革の帽子→頭脳へ 見るだけで撃てる戦闘機ヘルメットの進化
2025年10月8日、最新鋭のステルス戦闘機F-35A「ライトニングII」が在日米軍嘉手納基地(沖縄県)に飛来したという報道があり、注目を集めました。
【全部オーダーメイド!】これがF-35のヘルメット作成の様子です(写真)
こうした最先端の戦闘機が持つ能力を語るうえで、パイロットがかぶるヘルメットは欠かせない存在です。その進化の歴史は、航空戦闘のあり方そのものを変えてきました。
そもそも最初期の飛行機パイロットが用いていたのは、風雨から頭を守るための単なる革製の帽子でした。しかし、第一次世界大戦期、ヘルメットにイヤホンとマイクが組み込まれ、仲間と連携するための通信装置へと最初の進化を遂げます。
第二次世界大戦後、本格的なジェット機の時代になると、射出座席の衝撃や高Gに耐えるため、硬いハードシェルが主流になりました。遮音性を高め、バイザーや酸素マスクも一体化され、ヘルメットは機体システムの一部として設計されるようになったのです。
大きな転機は1970年代に訪れます。世界で初めてHMS(ヘルメット照準システム)を実戦投入したのは、南アフリカ空軍でした。
戦闘機「ミラージュF1AZ」に搭載されたこのシステムは、パイロットの視線と兵装を連動させ、見ただけで撃つことを可能にします。こうして、ヘルメットは受け身の保護具から、機体を能動的に操る中枢へと役割を変えたのです。
40万ドルのヘルメットが変えた戦い方 F-35はHUDすら不要に
HMSの視線の兵器化という概念は、冷戦下の戦闘機開発に多大な影響を与えました。
旧ソ連(現ロシア)が開発した戦闘機MiG-29は、「Shchel-3UM」ヘルメット照準システムと高性能ミサイル「R-73」を組み合わせることで、機体の正面を向いていなくても敵機を攻撃できる能力を獲得し、西側諸国に衝撃を与えました。
この脅威に対抗すべく、アメリカで開発されたのが、ヘルメットの視線と完全に連動する新世代ミサイル「AIM-9X」と、その能力を最大限に引き出すための照準システム「JHMCS」でした。
これにより、先に見つけたほうが先に撃つ能力を西側も手にし、ドッグファイトの常識は一変したのです。
そして現代、ヘルメットの進化は究極の領域にまで達しています。F-35に搭載される最新ヘルメットの価格は、1個40万ドル(約6000万円)ともいわれ、機体の床や壁を見通して360度の視界を得ることを可能にしています。
F-35では、ヘルメットがすべての情報を表示するため、戦闘機では当たり前だったHUD(ヘッドアップディスプレイ)がコックピットから完全に取り払われました。
もはやヘルメットは単なる保護具ではなく、パイロットと機体をつなぐ頭脳そのものへと進化を遂げたといえるでしょう。
行きつくところまで来たような戦闘機パイロットのヘルメットですが、では今後、どのような進化を遂げるのでしょうか。
じつは将来的には、パイロットはヘルメットを通して無人機(ドローン)の群れを指揮するのではないかと推察されています。すなわち、戦闘機パイロットに「空の司令塔」のような役割を付与するのでは、といわれているのです。
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みんなのコメント
最新の戦闘機と練習機の区別も付かずに、こんな記事書いちゃダメ。