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ル・マン24時間でクラッシュ喫したコルベット、IMSAグレン戦以後スペアシャシーを投入へ

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ル・マン24時間でクラッシュ喫したコルベット、IMSAグレン戦以後スペアシャシーを投入へ

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(WSCC)に参戦しているコルベット・レーシングは6月28~30日、アメリカ・ニューヨーク州で行われる第6戦ワトキンスグレン6時間レースに挑むが、4号車シボレー・コルベットC7.Rは今戦から予備のシャシーを使用することになるという。

 プラット・アンド・ミラーが運営するコルベットチームは先の6月15~16日、フランスはル・マンで開催された第87回ル・マン24時間レースに出場した。しかし、2台体制の内の1台である64号車は、レース序盤にGTE Amクラスのポルシェと接触して体勢を乱し、勢いを殺せぬままコンクリートウォールに激突。マシンは大破している。

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 幸い、搭乗していたマルセル・ファスラーに、このアクシデントによる怪我はなかったが、大きなダメージを負ったマシンは修復が叶わず。チームはル・マンの2週間後に予定されているWSCC第6戦に向けて、4号車(WEC/ル・マンでの64号車)のシャシーを入れ替えることになった。

 チームマネージャーのベン・ジョンソンによるとル・マンの現場において、レース用に準備ができていた3台目のスペアカーのシャシーが入れ替えに用いられるといい、チームはWSCCワトキンスグレン・ラウンドに向けて行動を起こす必要があったという。

「私たちはスペアシャシーを(フランスからアメリカへの)航空貨物のなかに入れ、損傷した64号車のシャーシを海上輸送で戻す計画を立てたんだ」とジョンソンは説明する。

「決勝レース後の夜、メカニックたちは遅くまでサーキットにとどまり、エンジンとギヤボックスをシャシーNo.6(ル・マン出走車)から取り出し、それらをシャシーNo.4(スペアシャシー)に組み込んで我々のホームに持ち帰ることにした」

「ル・マンからIMSA用にいくつか仕様を変更する必要があったため、それも仕事に加わっている。しかし、スペアシャシーはすでにレースの準備ができていたので実際にはそれほど大仕事ではなく、最新のコンポーネントにアップデートするだけでよかったんだ」

 また、ジョンソンはこの努力がサードカーへの切り替えにおいて、かなりの“ターンキー”であるとしながらも、2019年シーズン中にさらに他のシャーシを投入する事態を期待していない。

「我々はスペアシャシーを一部修正して使用するが、ふたつのクルマ間に性能の違いはないと考えている。シーズンをとおしてシャシーをローテーションさせるようなものだ」とジョンソン。

「これはシーズンの残りのレースを走るのに適した位置にある。また、これ以上の事故を防ぐことにもつながるだろうと考えている」

■シャシーNo.4はタイトルを獲得した“思い出”のコルベット

 トミー・ミルナーとともに4号車コルベットを駆るオリバー・ギャビンは、ふたたびシャシーNo.4のマシンでレースを戦うことになる。

 スペアカーとしてル・マンに運ばれていたNo.4シャシーは、ギャビンにとって思い出深いものだ。2016年シーズン、彼とミルナーはこのシャシーでデイトナ24時間、セブリング12時間を制したほか、ライムロック・パークではコルベット・レーシングの記念すべき100勝目を挙げ同年のGTル・マン(GTLM)クラスのチャンピオンを獲得している。

「確かにトミー(・ミルナー)と僕にとって、このシャシーは楽しい思い出が詰まった愛すべきものだ」と語ったギャビン。

「しかし、2017年のデイトナで火災に見舞われた後、一度廃車となりその後はスペアカーになった。また、WECのLM-GTE Proクラスを走るクルマになっているんだ」

 そう説明するギャビンは、今回のシャーシ交換がシーズンをリスタートする上で、4号車の運気を好転させるのに役立つことを期待していると述べた。

 ギャビンとミルナーは今シーズン、第4戦ミド・オハイオを終えた時点で表彰台獲得回数がロングビーチでの1回のみ。GTLMクラスのドライバーズランキングでは7番手に留まっている。

「残念ながら、今年はすべてのレースでうまくことを進められていない。だからこそ、僕らの走りがこれ以上悪くなるとは思えない!」

「僕たちはみな、それがどのように起きるのかを知っている。しかし、その悪い流れはここで終わる。クルマが壊れたことで、風向きが変わり、これからは結果を得はじめるだろう」

「僕らにスピードはある。直近のロングビーチ、ミド・オハイオ、そしてル・マンでさえ、勝利に挑戦するクルマを持っていたが、どうしてかすべてがうまくいかなかったんだ」

「今週末こそ、僕たちのレースになることを願っているよ」

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