アストンマーティンF1チームに、マネージメント・テクニカル・パートナーとして加わることになったエイドリアン・ニューウェイ。現在の彼はレッドブルに在籍し、ホンダと仕事をしているが、来年以降もホンダと共に仕事を続けていくことになった。
ニューウェイは2025年の3月からアストンマーティンでの仕事をスタートさせ、2026年シーズン用マシンの開発を率いていく形になる。この2026年からマシンに関するレギュレーションが一新され、さらにアストンマーティンは新たにホンダのPUを使うことが決まっている。
■ニューウェイ、”情熱”感じたアストンマーティンへ加入「ホンダなどのパートナーと共に選手権で勝てるチームにしていきたい」
ホンダは2021年限りでF1を一旦撤退したが、現在もHRC(ホンダ・レーシング)とRBPT(レッドブル・パワートレインズ)を介して、レッドブルにPUを供給している。しかし2026年からは新たにアストンマーティンがパートナーとなる。
つまりニューウェイとホンダは、時をほぼ同じくしてレッドブルからアストンマーティンに”移籍”するわけだ。
ニューウェイは10日の会見で、ホンダと引き続き仕事をすることの期待感を語った。
「PUのレギュレーションは、しばらく前に発表されている。ホンダは当然、それに懸命に取り組んでいるはずだ」
ニューウェイはそう語った。
「今後もホンダとの仕事を続けられることをとても嬉しく思う。レッドブルでの6年間、彼らと仕事をするのは本当に楽しかったんだ。素晴らしいエンジニアたちの集団で、シャシーの面ではとても仕事がしやすかった」
「どのチームにも、空力、機械設計、車両パフォーマンス、車両ダイナミクスなど、様々な部門がある。それらの部門とホンダとの間で相乗効果が得られるように努めたい。PUとシャシーの間には、おそらくこれまで以上に相互作用があるからね。総合的なマシンを生み出すことが、我々の目標だ」
ニューウェイはレッドブル在籍時の2014年、満足に戦うことができるPUを手にいれることができず、一時F1プロジェクトを離れた。しかしホンダのPUを手にしてから、状況が変わったと明かした。そして、今後のアストンマーティンでの仕事は、それ以上に刺激的だと語った。
「レッドブルでは、2014年に競争力のあるPUがなく、トンネルの先も見えない状況だった。その時、私が関与できる他の何かが必要だと感じたんだ。それがヴァルキリーだった」
「しかしホンダのPUを手に入れてから、状況が変わったんだ。私はRB14、15、16、16B、そして18と、F1の仕事にきちんと復帰した」
「今やチームは非常に成熟し、大きなレギュレーションの変更があった2022年の開発と設計のピークを過ぎたところで、少し後ろに下がれると思った。2023年と2024年のマシンは、2022年のマシンの進化型だからね」
「でもこれ(アストンマーティンでの仕事)は違う。新鮮な挑戦だし、新しい刺激になる。私は常に、チームにとって最善だと感じることをやっていく」
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