3リッターV型6気筒エンジンの前輪駆動を基本としたモデルだったが、2003年にはハイブリッドを追加。そのシステムは現在にもつながる後輪をモーター駆動するE-FOURで、1500Wのコンセントを用意するなどカーライフを広げてくれる仕様だった。それもアルファードへの憧れを加速させたのではないだろうか。

 2000年代でもスポーツカーは人気の高いジャンルだ

 2)日産 GT-R

 もちろん、クルマ好きにとってスポーツカーが憧れの存在というのは普遍的な部分もある。2000年代に登場したモデルで印象的なスポーツカーといえば、日産GT-Rだろう。市販開始こそ2007年とゼロ年代後半だが、そのコンセプトカーが初お目見えしたのは2001年の東京モーターショー。2005年の東京モーターショーではプロトタイプが公開されるなど、デビューに向けて期待を高めていくというストーリーも期待の気持ちを膨らませたものだ。

 そんなGT-Rのデビュー時のスペックは、専用設計の3.8リッターV6ツインターボの最高出力が480馬力。6速DCTのトランスミッションはリヤデフと一体のトランスアクスルレイアウトとなり前後重量配分を最適化、そこからフロント側に駆動を戻す4WDである点は、スカイラインGT-Rから受け継いだ伝統で、それが雪道でもパフォーマンスを発揮できる「全天候型スーパーカー」という新しい個性を実現したといえる。

 最新型ではベーシックグレードでも1000万円を超えるプライスタグを掲げるGT-Rだが、2007年10月にデビューした当時のメーカー希望小売価格は777万円~というもので、今から考えれば手が届きやすい値付けだったが、デフレマインドの日本市場、さらに翌年に起きたリーマンショックなど、GT-Rを手に入れるというイメージは湧かない状態だったのも事実。憧れのまま、一緒に年を重ねてしまったというGT-Rファンも少なくないだろう。

 3)トヨタ・スプリンタートレノ(AE86)

 それはさておき、ゼロ年代には1980年代のスポーツカーが中古車市場で高騰する種が生まれていた。その象徴といえるのが、アニメ・コミック「頭文字D」の主役マシンといえるトヨタ・スプリンタートレノ(AE86)だ。

 ドリフトブームでのハチロクは、安く入手できるFRということで人気を博していたが、頭文字Dの影響でキッズ層にもハチロクの名前が知れ渡るようになると、どんどん価格は高騰。改造された個体が多かったこともあり、ノーマル状態を維持している個体は非常にレアということで、中古車市場で高値をつけるようになっていった。

 お金を積んでも新車は買えない、程度のいい個体もそう簡単には見つからない。そんな状況がハチロクの価値を高めていき、憧れの存在として昇華させていった。

 なお、AE86の新車時スペックは最高出力130馬力、車両重量940kg(トレノ・3ドア)。たしかに軽量ボディは武器といえたが、それほど過激な性能を持っていたわけではない。新車時価格は150万円少々といったところで、価格なりのパフォーマンスだった。神格化され過ぎているキライもあるが、それも含めてハチロクが奇跡のプロダクトだったということだろう。

 4)ホンダ・シビック タイプR(EK9)

 実際問題、ゼロ年代に速くて手頃なクルマを探すと、ハチロクよりもシビックタイプR(EK9)のほうが適切だったろう。1997年に誕生した初代シビックタイプRは、2000年代にはちょうどいい塩梅に中古車価格もこなれ始めていた。

 新車価格は199万3000円(名古屋)~205万5000円(沖縄)で、2001年まで販売されていたため、2000年代初頭ではそれほどプレミア価格は付いていなかったのだ。その意味では憧れの存在でありながら手の届く存在といえた。

 EK9専用のB16B型エンジンの最高出力は185馬力。車両重量はパワステ装着車で1050kg、パワステ+エアコン+SRSエアバッグ+ABS装着でも1090kgと十分に軽量で、マンガの世界でもなければシビックタイプRがハチロクに負けるなんてことは考えづらいほど性能的なアドバンテージを持っていたというのが事実だ。

 もっとも、典型的なFFドライビングが求められるという意味では、後輪をスライドさせることがカッコイイという価値観とは相容れない部分があったとはいえ……。そして、適度に中古車としてこなれていったシビックタイプRであっても憧れの存在となるような景況感だったのも、またゼロ年代の事実だ。

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みんなのコメント

37件
  • プリウスや、アルファードか。
    ろくなクルマがないな。
  • 車をつまらない物に変えてしまった戦犯が、
    プリウスとアルファードですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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