■「オシャ」なマツダ車のなかでもとくに抜きん出た「インテリア」の上質感
2022年9月に発売されたマツダのプレミアムSUV、新型「CX-60」は、新設計のパッケージングレイアウトや豊富なパワートレイン群など様々な特徴をもちますが、なかでも多くのユーザーから注目を集めているのが、豪華でオシャレな内装デザインです。
【画像】「オシャレ内装」なら日本車随一!? マツダ 新型SUV「CX-60」の内外装写真を見る(30枚)
これからの時代をけん引する役目を果たす重要車種に対し、マツダが内装デザインなどに込めた「ワザ」とは一体どのようなことなのでしょうか。
新型CX-60は、いろいろな魅力を備えたクルマです。ルックスの良さ、直列6気筒エンジンの気持ち良さ、FRプラットフォームが生み出す走りの楽しさなどが魅力として挙げられます。
そのなかのひとつに「インテリアの良さ」も入っているでしょう。なぜなら新型CX-60のインテリアの上質感は、マツダの車のラインナップの中でも、抜きんででいるからです。
新型CX-60には、2.5リッターガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.5」搭載の「25S」、3.3リッターディーゼルターボ「SKYACTIV-D 3.3」搭載の「XD」、3.3リッター 6気筒ディーゼルターボエンジンとマイルドハイブリッドを組み合わせたe-SKYACTIV D搭載の「XD-HYBRID」、プラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」搭載の「PHEV」と、パワートレインごとに基本グレードが用意されています。
パワートレインごとに組み合わせは異なりますが、その基本グレードの下に「Sパッケージ」「Lパッケージ」「エクスクルーシブ モード」「エクスクルーシブ スポーツ」「エクスクルーシブ モダン」「プレミアム スポーツ」「プレミアム モダン」といった多数のパッケージが用意されています。
ところが、この各パッケージのほとんどに、レザー、もしくはナッパレザーのシートが採用されています。むしろクロスなのは「XD」のスタンダードと「Sパッケージ」だけ。
さらに通常のレザーシートは「Lパッケージ」だけで、それ以外はすべてワンランク上の高級なナッパレザーシートが採用され、なかでも「XD-HYBRID」と「PHEV」は全車がナッパレザーという構成です。
つまり、用意されたグレードラインナップの大多数が、高級なナッパレザーシート装着車となっているのです。
またレザーシート、もしくはナッパレザーシートのグレードは、インパネもドアトリムもアームレストも合成皮革でカバーされています。
つまり乗員が触れるほとんどの部分に、レザーや合成皮革など柔らかな素材が張られているというわけです。
しかも、最も豪華なプレミアム スポーツとプレミアム モダンの各グレードでは、本杢のドアパネル加飾や、スエード調の人工皮革「レガーヌ」を張ったインパネデコレーションなども用意されゴージャスな仕様となっています。
そしてなによりもすごいのが、新型CX-60のインテリアは、そうした高級素材が見事にデザインと融合しているところでしょう。
ただ単に「豪華だ!」「高そう!」というだけでなく、デザインも負けていないのです。
こうした新型CX-60のインテリアデザインの良さには理由があります。
それは、マツダが推進しているデザインコンセプト「魂動(こどう)デザイン」の存在です。
マツダは、自社で開発する大小すべてのモデルが魂動デザインの思想をもとにデザインしています。
どんなクルマでも、デザインにあたりまずコンセプト(基本的な概念、全体を貫く考え方)が用意されますが、すべてのモデルを統一したコンセプトでデザインするのは、なかなか他社には見られません。
しかもマツダは魂動デザインの考え方を2010年から一貫して掲げているのです。10年以上も同じコンセプトをブレずに継続すれば、当然、デザインも洗練されることでしょう。
デザイナーもエンジニアも企画も営業も工場の製造部門も、すべてのクルマの開発に関わる人たちが、すんなりと一方向に力を合わせやすくなります。
そういう意味で新型CX-60のデザインは、過去10年以上継続してきた魂動デザインの最高到達点ともいえる存在といえ、評価が高いのも当然のことではないでしょうか。
■マツダが仕掛ける「ワザ」とは「心揺さぶる美しさ」にあり
では魂動デザインとは、一体どういうものなのでしょう。
マツダの公式サイト「マツダのクルマづくり」では、魂動デザインについて次のように説明されています。
「クルマは、単なる鉄の塊ではありません。それは“命あるもの”だとマツダは考えます。
ドライバーとクルマの関係を、まるで愛馬と心を通わせるかのように、エモーショナルなものにする。そのための造形を追い求めつづけるのが、マツダの『魂動デザイン』です。
魂動という哲学のもとに、マツダデザインが追い続けるもの。それは“心揺さぶる美しさ”。ひと目で心を奪われるような美しさを、クルマというプロダクトで表現したい」
つまりクルマをよりエモーショナルな(ドライバーの感情に訴えかける)ものとするため、その実現に必要な技(ワザ)が「心揺さぶる美しさ」だというのです。
そしてデザイナーのみならず開発設計、製造過程に至るまで、すべてを緻密に練り上げたことで、多くのユーザーが興味を集めることになった新型CX-60のオシャレなインテリアとして結実したのでしょう。
※ ※ ※
新型CX-60のインテリアデザインは、縦置きエンジンのFRプラットフォームを強くアピールするレイアウトとなっているのもみどころのひとつです。
太いセンターコンソールが室内空間の前後を突き抜けさせることで、その奥にある縦置きトランスミッションの存在を感じさせているのです。
華やかな素材だけでなく、そうしたパッケージレイアウトを活かしたデザインからも、新型CX-60の力強さや特別感が表現されています。
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よく分からないことおっしゃいますね