10月28日にフルモデルチェンジし、新世代モデルに生まれ変わった「三菱 アウトランダーPHEV」。その内容はすでに公開済みだが、アウトランダーとプラットフォームを共用する日産の新型「エクストレイル」も近い将来、国内デビューするはず。というのも、エクストレイルは、米国および中国では「ローグ」の名ですでにリリース済み。というわけで近いうちに日本に導入されるであろうエクストレイルとの比較を交えながら、両者の魅力を見ていきたい。
まずボディサイズは、アウトランダーPHEVの全長4710mm×全幅1860mm×全高1745mmに対し、エクストレイルは全長4648mm×全幅1839mm×全高1689mmと、アウトランダーPHEVが全体的にやや大きい。特に全高はエクストレイルが約60mmも低く設定され、スポーティな印象が強調されている。対するアウトランダーPHEVは、ブランドのアイコンであるフロント周りの意匠“ダイナミックシールド”が力強さをアピールし、ベースを同じくする2台でも見た目の雰囲気は差別化が図られることになりそうだ。
パワートレーンは、国内のアウトランダーが2.4L直4ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたPHEVのみになるのに対し、エクストレイルは米国仕様の場合、2.5L直4NAガソリン、中国仕様が1.5L直3ターボガソリンと仕向け地に最適化している。もっとも、「キックス」や「ノート」などの電動化攻勢を考えると、エクストレイル国内仕様はエンジンで発電し100%モーターで駆動する「e-POWER」が設定される可能性が高そうだ。
インテリアは、両車ともメータークラスターおよびセンターコンソールに大型液晶モニターを備え、デジタル機能に大きな差はないが、デザインについては直線基調のアウトランダーPHEVに対し、エクストレイルは複雑な面構成となり、キャラクターの違いが表れている。なお、アウトランダーPHEVに用意される7人乗りは、海外のエクストレイルにも設定されているから、日本でも是非ラインナップしてほしいところだ。
参考までに価格はアウトランダーPHEVが4,621,100円から、エクストレイルは米国では26,050ドル(約297万円)からと差があるが、これは日米の市場環境に加え、パワートレーンや駆動方式(アウトランダーPHEVはAWD、米国向けエクストレイルはFF)の違いが大きいだろう。事実、米国の内燃機関版アウトランダーはスタート価格26,095ドル(約298万円)で、エクストレイルと同水準なのだ。となれば、e-POWERのエクストレイル国内仕様はアウトランダーPHEVと同等か若干安価な設定となるとみるのが妥当だろう。
このように、パワートレーンとそれに起因する価格の差、およびデザインテイストが両車の差別化ポイントになりそうなアウトランダーPHEVとエクストレイル。使う用途に応じてぴったりなモデルを選びたいところだ。
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みんなのコメント
最近の日産SUVは
外国販売済の旧モデルばかりで、新型感が薄いなぁ