JVCケンウッドは、海外で生産する国内向けカーナビゲーションシステム(カーナビ)を国内に移管すると発表した。2025年度までにアジアで生産している国内向けカーナビ製品の生産をJVCケンウッド長野(白須良社長、長野県伊那市)に移管する計画で、中期的に現在の5倍となる年間約50万台規模を生産する。カーナビの生産を国内回帰することで地政学リスクの低減を図る。
国内工場へのカーナビ生産の移管はインドネシア工場から開始する。上海工場で生産している国内自動車メーカー向けカーナビも長野に移管する。国内に回帰する長野には今後、自動化システムを導入した新生産ラインを構築する。省人化を図ることで、アジアの生産拠点と同程度にコストを抑制する。市販向け製品では22年1月から22年モデルを国内で生産する。既存モデルについても段階的に国内に移管する。
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移管後の海外生産拠点では、現地向けなどにカーナビやディスプレーなどの生産を継続する。
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