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ランボとポルシェの「オフロード用スーパーカー」がトレンドになる!?「911ダカール」と「ウラカン・ステラート」を紹介します

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ランボとポルシェの「オフロード用スーパーカー」がトレンドになる!?「911ダカール」と「ウラカン・ステラート」を紹介します

スーパーカーメーカーなのにラリーカー!?

スーパースポーツカーメーカーが超高級SUVをつくっていることは御存知のとおり。だが、ラリー仕様車をつくっていることを知らない人は意外と多いかもしれない。じつはポルシェやランボルギーニも本格的なオフロードカーをつくっていたのだ。同社のラリー仕様車について、詳しく解説していこう。

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ダカール・ラリーに参戦したポルシェ

ポルシェといえばレースといったイメージだが、じつはラリーの世界にも積極的に参入していた時代があることを記憶しているファンも多いことだろう。その象徴的な存在ともいえるのが、ポルシェが1970年代から開発に取り組んだ4WDシステムを搭載したモデル。最初に登場したのは1993年のフランクフルト・ショーに姿を現した「グルッペB」であった。

この直接的なネーミングからも想像できるように、このモデルは200台の生産を終了して当時のグループB車両としての公認を得ることを目的としていたが、最終的には283台が生産され見事にその目的を達することになった。じっさいには世界ラリー選手権(WRC)と世界耐久選手権(WEC)への参戦を目的としたが、グループBの消滅でWRCへの参加は叶わなかった。そこでポルシェが挑んだのが1984年のパリ・ダカール・ラリーである。その姿を覚えているファンも多いだろう。

「911ダカール」は、その時のマシンをオマージュすると同時に、スーパースポーツカーでありながら、現在世界中でまとめられている高性能SUVとしての実用性を兼ね備えたモデルと考えてよいだろう。通常時には911カレラのスポーツサスペンション車と比較して50mmアップした車高を得ているが、さらにリフトシステムを使用することで、悪路では30mmの車高を稼ぐことができる。これによってアプローチアングル、デパーチャーアングルは大きく拡大されるのは間違いない。

タイヤはピレリ製のスコーピオン・オールテレイン・プラスで、フロントに19インチ、リアには20インチを採用。サイドウォールとスレッドには2層のカーカスプライを構成し、高いカット性を実現しているのも特長だ。

ダカール・ラリーで優勝した959が復活!?

搭載されるエンジンは、3Lの水平対向6気筒ツインターボ。最高出力と最大トルクはそれぞれ480ps、570Nmという数字になり、0−100km/h加速を3.4秒で、最高速では240km/hを達成する。車重は1605kg、ポルシェ911伝統のスポーティな走りは、オンロードで十分にそれを楽しむことができる。

また走行モードには新たに「ラリー・モード」や「オフロード・モード」を追加。エクステリアでは新開発のCFRP製固定式軽量スポイラーが追加されたほか、オフロードユースに対応してサイドシルなどにはスチール製の保護エレメントも装備。フロントのサイドエアインテークも再設計されている。

パッケージ・オプションを選択することで、1984年のパリ・ダカール・ラリーで優勝した「959」のイメージを現代に復活させることも可能な911ダカール。それはポルシェのファンにとっては実に気になる存在だろう。ちなみに日本での価格は3099万円。ハンドル位置は右、左の両方が選べるが、トランスミッションは8速PDKのみとなる。

ランボルギーニでオフロードを爆走

ポルシェと同様に、ダートトラック上でもドライビングの楽しさを最大限に楽しめるように設計されたスーパースポーツが、ランボルギーニ「ウラカン・ステラート」だ。ステラートとはイタリア語でダートやオフロードを意味する。ステラートのベースとなっているのはウラカンのビッグマイナーチェンジ版ともいえるEVOである。

ランボルギーニのブランド・コンセプトの柱である勇ましさ、信頼性の高さ、そして斬新な発想を最大限に強調し誕生したのが、このウラカン・ステラートであると、ランボルギーニは、ワールドプレミアの舞台となったアメリカ・フロリダ州の「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」で語っている。ちなみにこのステラートは1499台の限定モデル。現在のランボルギーニの生産キャパシティから考えると、それは2014年以来生産が続けられてきたウラカンの、ファイナルモデルとしての役割をも担う可能性が強い。

ウラカン・ステラートのエクステリアは、ベースとなったウラカンEVOよりもさらにチャレンジングな造形だ。ボディプロテクションのためのすべてのパーツは力強さをアピールし、リアフードにはダストの多い空気を清浄化してエンジンへ送り込むための、ステラートに専用のエアインテークが設けられている。最低地上高はEVOから44mmも高められ、フロントでは30mm、リアでは34mmもトレッド幅が拡大されている。

リアミッドに搭載される5.2L V型10気筒エンジンは、最高出力で618ps、最大トルクでは560Nmを発揮。7速DCT、そして電子制御の多板クラッチを使用してトルクは4輪へと常時送られる。またリアデフには機械式のセルフロック・デファレンシャルも装備された。これらのパワートレインによって、通常の舗装路はもちろんのこと、未舗装路においても、ウラカン・ステラートは世界一級のパフォーマンスを得ることに成功したのである。

0−100km/h加速で3.4秒、最高速は260km/hに至るというウラカン・ステラート。最新スペックの走行モード切り替えスイッチ、ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグレータ(LDVI)には、ローグリップ走行を意識した「ラリー・モード」が追加設定された。車高が高くなった分、キャビンへの乗降やフロントのラゲッジルームへの荷物の積み込みも楽になっているに違いない。

ランボルギーニはさらにこのステラートのタッチスクリーンには新たに開発された専用グラフィックと、オフロード走行に特化した機能を追加。メーターにはピッチロールインジケーター付きのデジタル傾斜計やステアリング角測定器、座標測定器なども初装備されている。ほかにはランボルギーニのUNICAアプリとの統合など、クルマとしての進化の話題も豊富で尽きることがない。

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