1983年:フィアット・パンダ 4x4
ベーシックなハッチバック、フィアット・パンダに有能な四輪駆動を組み合わせたフィアット。野生のヤギのように身軽な、小さなオフローダーが誕生した。
【画像】4WDの進化に貢献 ランドローバーにジープ、ディアブロ、クワトロ 四輪駆動の傑作25選 全133枚
四輪駆動システムの開発を担当したのは、オーストリアのシュタイア・プフ社。通常は前輪駆動で、シフトレバーの隣のレバーを引くと、後輪にもパワーが伝わるパートタイム方式を採用している。
エンジンは965ccと小さく、最高出力は48psしかなかったが、山岳地帯では向かうところ敵なし。熱烈なパンダ支持者を生み出し、長年フィアットを支えてきただけでなく、クラシックカーとしての注目度も高い。
1985年:アルファ・ロメオ33 ジャルディネッタ
四輪駆動への注目度が高まった1980年代に、アルファ・ロメオはファミリーカーの33へその駆動方式を設定。ステーションワゴンのジャルディネッタも投入した。
悪路性能は高められていたが、エンジンは1.5L 4気筒の実用性重視ユニット。ジャルディネッタは、スポーツワゴンとは呼べなかった。四輪駆動システムの影響で、荷室フロアには不自然な段差も生まれていた。
期待ほどのヒットにはつながらなかった33 ジャルディネッタは、1990年にマイナーチェンジ。ファーガソン社製のセントラル・ビスカスカップリングを採用した、パーマネント4と呼ばれる新システムへアップデートされている。
最後まで販売台数は振るわなかったが、その後のQ4システムを搭載したスポーツワゴンの原型になったとはいえる。四輪駆動が、主力モデルに採用された好例でもあった。
1985年:フォード・シエラ XR 4x4
世界ラリー選手権では、後輪駆動のマシンで苦戦した1980年代のフォード。だが公道用モデルでは、ライバルに負けじと四輪駆動モデルを提供している。それがシエラ XR 4x4だ。
V6エンジンのオイルサンプに、フロント側へのドライブシャフトを貫通させるという、画期的な方法で四輪駆動を実現。5ドアハッチバックとステーションワゴンという構成で、クワトロ・システムのアウディに挑んだ。
操縦性に優れたシエラ XR 4x4は、同時期のグラナダ 4x4と並んで、優れた全天候型ファミリーカー・ラインナップを完成させた。さらに、パワフルなエンジンを搭載したシエラ・サファイア RSコスワース 4x4へも進化している。
1985年:フォードRS200
シエラと並んで、フォードの四輪駆動システムの歴史に深く刻まれているのが、ミドシップのRS200だろう。世界ラリー選手権でアウディなどに伍するべく、四輪駆動マシンの開発を進めるものの、完成したのはグループB時代が終了する直前だった。
RS200では、ミドシップされたエンジンから離れた前方、フロントデフの直後にトランスミッションを搭載。駆動力はまずフロント側へ伝わり、リアへ折り返している。少々複雑なパッケージングではあったが、50:50の前後重量配分を実現させていた。
世界ラリー選手権でRS200が活躍できたのは、実質的に1986年の1年限り。ラリー・オブ ・スウェーデンでの3位が、最高の戦歴となった。
1987年:ランチア・デルタ HFインテグラーレ
四輪駆動のデルタが登場したのは1985年。大きなターボでパワーアップを図り、ワイドなフェンダーラインで戦闘力を高めたHFインテグラーレが登場したのは、1987年だ。
戦闘力は非常に高く、世界ラリー選手権のグループAカテゴリーでは印象的な強さを披露。公道用モデルも不足なく速かった。
このHFインテグラーレの性能を支えていたのが、ファーガソン社製のセントラル・ビスカスカップリング・システム。グループBマシンの、デルタS4に積まれたシステムの派生版といえた。
デルタは1994年に生産が終了されるまで進化を続け、世界ラリー選手権では1987年から1992年までに6度のマニュファクチャラー・タイトルを獲得。ステージイベントでは46度の勝利を飾っている。
1987年:ポルシェ959
1986年にグループBカテゴリーが終了したことで、大きな影響を受けた1社がポルシェだ。四輪駆動の959は世界ラリー選手権を前提に開発が進められていたが、突然活躍の場を失ってしまった。
それでも限定的に市販された959は、ポルシェの高度な技術が投じられ、当時最も大きな存在感を放ったスーパーカーの1台といえる。2.8L水平対向6気筒ツインターボ・エンジンは450psを発揮。知的な四輪駆動システムを採用し、駆動力を自在に制御した。
さらにシーケンシャル・ターボチャージャーは、ターボラグを最小限に抑制。0-100km/h加速3.7秒、最高速度317km/hを実現させていた。
1989年:ランドローバー・ディスカバリー
ランドローバーにとって、初代ディフェンダーやレンジローバーと同じくらい重要なモデルといえるのが、初代ディスカバリーだろう。日本やアメリカで生産される、普段使い前提の四輪駆動モデルへ対抗できる、自社のモデルギャップを埋める存在だった。
シャシーやサスペンション、四輪駆動システムはレンジローバーと同じ。それにより、オンロードでもオフロードでも、ライバルに勝る能力を発揮した。
悪路では、ローレシオを備えたトランスファーが活躍。燃費に優れトルクの太いディーゼルターボエンジンも当初から用意され、実用性を求める多くのユーザーを惹きつけた。
1993年:ランボルギーニ・ディアブロ VT
V12エンジンの有り余るパワーを路面へ伝え、限界時の操縦性を高めるべく、ランボルギーニがディアブロへ与えたのが四輪駆動システム。VTとは、ビスカス・トラクションの略となる。
ビスカス式のセンターデフを備え、トルクの最大25%をフロントアクスル側へ伝えることを実現。ディアブロ VTではパワーステアリングが標準装備で、ブレーキもアップグレードされ、ランボルギーニの狙いは見事に体現されていた。
このVTは、ディアブロ・シリーズで最も高い人気を獲得。2001年に、四輪駆動が標準となったムルシエラゴへバトンタッチしている。
1994年:スバル・インプレッサ WRX
初代スバル・インプレッサ WRXは、モータースポーツでの活躍を巧みに販売へ展開させた。日曜日にラリーで勝利し、翌日にはディーラーで売れ行きが伸びるという、好循環を作り出した。三菱ランサー・エボリューションも同様だが。
ブルーのインプレッサ・ラリーをドライブするコリン・マクレー氏が勝利を重ねるほど、世界中でニーズは高まった。そして喜ばしいことに、エネルギッシュなスバルは驚くほどお手頃価格だった。
インプレッサが自慢としたのが、シンメトリカル四輪駆動システム。左右対称にドライブトレインがレイアウトされ、優れたバランスとグリップ力を実現し、路面を問わず確かな走りを楽しめた。1990年代の日本を代表する高性能モデルといえるだろう。
初代インプレッサの走りは、今でも素晴らしい。日曜日にドライブし始めたら、翌日の仕事をすっ飛ばしそうなほど。
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