現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 標準車と価格差75万円も即完売! ホンダ新型「シビックタイプR」何が凄いのか! 「買えた人は幸せ者」

ここから本文です

標準車と価格差75万円も即完売! ホンダ新型「シビックタイプR」何が凄いのか! 「買えた人は幸せ者」

掲載 3
標準車と価格差75万円も即完売! ホンダ新型「シビックタイプR」何が凄いのか! 「買えた人は幸せ者」

■専用装備装着の限定車 75万円差の価値はある?

 普通、メディア向け試乗会は当然ながらクルマを売るためにおこないますが、今回鈴鹿サーキットで試乗会がおこなわれたホンダ「シビックタイプR リミテッドエディション」の場合、すでに売り切れています。

ホンダが新型「S660」を世界初公開!

 ホンダによれば「瞬時に売れてしまいました」。それなら普通のタイプRならどうかといえば、やはり発売から数日で売り切れてしまったそうです。

 参考までに書いておくと、現行シビックタイプRの生産は閉鎖が決まっているイギリス工場。

 次期型でもタイプR仕様を作るようだけれど(意外なことに現行型のエンジンはアメリカ製です)、アメリカでも厳しくなる一方の燃費規制や騒音規制など考えれば、超武闘派になるかどうか不明。現行モデルを買っておくのが正解だと私は思います。

 今回試乗したリミテッドエディションと標準車の違いは

【1】BBSの軽量鍛造ホイール標準装着

【2】日本製でいえばヨコハマのA052のような、サーキットで本領を発揮するミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2を標準装着

【3】ザックス製ダンパーの専用セッティング

【4】20kgの軽量化

 といったものです。標準車との価格差75万円は、人によって評価が分かれるかも。

前置きはこのあたりにして試乗と行きましょう! コースは鈴鹿サーキットです。

 先導車に付いていくというカタチながら、引っ張るのは木立さん。今年S耐にシビックタイプRで出場している、ホンダでTOP3に入る評価ドライバーです。追いつけばペースアップしてくれるため、事実上の「好きなだけアクセル踏んでいいですよ」状態。

 また、市販車は180km/hの速度リミッター付き。鈴鹿だと5か所で稼働するといいます。それじゃ面白くも何ともないし、そもそも速ければ速い方がエラいサーキット。今回リミッターを稼働させないようにしたそうな(車載GPS情報によりサーキットだとわかったら自動的に速度リミッターが解除になる車種もあります)。

 問題は運転手か? 鈴鹿で最後にレースしたの、35年前。それからまともに走っていない。ということでコースイン。

 1ラップ目はウォームアップを兼ねてスローペースだから、コースを再確認します。木立さん、1ラップ終わったシケイン立ち上がりからペースアップ。全開加速で付いていくと、私のイメージより回転の上昇が速い! つまりパワフルだということ。ついついオーバーレブ気味になってしまいます。

 壊れることなど無いけれど、美味しい回転数以上まで引っ張ると加速が鈍くなります。それにしても速い! あっという間に5速まで入り、1コーナー手前でメーター読み220km/hを超えます。最後に鈴鹿で乗ったスカイラインRSのグループA仕様より圧倒的に速い!

 ブレーキングすると、さすがブレンボ製のキャリパー&ローター! 若干横方向のGを掛けているのに左右均等ガシッと効いて減速! 気持ち良いです!

■熟成を重ねて驚くほど扱いやすくなった最新のシビックタイプR

 2コーナーに向けハンドル切り込むと、おそらくアジャイルコントロール(ハンドル切った方向に向かうという電子制御)が上手く作動しているらしく、アンダーを感じさせずに曲がっていきます。

 S字は3速だと決め込んでいたら、驚いたことに4速に入れなくちゃならないらしい! 150km/h以上出てるじゃありませんか! シフトアップしろというコーションに追い立てられます。

 ここからダンロップコーナーまで連続する5つのコーナーは、ひとつでも失敗するとダメ。久し振りとあって納得いかないが、クルマに助けられなんとかクリア。

 今までのタイプRも速かったけれど、前後バランスという点でシビア。少し無理すればアンダーステア出るし、ラフに荷重移動させるとテール流れました。

 最終モデルは驚くほど扱いやすくなっています。姿勢制御装置を完全カットしたって不安感無し! 仕上がりの良い競技車両のように扱えるのだった。いやいや楽しいったらない!

 なんと久々の鈴鹿で2ラップしか走っておらず、しかもミスだらけなのに2分32秒! デグナー手前やスプーン手前でも200km/h出ちゃうんだからハンパ無い! 10周くらい走ったら5秒は縮まると思う。

※ ※ ※

 このクルマを買えた人は幸せだ。オーナーになったら一度くらいはサーキットに持っていってアクセル全開を楽しんで欲しいです。

 最近明るいニュースがまったく無いホンダながら、久し振りに「超いいね!」しておきたい。

 確かに売り切れてしまったクルマの試乗会だけれど、皆さん良い記事を書くと思います。私だって絶賛だ。悪口、ひとつもありません。ホンダのイメージ向上になることでしょう。

 こういったクルマを1年に1度くらい出せばブランドイメージだって上がります。

こんな記事も読まれています

期待どおり!「熟成」ワゴン 新型フォルクスワーゲン・パサートへ試乗 巨大モニターは必要?
期待どおり!「熟成」ワゴン 新型フォルクスワーゲン・パサートへ試乗 巨大モニターは必要?
AUTOCAR JAPAN
マルティン、完璧ポール・トゥ・ウィンでスプリント3勝目! 驚異11ポジションアップでマルケス2位|MotoGPフランスGP
マルティン、完璧ポール・トゥ・ウィンでスプリント3勝目! 驚異11ポジションアップでマルケス2位|MotoGPフランスGP
motorsport.com 日本版
キック・ザウバー離脱の可能性高まるボッタスに、ウイリアムズとハースが関心
キック・ザウバー離脱の可能性高まるボッタスに、ウイリアムズとハースが関心
AUTOSPORT web
トヨタ新型「ハリアー」!? めちゃ”精悍デザイン”で超カッコよく!? ワイド&ローな大胆予想したCG「2025 VENZA」に反響も
トヨタ新型「ハリアー」!? めちゃ”精悍デザイン”で超カッコよく!? ワイド&ローな大胆予想したCG「2025 VENZA」に反響も
くるまのニュース
国産旧車からBMW「1シリーズ」に乗り換え…5ドア2シーターで「憧れていたシルキー6で最速のE87を目指したいです」
国産旧車からBMW「1シリーズ」に乗り換え…5ドア2シーターで「憧れていたシルキー6で最速のE87を目指したいです」
Auto Messe Web
5月18・19日にFIMトライアル世界選手権がモビリティリゾートもてぎで開幕。Enjoy Hondaなどイベントも盛りだくさん
5月18・19日にFIMトライアル世界選手権がモビリティリゾートもてぎで開幕。Enjoy Hondaなどイベントも盛りだくさん
AUTOSPORT web
【オンライン150台限定発売】 アウディA1スポーツバック・アーバン・シック・エディション
【オンライン150台限定発売】 アウディA1スポーツバック・アーバン・シック・エディション
AUTOCAR JAPAN
Moto2フランス予選|アロン・カネットがポールポジション獲得。小椋は不完全燃焼17番手
Moto2フランス予選|アロン・カネットがポールポジション獲得。小椋は不完全燃焼17番手
motorsport.com 日本版
出力大幅アップ! ブリッツから『ジムニー』MT用・専用ECU付きボルトオンターボシステムが登場
出力大幅アップ! ブリッツから『ジムニー』MT用・専用ECU付きボルトオンターボシステムが登場
レスポンス
トーヨータイヤが小型EVトラック専用スタッドレスタイヤ『NANOENERGY M951 EV』を発表
トーヨータイヤが小型EVトラック専用スタッドレスタイヤ『NANOENERGY M951 EV』を発表
レスポンス
鉄仮面な“BMWグリル”付き「バイク」実車公開! 美しすぎるシルバーボディがたまらない! MOTOR FORCEの「R100/7」とは
鉄仮面な“BMWグリル”付き「バイク」実車公開! 美しすぎるシルバーボディがたまらない! MOTOR FORCEの「R100/7」とは
くるまのニュース
【スタッフ通信】プレミアムSUV 2台でGO!!
【スタッフ通信】プレミアムSUV 2台でGO!!
Auto Prove
いま大型トラックは小径タイヤが人気! どんどん大径化する乗用車とは真逆のトレンドなワケ?
いま大型トラックは小径タイヤが人気! どんどん大径化する乗用車とは真逆のトレンドなワケ?
WEB CARTOP
グーマガ 今週のダイジェスト【5/4~5/10】GW中のスクープ、見逃してませんか?
グーマガ 今週のダイジェスト【5/4~5/10】GW中のスクープ、見逃してませんか?
グーネット
もてぎでド迫力のトライアル世界選手権が開催 ロードレースにはない選手と観客の一体感がスゴい!
もてぎでド迫力のトライアル世界選手権が開催 ロードレースにはない選手と観客の一体感がスゴい!
バイクのニュース
Moto3フランス予選|日本勢が全員Q2進出も上位ならず。ポールポジションはダビド・アロンソ
Moto3フランス予選|日本勢が全員Q2進出も上位ならず。ポールポジションはダビド・アロンソ
motorsport.com 日本版
HKSの車高調「HIPERMAX S」にテスラ「モデル3」「モデルY」用が登場! スタイリッシュにローダウン
HKSの車高調「HIPERMAX S」にテスラ「モデル3」「モデルY」用が登場! スタイリッシュにローダウン
くるまのニュース
[15秒でわかる]ホンダ『フリード』新型…2種類のボディタイプで個性を強調
[15秒でわかる]ホンダ『フリード』新型…2種類のボディタイプで個性を強調
レスポンス

みんなのコメント

3件
  • >ホンダによれば「瞬時に売れてしまいました」。
    >それなら普通のタイプRならどうかといえば、やはり発売から数日で売り切れてしまったそうです。

    どちらも嘘
    発売日の数日前にディーラーへ行きましたが、リミテッドもリミテッドでない方も購入することは不可能でした
    近年のホンダ国内営業部は酷いとは聞いていましたが、ここまでとは思いませんでした
  • グループAのRSと比べるのは、ナンセンスだろ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村