2021年2月10日、ポラリスジャパンがインディアン モーターサイクルの新型「チーフ」シリーズを発表した。シリーズは3機種の展開となり、日本でも2021年夏頃発売予定だ。
インディアン「チーフ」の歴史
チーフは2021年に100周年
アメリカ最古のオートバイブランドで、現在でも伝統的なスタイルと最新技術を融合させた豪華なクルーザーを中心に手がけるメーカーとして知られているインディアン。
そんなインディアンの往年の代表モデルのひとつが、1921年デビューの「チーフ」。低く構えた流麗なフォルムのボディ、堅牢なフレーム、強力なデュアルカムVツインエンジンによって第二次世界大戦後まで長く人気を集め、レースやカスタムでも一斉を風靡。その名は現体制のインディアンでも2013年に復活し、伝統のシンプルなクルーザースタイルが魅力の定番モデルとして根強く支持をされてきた。
そんなチーフは2021年、初代モデルのデビューから100年を迎えたが、これに合わせて現代版チーフもフルモデルチェンジされ、全く新しく設計されたチーフ・シリーズへ生まれ変わった。
インディアン新型チーフ・シリーズは3機種
日本国内での発売開始は2021年夏頃を予定
新チーフ・シリーズは、「チーフ ダークホース」「チーフ ボバー ダークホース」「スーパーチーフ リミテッド」の3モデルを設定。日本での発売は2021年夏頃を予定しているという。
基本メカニズムは3モデル共通
この3モデル、基本メカニズムは共通している。新たに搭載されたサンダーストローク116エンジンはルックスはクラシカルでも、現代のテクノロジーを注入されて生み出された116キュービックインチ=1890ccという大排気量空冷Vツインは、3200回転で16.5kgf-mという強力なトルクを発揮。
そのエンジンを搭載するのは、クラシカルなスタイルのスチールチューブウェルドフレームで、鋳造アルミサブフレームが組み合わせられている。フロントフォークはインナーチューブ径φ46mmでトラベル量132mm、リアサスはプリロード調整式のモノチューブショックでトラベル量75mm。
操作性の良好で扱いやすいサイズで、ポジション設定も人間工学的デザインで快適なライディングを楽しめる。
装備類もオールLEDの灯火類をはじめ、アナログメーター風ケースに収められたタッチパネル・液晶メーター、クルーズコントロール、ライドモード、キーレスイグニッション、ABS、USB充電ポートなど、現代的なオートバイたちと変わらない充実ぶりだ。
(1) インディアン「チーフ ダークホース」の特徴・カラー
それぞれのモデルを特徴付けているのはスタイリング。スタンダードモデル的な位置付けの「チーフ ダークホース」は、スリムデザインのヘッドライトケースにソロ・ボバーシート、19インチ・キャストホイールを組み合わせ、さらに低いポジションのドラッグハンドルバー、ミッドマウント・フットコントロールでスポーティな印象を強調した。
カラーリングは3色、ブラックスモーク(税込227万8000円)、アルミナジェイドスモーク(税込235万8000円)、ステルスグレー(税込235万8000円)。
(2) インディアン「チーフ ボバー ダークホース」の特徴・カラー
ワイルドな雰囲気を感じさせる「チーフ ボバー ダークホース」は、ミニ・エイプハンガーハンドルを採用したアップライトなポジションが特徴。ホイールは前後16インチのワイヤースポークホイールとされ、ファットなタイヤを装着。カバータイプの前後サスペンション、ナセルで包まれたヘッドライトなどでクラシカルさも演出している。
カラーリングは、ブラックスモーク、チタンスモーク、セージブラシスモーク(257万8000円/全車共通)の3色を設定。
(3) インディアン「スーパーチーフ リミテッド」の特徴・カラー
「スーパーチーフ リミテッド」は、快適さを重視したツーリングクルーザーバージョン。脱着式の大型ウインドスクリーン、タンデムも可能な大型ツーリングシートと大型フロアボード、サイドバッグ、クルーザーハンドルでツーリング適性を大きく向上。ワイヤースポークホイールやサスペンションなどはボバー ダークホースに準じた内容。銀色のエンジンやフルクロームエキゾーストによって、プレミアムなイメージに仕上げられている。
カラーリングはやはり3色、ブラックメタリック、ブルースレートメタリック、マルーンメタリック(287万8000円/全車共通)だ。
[ アルバム : 新型インディアン・チーフシリーズ はオリジナルサイトでご覧ください ]
インディアン「チーフ ダークホース」主なスペック
[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]
まとめ:小松信夫
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