マツダとフォードの共同作
マツダとフォードは1979年から資本提携を結んでいた。だが、日本の消費者にこれといって分かるようなつながりはほぼ見えなかった。
おそらくフォードとのつながりを最も感じさせたのは、1996年にフォード出身のヘンリー・ウォレス氏がマツダの社長に就任したときではないだろうか?
1999年の東京モーターショーでは「アクティブビークル」という名称のコンセプトカーが披露された。この頃、日本ではコンパクトカーブームと相まって、いわゆる“都会派SUV”が人気を博していた。
トヨタはRAV4を、ホンダはCR-Vを、日産はエクストレイルと熾烈な販売競争を繰り広げていた。そんな中、マツダはアクティブビークルを「トリビュート」として2000年から市販した。
トリビュートは親会社であるフォードと本格的な共同開発された車だった。これまで、両社のつながりといえば、OEM供給の関係が主だった。
トリビュートに用いられるパーツの半分は日本以外から輸入されていた。右ハンドル車は広島にあるマツダの工場で、左ハンドル車はアメリカのフォードの工場で生産された。
なお、フォードからは「エスケープ」というモデル名で販売された。ただし、共有していたボディパネルはルーフとフロアのみ、というこだわりぶり。
共同開発、共同生産、世界展開、と資本提携がもたらす成功例のモデルケースのようなものだった。
マツダらしいロールの少ない走り
プラットフォームはマツダの乗用車のものをベースに、フォードが新規開発。エンジンはフォード製の2L直4(最大出力129ps)と3L V6(最大出力203ps)だったが、マイナーチェンジにおいて直4エンジンは排気量2.3Lのマツダ製(最大出力157ps)のものへと置き換えられた。組み合わせられたトランスミッションは、4速ATのみだった。
FFの他、ロータリー・ブレード・カップリングを用いた、トルク配分型のフルタイム4WDを選ぶことができた。また、この4WDシステムは、ダッシュボードに配されたロックスイッチで前後輪のトルク配分を50:50に固定することもできた。
サスペンションはマクファーソンストラットがフロントに、マルチリンク式がリアに採用された。
安全装備は全車に運転席/助手席エアバッグ、電子制御制動力配分システム付きABS、プレテンショナー&ロードリミッター付きシートベルトを標準装備していた。
この手のSUVとしては、珍しいほどステアリング操作に対してクイックに反応し、ワインディング走行におけるロールも少なかった。これが“マツダらしさ”だったのだろう。
平均中古車価格はたったの35万円!
デビュー時、“道具として使い倒せる!”みたいなことが言われていたが新車時価格は約200万円~、であった。そう考えると、17万9000円(2019年11月21日執筆時点)からでも買える今こそが、道具として買い求めるタイミグのように思える。
たったの11台しかカーセンサーnetに掲載されておらず、平均中古車価格はたったの35万円。もちろん、年式や走行距離によってバラツキはあるが、安値安定しているのは間違いない。
遊びの車として、徹底的に使い倒しても金額的に気にならないのではないだろうか?
ちょっとでも気になった方は、中古車物件をチェックしてみてほしい! 文/古賀貴司(自動車王国)、写真/マツダ絶滅危惧車のマツダ トリビュートを見てみる▼検索条件マツダ トリビュート(2000年10月~2005年10月生産モデル)×全国
過去の『絶滅危惧車』シリーズを見てみる
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「お金なさすぎて家賃払えなくて…」大阪出身“売れっ子芸人”が高級SUV「Gクラス」を納車! 東京で“人生初”の車購入「盛山さんがベンツ購入って感慨深い」「夢あるなー」と反響
史上最恐の盗難ツールとして話題の[ゲームボーイ]だが……ほぼ100%盗まれない方法は果たしてあるのか!?
アンダー150万円!? スズキ「軽バン」が凄い! 完全「爆睡仕様」に驚きの声…!? どんな人が買う? 見た目はド派手グリル採用の「スペーシア」とは
「30万円」の大幅値下げ!? 鮮烈レッドの「新型セダン」発表! 爆速の「超高性能モデル」も新設定! 今あえて「値上げラッシュ」に逆行した理由とは
ホンダが“赤い”新型「プレリュード」初公開! “22年ぶり復活”の「2ドアクーペ」が鮮烈レッドに変化!? 2024年にも登場期待の「新モデル」米に登場
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?