2023年8月、トヨタランドクルーザー250とともに公開されたランクル70が2023年11月29日、ついにカタログモデルとして正式発売となった。注目の中身は? 速報をお伝えしていこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ
新型ランクル70本日発売開始! 価格は480万円で1グレード展開! 早くも注文殺到必至!
■価格は480万円で1グレード!
ついに正式発表されたランドクルーザー70。基本的な車体パネルは昔ながらのものだがヘッドライトは周囲がリング状に光る丸形を採用する。写真のボディカラーはアティチュードブラックマイカ(218)
11月29日、13時30分、ランドクルーザー70が正式に発売された。注目の価格は480万円、AXグレード、6速ATのみのラインナップとなる。月産台数は400台。
1984年11月、それまでの40系の後継として登場したランクル70。国内では2004年7月に販売を終了しているが、70はランドクルーザーの本流であるヘビーデューティシリーズとして、現在も海外向けに生産、販売が継続されている。
今回、基本部分はそのままに、時代にマッチした環境対応などの改良を実施して改めて日本国内での販売が再開されたのだ。
ランクル70は2014年8月から2015年6月まで、30周年を記念して期間限定で国内復活販売されたことがあるが、今回は期間や台数を限定することなく、カタログモデルとして継続的に販売する。
■レトロなデザインはそのままに中身は進化
70は従来通り背面タイヤを装備し、荷室扉は横開き。全長4890mm、全幅1870mm、全高1920mmでホイールベースは2730mmだ
歴代70の丸目ヘッドランプはデザインをそのままに、LED化が図られ、Bi Beam LEDヘッドランプ(ロー・ハイ)と、LEDクリアランスランプ(デイタイムランニングランプ)が、機能性を高めながら70らしさを強調。機能性と伝統を調和させた、アイコニックなデザインに進化した。
気になるボディカラーは3色展開。スーパーホワイト2(040)、アティチュードブラックマイカ(218)、ベージュ(4E9)を用意する。特にベージュは、1980年のランクル60から43年もの間、親しまれ続けてきた伝統のボディカラーだ。
道なき道をいくランクル70
ボディサイズは全長4890×全幅1870×全高1920mmでホイールベースは2730mm。トレッドはフロント1555mm、リア1460mmだ。最低地上高は200mmを確保している。車両重量は2300kg。
2014年に再販された76型のバンと比較すると、全長が80mm延伸されたが、テールライト一体型のリアバンパーに変更された影響だろう。また前作と違って乗用車登録となるため、車両重量が180kg重くなっている。
オフロード走行に関わる対地障害確度は、アプローチアングルが33度、ランプブレークオーバーアングルが26度、ディパーチャーアングルが23度に設定。最小回転半径は6.3mだ。
ランクル70はラダーフレームを採用する
骨格には、先代から継続採用(一部改良)された高剛性ラダーフレームを採用。フロントサスペンションには操縦安定性に優れたコイルスプリングサス、リアには頑強性の高いリーフスプリングを用いたリジットサスを採用し、オフロード走破性と乗り心地の両立を図っている。
堅牢なフレームに支えられる足元には、16インチのタイヤホイールを装備。タイヤサイズは265/70R16で16×7Jのアルミホイールを設定した。PCD150でボルト数は5となる。
■2.8L直噴ターボディーゼル+6速ATを組み合わせる
ラダーフレームで走りの性能は本格派
エンジンは直4、2.8L直噴ターボディーゼル(1GD-FTV)を搭載。最高出力204ps、最大トルク51.0kgmを誇る。燃料タンク容量は130Lだ。
組み合わされるトランスミッションは、6速AT(6 Super ECT)のみでMTは設定されていない。WLTCモード燃費は10.1km/Lを達成する。
シフトレバーをMポジションに入れると、マニュアル感覚のシフトチェンジが可能になる。右のトランスファーレバーで滑りやすい路面などで「H4」を選択すれば4輪駆動ならではの安定感が、また「L4」を選択すればより強力な駆動力を発揮
駆動方式はパートタイム4WDシステムで、H4・L4の切り替えで、安定性や駆動力の確保ができる。2輪駆動・4輪駆動の切り替えはプロトタイプから変わらず信頼性の高いトランスファーレバーを採用している。
また、オフロード走行に欠かせないフロント・リアのデフロックが電動となり、標準装備となった。またデュアルモードオートマチックロッキングハブも継続採用されている。
そのほか、電子制御系も充実の内容だ。VSC(ビークルスタビリティコントロール)、A-TRC(アクティブトラクションコントロール)、HAC(ヒルスタートアシストコントロール)、DAC(ダウンヒルアシストコントロール)の4制御を新たに装備した。
■室内は? 安全装備は?
まさに質実剛健といったランクル70のコクピット
貨物登録だった前作と違い、今回の新型は乗車定員5名の乗用登録となる。室内サイズは、室内長1760×室内幅1440×室内高1240mmと十分な広さ。荷室はリアシートを畳んだ状態で荷室長1355×荷室幅1440×荷室高1120mmとなる。
気になるグレードはAXの1グレード構成。インテリアカラーはブラックで、シート表皮には合成皮革とファブリックのコンビシートを採用し、ドアトリムには合成皮革を採用した。
ステアリングホイールは先代のウレタンから大きく進化し、本革巻きと木目調を合わせたものとなり、フィンガーレスト部も設けられている。
また、メーター部にはオプティトロンメーターと4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを採用。ランクル40の記号性を残しながらも先進性を加えたものになっている。
インパネセンタークラスターはシンプルなデザインで使いやすさを追求。スイッチ類の配置を考えたセンターロアパネルとともに、70らしさが際立っている。
ランクル70のインテリア
また、アクセサリーソケットのほかに、センターロアパネルに充電用のUSB端子(Type-C)を2個搭載した。
リアシートは6:4分割となり、リクライニング機構が付く。また、格納時にはタンブル機構が備わり1回のレバー操作でシート格納ができるのは嬉しい。
広大なリアトランクルーム。リアシートは6対4の分割可倒式でリクライニングも可能
また、安全装備も多数組み込まれている。自動防眩インナーミラーにはバックモニターを内蔵。ドライブスタートコントロールやSRSエアバッグ、全席ELR付きの3点シートベルトなど、現代の安全装備はしっかりと備わる。
さらにToyota Safety Senseの第二世代が採用された。プリクラッシュセーフティシステムは、車両はもちろん、昼夜の歩行者検知と昼の自転車運転者検知も行う。
加えてレーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報機能)、オートマチックハイビーム、ロードサインアシスト、先行者発信告知機能と必要十分な装備と言えるだろう。ただし、クルーズコントロールは定速制御のみとなる。
正式な注文開始は11月29日13時30分から。新たな情報は追ってお届けしたい!
●ランドクルーザー70主要諸元
・全長:4890mm
・全幅:1870mm
・全高:1920mm
・ホイールベース:2730mm
・エンジン:直列4気筒DOHCディーゼルターボ 1GD-FTV 2754cc
・最高出力:204ps
・最大トルク:51.0kgm
・トランスミッション:6AT
・サスペンション(F):ダブルウイッシュボーン
・サスペンション(R):トレーリングアーム車軸式
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転売しないお客様をバカにしている。しっかり転売対策をして普通のお客様に買えるようにしろ
ガンプラみたい