■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!
2020年6月に開催予定だった「東京キャンピングカーショー」が、3か月遅れの9月19-21日、幕張メッセで開催された。
市販車としては初の800Vを採用したポルシェ初の100%電気自動車「タイカン」
ステージイベントを省き入場者制限を設けるなど、例年よりもコンパクトにまとめていたが、それでも最新のキャンピングカーに触れるチャンスとあり、1日を通してひと足が途絶えることはない状況だった。
ソロキャンプ人気はキャンピングカー業界にも影響を与えているのだろうか、NV200ベースなどちょっと小さなバンコンや軽キャンパーの新作が目に付いた。
NV200ベースでふたり旅
日産・バネットNV200をベースにした車中泊車。
狭い山道でも運転しやすいサイズなので、あれもこれも盛り込むのではなく旅に必要なものを厳選することで使いやすくなっている。
マックレー/ディアラボックス ダイネット(293万8000円~)
ふたりで向かい合ってゆっくりくつろげる対面座席タイプ。テレビ、冷蔵庫は標準装備。より快適な一人旅を目指す人のためにオプションでシンク、電子レンジが用意されている。
乗車人数は2名という割切った設計だから、スキー板や釣り竿などの長尺物を中央の床に置いても邪魔にならない。
立体駐車場に入るバンコン
ハイエース ロングバンベースで全長4.7m。全高2m以下で立体駐車場を利用できるのがポイントだ。
RVビッグフット/スウィングN4.7(379万円~)
後部のギャレーには床下収納庫も。
乗車人数は6名、就寝定員2名。ゆったりした横向きソファなのでベッド展開も簡単だ。室内高1600mm、明るいインテリアのおかげで圧迫感がないのもうれしい。
30周年記念の復刻キャブコン
エートゥゼット30周年記念で、かつての人気モデル「ボンゴアレン」を復刻。2000年代のデカール、一体成形シェルなど最新技術を惜しみなく投入したお得なキャブコンに仕上がっている。
エートゥゼット/アレン30(398万円~)
バンクベッド、リアには小ぶりの常設2段チャイルドベッドを用意しており乗車定員は大人4名+子ども2名。シートは運転時には前向き、駐車時には対面、そして就寝時には簡単にフラットベッドになるオリジナルシートが便利だ。
車両後部には外部バゲッジドアが両サイドに付いており、こちらから車内にアクセスすることも可能。電子レンジと冷蔵庫、シャワーヘッド蛇口が付いたシンク、バックアイカメラなど標準装備でも充実している。
なお、ベース車のボンゴトラックは8月に生産終了。台数は確保しているそうだが、決断はお早めに。
運転しやすいNV200のバンコン
日産 NV200をベースとしており、運転しやすいサイズのバンコンに仕上げている。就寝定員は4名。ハイエースベースほど大きくはないが、ポップアップルーフを搭載することで2人旅ならベッド展開なしでルーフに潜り込むだけでよし。
ナッツRV/キャネルポップアップルーフ(427万3500円~)
テレビ、冷蔵庫、カセットコンロ、サブバッテリーは標準装備。コンパクトサイズの車体でも、広々としたベッドが生まれる。ベッドの上にテーブルをセットできるのでお座敷風にもくつろげるというわけ。
小物入れは少ないが、下部はちょっとした収納庫として使える。コンテナボックスが入るサイズなのがうれしい。外部電源、シンクセットはオプション。
「バンコン=ハイエースベース」が王道で、ファミリー利用なら今後もこの方程式は崩れないだろう。
しかし、キャンピングカー利用者がすべてファミリー利用というわけではない。
軽キャンピングカーよりゆとりがあり長距離運転も楽、それでいてハイエースのスーパーロング・ワイドボディベースのゆったりバンコンよりも運転しやすいミドルサイズのバンコンはソロ~ふたりでの旅という今どきらしいスタイルにぴったり。初めてのキャンピングカーとして手を出しやすい価格帯なので、今後もその動向に注目したい。
取材・文/大森弘恵
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みんなのコメント
所でキャンピングカーってブレーキ強化しなくてよいのでしょうかね。ちょっと不安があるのですが。
ベース車両の空荷の状態とは訳が違う。