もくじ
ー すでに最終テスト段階へ
ー 内外装を大幅改善
ー 運転支援装備多数
ー 欧州では最人気
ー 因縁のライバル、フィエスタ
すでに最終テスト段階へ
ルノーのデザイン部門を統括するローレンス・ヴァン・デン・アッカーは、次期型クリオが来年前半に登場することを明かした。
それと同時に、そのデザインが既に確定していると話した。「すでに完璧に完成済みです。来年初頭に公開されます。それは素晴らしいものになるでしょう。間違いなく、クリオ史上最高のモデルです」
2019年に登場するクリオは、クラスで最も先進的な技術を搭載する。コンパクトSUVの競争が激化し、古臭いコンパクトカーが競争力を失う中でのルノーの方針に即したものだ。
ヴァン・デン・アッカーによれば、現行ルノー車のインテリに対する批判が多く見受けられることからその改善へと乗り出したという。「インテリアを改善するため、多くのことに取り組みました。ここ数年の批判を受け、より整ったコンセプトを打ち出そうとしています」
最終テストの段階に入った5代目クリオは、精悍なルックスと、テスラ風の大型インフォテインメントシステムを中心とする革新的インテリアを手に入れる。
内外装を大幅改善
エクステリアは新型メガーヌと同様革新的なものとなる。リアのドアフレームに埋め込まれたドアハンドルは維持される。昨年公開されたシンビオズ・コンセプトの要素も取り入れられるようだ。
インテリアについてもメガーヌと同様、大型インフォテインメントシステムとデジタル式ダッシュボードで構成される。この点ではフォード・フィエスタやフォルクスワーゲン・ポロなどのライバルに差をつけた形だ。
日産の新型マイクラと共通のCMF-Bプラットフォームを採用する。これは現行モデルに使われているシャシーを改良したものだ。
搭載されるエンジンは1.0ℓまたは1.3ℓのガソリン、もしくは116psの1.5ℓディーゼルから選択できる。エコ2と呼ばれる1.5ℓの48Vマイルドハイブリッドシステムも追って追加されるほか、2020年にはPHEVも登場する。
昨年、カルロス・ゴーンは今後5年の間に8車種のEVを投入すると語った。しかし、クリオはそこに含まれていないようだ。この理由として、ルノー経営陣はゾエの売り上げを共食いすることを懸念しているようだ。2017年、ゾエは欧州で最も売れたEVであった。
運転支援装備多数
一方で、クリオRSも準備が進められている。2020年の登場を前に、現行のクリオRSは先日発表された限定車、RS18をもって生産を終了する。
次期型クリオRSには現行の1.6ℓユニットが引き継がれ可能性もある。しかし、新型メガーヌRSの1.8ℓターボをデチューンして搭載される公算が大きい。フォルクスワーゲンも同様の手法により、ゴルフGTIのエンジンをポロGTIにも使用している。
また、このセグメントではまだ一般的でない先進の運転支援装備も搭載される。日産と共同開発された技術により、レベル1およびレベル2相当の自動運転が可能だ。
レベル1ではアダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストなど、大型のモデルでは一般的な機能だ。しかし、レベル2では大きく進んで「手を離せる」程度が求められる。クリオは自動駐車や車線維持などができるようだ。
欧州では最人気
英国ではクリオよりもフィエスタに人気が集まっているが、欧州全体で見るとクリオは最人気車種といえる。JATOによれば、昨年クリオは32万7395台が販売されたが、2位のポロは27万2061台であった。
欧州以外ではそれほど有力でないため、世界全体で見るとポロ、フィエスタ、スイフトに次いで4位となっている。ラテンアメリカやインドなどではより安価なダチア・サンデロが人気を博していることも理由のひとつだ。
クリオの競争力は依然として高い上、小型車市場は拡大を続けている。しかし、もっとも大きな脅威はコンパクトSUVの台頭だ。フォルクスワーゲングループのセアト、シュコダ、フォルクスワーゲンに加え、ヒュンダイやキアも小型SUVを投入している。
新型クリオは来年の発売が予定され、その価格は現行モデルより若干値上がりするだろう。しかし、フィエスタより高価になることはないと考えられる。
因縁のライバル、フィエスタ
昨年モデルチェンジされた先代フィエスタとの戦いにおいて、クリオは常に接戦を繰り広げてきた。クリオが単なるクルーザーから、運転して楽しいクルマへと変化を遂げたのもその理由のひとつだ。
フォードは最近フィエスタにアップデートを加えたが、それにルノーはどう応えるのだろうか? 現行クリオも発売当時としては異例なほど洗練されていたが、今回も同様に力をいれてくるだろう。
ただし、オールラウンド性の面でフィエスタに打ち勝つためには、サスペンションの強化が必要不可欠だ。
ルノーはクリオの快適性を犠牲にしてでもフィエスタのような運動性能を追求するか、それとも独自の快適路線を維持するのだろうか。ルノーのエンジニアも悩んでいることだろう。
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