2020年のF1がいよいよ開幕を迎える。新型コロナウイルスの影響で3月のオーストラリアGPは走行開始直前に中止となり、その後のカレンダーも大幅に改定。新たに7月5日決勝オーストリアGPを皮切りとする、ヨーロッパ中心のスケジュールが組み立てられた。
アルファタウリのダニール・クビアトはF1復帰を果たした昨年に引き続き、今年も継続参戦。チームの開幕戦プレビューで、ロックダウン期間の過ごし方から、目前に迫ったオーストリアGPへの挑み方などを語った。
■レッドブルF1、2013年以来最高の準備を整え、オーストリア開幕戦へ……
「メルボルンでのレースが中止されたあと、できるだけすぐに家へ帰りたかった。ああいった状況だと自宅に居たいと思うものだからね」
クビアトはチームのプレビューにオーストラリアGPが中止になった後のことをそう語った。
「そして家に戻ってすぐにロックダウンが始まった。だから僕はモナコの自宅での隔離を受けることになった」
「ちょっと普段とは違っていたけど、興味深い時間だったよ。でもただ座っているんじゃなくて、スポーツを含めて何かいろいろなことをして適応しようとしていた」
「いくつかの側面では、これも悪くなかった。普段よりちょっと長く眠れたからね! だけどその後は退屈なものだった」
「F1から1年間離れていた時を除くと、こんなにレースカーを走らせていないっていうのは過去最長だ。まあそういう意味ではこうした長期休暇は経験済みとも言えるけどね」
クビアトはロックダウンの解除後はカートトレーニングも行っていたという。また自宅のシミュレーターを使用して、自分のレースエンジニアと一緒に予選シミュレーションを行なうなど、準備を進めてきたと語った。
「5月の初めにカートのコースがオープンすると、すぐにそこへ行った」
「また走ることができて良かったし、かなり走り込んだ。楽しんだし、同時に筋肉を維持することやレースやドライビングの記憶を保つのにも役に立った」
「ロックダウン中も、僕はレースエンジニアとの連絡を維持してきた。家にはちょっとしたシミュレーターがあるんだけど、彼と一緒にやっていたよ。予選シミュレーションなんかもやったんだ」
「家にあるiPadで彼と繋げて隣に置き、実際のトラックでのように話して予選のシミュレーションをやっていた」
「それが僕らのできる最善の方法だった。他の多くのF1ドライバーはシムレースをたくさんやっていることは知っている。でも僕は現実のクルマを走らせるようには感じられないから、あまり好きじゃないんだ」
「今のところ、イギリスには行くことができていない。検疫措置によってチームの持っている“本物”のシミュレーターは使えていないんだ。だからこの先の数週間で状況がどうなるかを確認していく必要がある」
F1はレース再開にあたってウイルスの感染拡大を防ぐためにマスク着用やソーシャルディスタンスの確保などを求めているが、クビアトはあまり問題にはならないと考えているようだ。
「実際のレースや今シーズンの展望だけど、それは1戦1戦をやっていくしかない。このスポーツを運営している人たちが仕事をしてきて、そして僕らとその周囲が安全だと判断した上で、与えられた場所でレースをする」と、クビアトは言う。
「僕は自分たちがしっかりと管理されていることを信頼しているし、カレンダーに沿って実施していくだけだ」
「予想していなかったサプライズなんてモノは無いことを願うよ。トラックでのマスク着用だけど、先日のテストでもその状態で取り組んでいた。でもすぐに慣れると思うよ。ハロが最初に導入されたときみたいに、数時間もすれば慣れるものだ」
今季のレースはウイルスの拡大を防ぐため、少なくとも序盤戦は無観客で行なわれることになっている。クビアトはファンがサーキットに居ないことこそ慣れる必要のあることだと考えている。
「慣れる必要のあることとしては、ファンのみんなが居ないことが挙げられるだろう。グランドスタンドが空席なのは奇妙な感じなはずだ。観客というのは全てのスポーツにとって重要な側面であって、僕らはそれを欠くことになるんだ。でもそれをどう乗り越えるかについては、なんとも言えない」
また彼曰く、オーストリアGPに向けては良い計画を携えて挑むことが出来るという自信があるという。
「データについては冬のバルセロナで得たものしか無い。でもレッドブルリンクには良いプランを持って挑む事ができると思う。それでどうなるかを見てみよう」
「レッドブルリンクは高速コーナーを多く備えた古典的なレイアウトで僕の好きな場所だし、走るのが楽しいんだ。それから2連戦だから結構な期間をそこで過ごすことになるけど、滞在するのには良い田舎だ。つまり爽やかな空気の中でトレーニングができる、ということだね」
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