2.4ℓエンジンを搭載して発電力アップ 駆動用モーターの制御と出力を大幅変更
「三菱自動車」が第88回ジュネーブ国際モーターショー(スイス・3月6~18日開催)で発表する『新型アウトランダー』のプロトモデルを雪上試乗した。 現行モデルよりエンジンの排気量を400ccアップした2.4リットルに変更され、駆動用バッテリーの容量を約15%、最高出力も約10%向上。さらにジェネレーターやリヤモーターの出力も約10%向上させることにより力強い走りを実現している。
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2013年の発売以来、グローバルで販売が好調なプラグインハイブリッドカー「アウトランダーPHEV」。まずは、そのシステムと特徴を簡単におさらいしておこう。
基本的は、バッテリーに蓄えられた電力により前後2つのモーターを駆動する4WDだ。 “EVモード”では、前後のモーターで駆動。バッテリーの残量が少なくなると、エンジンで発電し、モーター駆動する”シリーズハイブリッド・モード”となる。つまり、限りなくモーターによる駆動を優先させ、滑らかでダイレクト、そして静粛性の高い走りを実現している。 一方で、より多くの力を必要とするシーン(高速道路)などでは、フロントタイヤをエンジンで駆動、モーターでアシストし、リヤはモーター駆動する”パラレルハイブリッド・モード”となる。
アウトランダーは発売以来、フェイスリフトなどのマイナーチェンジとは別に毎年進化を続けている。欧州車はモデルイヤーという考え方が当たり前だが、国産車では珍しい。 そして今年3月、第88回ジュネーブ国際モーターショーで更なる進化モデルを発表する。そのニューモデルのプロトタイプに雪上で試乗するチャンスを得た。
2013年の発売時やその後の改良版も、何度かサーキットで試乗する機会があった。正直、見た目はさほどスポーティ感を醸し出してはいないが、その走りの良さに驚かされた記憶がある。
ハイブリッドシステムは重量があるが、それを逆手に取るというか、重量物をフロアの低いところ、そして重心に近いところにレイアウトしたパッケージングのおかげで、低重心かつバランスの良い重量バランスを実現し、それがハンドリングの良さにもつながっている。
さらには三菱自慢の4WDシステム、そして車両運動統合制御システム”S-AWC”も搭載され、電子制御によりさらにブラッシュアップされている。モーターの電子制御は、エンジン以上に相性が良いのだ。
さてニューモデルでは、エンジンが従来の2リットルから2.4リットルのアトキンソンサイクル(カムプロフィールの変更とバルブタイミング制御により高膨張比サイクル)に変更。 ハイブリッドはとかくシステムが複雑だが、排気量=発電量と考えればシンプル。つまり、発電量が増したことでEV領域が広がり、燃費も向上する。 これらの変更に伴い、駆動用バッテリーの容量は約15%、最高出力が約10%それぞれ向上。ジェネレーターやリヤモーターの出力も約10%向上させることにより力強い走りを実現している。
4WDシステムの制御変更やモーターの駆動力向上で スポーティさが増しただけなく安定感も大幅アップ!
雪上試乗での比較は、現行モデル(ナンバー付き車両)にビルシュタインのダンパーが装備されていたり、タイヤの銘柄が異なるという、まったくのイコールコンディションではなかったが、走り(制御)の違いは明らかだった。現行モデルの4WDシステムは、AUTOとROCKの2モードを備えている。 “AUTO”は安定志向ではあるが、プッシュアンダーがやや強めで、アンダーステアからオーバーステアへの動きもややトリッキー。むしろROCKモードの方が走りやすかった。
一方、ニューモデルは、ノーマル/スノー/スポーツの3モードを備えている。 やはりスノーモードは安定志向だが走りやすい。そして、もっとも新しさが感じられたのがスポーツモード。アクセルレスポンスが向上し、パワーアップしたフィーリングだ。ハンドリングもゴキゲン。アクセル操作でクルマの向きを変えられる。 S-AWCのサポートが絶妙で、ワダチのある雪上コースでもトレース性に優れる。雪上でも十分にスポーツドライビングを楽しめた。
SUV、4WD、ピュアEVの技術が見事に融合されているアウトランダーPHEV。 ニューモデルは、意匠変更とインテリアの質感が向上。リヤシートにエアコンの吹き出し口が装備されるなど、快適性もアップしている。SUVとして、日常から非日常まで使えるスペースユーティリティ。家庭用外部電源としても使えるシステムは、アウトドアから有事の際まで活躍する。 そして、モータードライブの走りの良さを際立たせた走行性能とハンドリング。「アウトランダーPHEV」は、あらゆるシーンや使い方で、カーライフを豊かにしてくれるクルマだ。 基本諸元
(試乗レポート:佐藤久実)
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