限定149台のアルティメット・シリース
text:AUTOCAR JAPAN編集部
【画像】マクラーレン・エルバ 2つの仕様【比べる】 全148枚
最もエクスクルーシブなマクラーレンの1台となる「マクラーレン・エルバ」に、ウインドスクリーン・バージョンが正式に加わる。
エルバは、同社の最高峰、アルティメット・シリーズの限定モデルで、フロント・ウインドウもルーフもない、オープン・スーパーカーだ。
すでに登場しているスクリーンレス仕様では、高速走行時にフロントボンネットに「アクティブ・エア・マネージメント・システム(AAMS)」がせり上がり、空気の壁を作る。
新仕様は、物理的なスクリーンを好むカスタマーの要望に応えるもので、北米の一部の州の法規を満たすために設計されている。
今回その全貌が、プロトタイプカーの写真とともに明らかになった。
同社のマイク・フルーウィットCEOは、こう紹介している。
「超軽量で極めてパワフルなエルバは、ドライバーに路面や自然との究極の一体感をもたらします。ドライビングの純粋な喜びを謳歌するために生まれ、わたし達がこれまでに手がけた中で最も特徴的でエクスクルーシブなモデルの1つです」
「ルーフとウインドウが存在しないこのロードスターは、マクラーレンモデルにしか成し得ない、最高に爽快なオープンエアのドライビング・エクスペリエンスをオーナーの皆様にご提供します。それは、洗練されたAAMS技術が目に見えない空気の壁を作りだすスクリーンレス・モデルをお選びでも、遮断性が加わったウインドスクリーン・バージョンをお選びでも変わりません」
ウエイトアップは敵 20kgの攻防
ウインドスクリーン・バージョンの目標は、重量増加を20kgに抑えること。
これは、雨滴感知式ワイパーや、ウインドウ・ウォッシャー、サンバイザー、ヒーテッドガラスとそれを囲むカーボンファイバー製サラウンドを含んでの話だ。
一方で、スクリーンレス仕様で話題になったAAMSは、搭載せずに済む。
ウインドスクリーンは完全な固定式で、風雨からドライバー/パッセンジャーを守り、動的性能、車体剛性、刺激的なドライビング・エクスペリエンスはスクリーンレス仕様と変わらないという。
写真は、「ヘリテージ・リバリー」となるサテン・カーサ・ブルーをまとったプロトタイプ。
マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)による、こうしたビスポーク・カスタマイゼーションのリクエストは多く、とくにエルバは、ドラマチックでユニークなマシンが次々生み出されているところだ。
ウインドスクリーン・エルバの最初のデリバリーは、MSOによるパーソナライゼーションのあと、2021年末からスタートする予定となっている。
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