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「マツダ」がメルセデス・ベンツもBMWもポルシェもホンダも動かした! ライバルを見ると「ロードスター」の偉大さに圧倒される

掲載 更新 27
「マツダ」がメルセデス・ベンツもBMWもポルシェもホンダも動かした! ライバルを見ると「ロードスター」の偉大さに圧倒される

 この記事をまとめると

■初代ロードスターが登場して以降、日本でも数多くのオープンカーが生まれた

ターボじゃ味わえない官能的なフィーリング! 人生一度は乗るべき至高のNAエンジン搭載モデル4選

■ロードスター以外の2シーターオープンはあまり成功していない

■世界中でロードスターを模倣したクルマが生まれた

 FRオープンスポーツの金字塔! ロードスターのライバルを探せ

 マツダからロードスターがデビューして、今年で32年。ライトウェイトなオープン2シーターの代表として、多くの人に認められる存在になったが、この間ライバルがいなかったわけではない。とくにユーノス・ロードスターと呼ばれていた初代の頃は、多くのブランドから同種同格のスポーツカーが登場した。

 もっとも早く姿を見せたのが、ホンダ・ビートとスズキ・カプチーノの軽自動車2台で、1991年に生まれている。ビートは同じソフトトップながらミッドシップ、カプチーノはロードスターとFRであることは共通だが分割格納式ハードトップを備えていた。

 オープンではないが、この時期はマツダも軽スポーツのオートザムAZ-1を発売した。ガルウィングドアを持つミッドシップクーペという超個性派で、オーセンティックなロードスターと対照的だった。

 この3台は、時期的に見てロードスターに影響されたというより、バブル景気で余裕があったので開発したという側面もあり、バブルが弾けた1990年代後半に次々に生産を終了してしまった。

 入れ替わるように1999年に登場したのが、トヨタMR-SとホンダS2000の2台。日産が加わらなかったのは、シルビアやフェアレディZがあったからだろう。

 MR-SはMR2の後継として生まれたのでミッドシップだったが、2リッターターボのクーペから1.8リッター自然吸気のオープンになり小型軽量にもこだわるなど、ロードスターを意識した内容だった。

 対照的に S2000は、9000rpmまで回る2リッター自然吸気エンジン、クーペ並みの剛性を持つオープンボディなどでパフォーマンスを追求した。

 かつてのエスハチとヨタハチのような立ち位置だったが、どちらもロードスターより先に姿を消してしまっている。

 ロードスターの存在は世界の自動車メーカーを動かした

 海外勢も多かった。なかでもガチンコ勝負を仕掛けてきたのが、ローバーMGFとフィアット・バルケッタで、ともに1995年に発表されている。MGもフィアットもライトウェイトスポーツの名門。その経験を生かしつつ、MGFはこのブランド初のミッドシップ、バルケッタは前輪駆動のスポーツカーとして送り出された。

 バルケッタはその後マイナーチェンジを実施し、MGはその後TFに切り替わるなどの進化を遂げた。しかし前者は2007年、後者は2011年に生産を終えている。

 ジャーマンプレミアムブランドも相次いで参入した。1996年にデビューしたメルセデス・ベンツSLK 、BMW Z3、ポルシェ・ボクスターだ。

 メルセデス・ベンツとBMWは同じクラスのセダンのメカニズムを活用したFRで、SLKは当時はまだ珍しいリトラクタブル式ハードトップを採用。Z3は遅れてクーペを追加した。ボクスターは水冷化された911とコンポーネンツを共有することによって、リーズナブルな価格を実現した。

 その後、Z3はZ4に切り替わり、現行型はトヨタGRスープラとの共同開発生産車となった。SLKはSLCに名を変えたものの生産中止となった。当初のポジションのまま生きながらえているのはボクスターだけということになる。

 ロータス・エリーゼもこのグループの一員に入れていいだろう、デビューは1995年で、アルミを押し出し材を接着で組み上げるという革新的なスペースフレームにロータス伝統のFRPボディを組み合わせることで超軽量を実現。最近まで生産が続けられるロングセラーになった。

 同様のモデルに、ルノースポールがワンメイクレース用に開発したスピダー、日本のスペシャリストが英国で生産を行ったトミーカイラZZ もあったが、この2台はどちらも20世紀末に生産を終えている。

 その後2002年には4台目の軽スポーツであるダイハツ・コペンが登場。このカテゴリーでは初の前輪駆動で、ルーフは脱着式ハードトップのほか、リトラクタブル式ハードトップも用意された。2014年発売の現行型は、3種類のスタイリングを選べることも特徴になっている。

 現行ロードスターが出た2015年には、ホンダからビートの生まれ変わりと言える軽ミッドシップオープンのS660が登場。さらに翌年にはロードスターと基本設計を共有するアバルト124スパイダーも登場している。しかし、124は2020年でフェードアウトし、S660は来年生産を終えることが決まっている。

 じつはロードスターもリーマンショックのとき開発が凍結された。そのためデザイナーの中山 雅さんはSUVのデザインを担当することになり、こちらが先にCX-5として登場している。しかしその後、ロードスターの継続が決まり、2015年に現行型を送り出すことになった。作り続けることへの情熱と努力が並外れていることが、ライバルを寄せ付けない理由かもしれない。

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みんなのコメント

27件
  • NAのお陰で、現在NDを所有できていることに、幸せを感じます。
  • ロードスターの発表以降、数多のオープンスポーツが発売されたがロードスターの決定的優位は
    誰にでも手に届く身近な価格と違和感のない存在感だと思ってます。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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