発売は2020年2月! コンパクトカー向けTNGAを初採用
トヨタ自動車は10月16日、新型車「ヤリス」を世界初公開した。日本での発売予定は2020年2月中旬。10月25日から一般公開される第46回東京モーターショーの期間中は東京・お台場のヴィーナスフォートに展示するほか、10月末から12月にかけて全国で展示する予定だ。
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ご存じヤリスはトヨタ・ヴィッツの海外名。新型になり車名が統一された形だ。ヤリスはコンパクトカー向けのTNGAプラットフォーム(GA-B)を初めて採用したモデルとなる。これに合わせてエンジンやハイブリッドシステム、トランスミッション、サスペンションなども新たに作り上げた。
全長3940mm、全幅1695mm、全高1500mmとサイズ感はほぼ現行ヴィッツと変わらないが、ホイールベースを40mm拡大し、2550mmとした。コンパクトカーが持つイメージである軽さや低燃費、コンパクト、廉価といった強みはそのままに、新機能を多数採用したほか、デザインや骨格などにも工夫を凝らしている。
ボディ骨格は主要な部分を連結させることで、クラストップレベルの剛性を実現。また、ハイテン材を全体の35%に使用したことで、現行ヴィッツに比べて車両重量を50kg軽量化したほか、ねじり剛性を30%以上強化した。さらに、重心高を15mm下げたことにより、キビキビと意のままの走りができる走行安定性や乗り心地を両立している。
パワートレインも刷新した。直列3気筒1.5リッターダイナミックフォースエンジンはガソリン車とハイブリッドを用意。前者はダイレクトシフトCVTと6速マニュアルを設定する。CVTには発進用ギヤを備え、ストレスなくスムースな走りや燃費性能に貢献している。さらに、ハイブリッドモデルにはトヨタのコンパクトカーとして初めてE-Four(電気式4WDシステム)を設定したことで、寒冷地などでの販売拡大にも期待できそうだ。
また、改良を加えた1リッターエンジンには小型軽量化したCVTを用意。レンタカーなどの法人利用を想定し、エントリーグレードとしてユーザーの期待を超える動力性能と燃費を両立しているという。
サスペンションは安定感を重視し、フロントにはマクファーソンストラット式を採用。軽快で滑らかな動きを追求した。また、リヤには操縦安定性と乗り心地を両立するトーションビーム式(2WD)を用いている。
アクセルペダルの踏み込み具合によってドライバーの意図通りに反応できるよう、ペダルを踏む力と出力バランスを見直し、高速道路でも無駄のないアクセル操作により、ストレスなく狙いどおりの車速まで加速することを目指した。
自動駐車や交差点での事故を抑制する新機能も新たに採用
さらに安心、安全性も高めている。トヨタ初となる高度駐車支援システム「Advanced Park」や、対向直進車、横断歩行者も検知対象とした最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備した。
トヨタセーフティセンスのひとつ、プリクラッシュセーフティでは、昼間、夜間の歩行者検知と昼間の自転車運転者検知を行い、衝突回避支援または被害軽減に寄与する。また、万が一の交差点事故を抑制するため、トヨタ初となる右折時の対向直進車と右左折後の横断歩行者検知機能が備わり、対応範囲を拡大した。
また、低速時の事故予防をサポートする「低速時加速抑制」機能を追加したほか、踏み間違いなどにより前方に対象物がある状態でアクセルペダルが必要以上に強く踏み込まれた場合、エンジン出力を抑制、または弱いブレーキをかけることで加速を抑制する機能を持たせた。
さらに、トヨタのコンパクトクラスでは初となるレーントレーシングアシストやレーダークルーズコントロールに加え、オートマチックハイビーム、ロードサインアシスト、セカンダリーコリジョンブレーキなどを追加した。
今回初めて採用する自動駐車システムAdvanced Parkはハンドルだけでなく、アクセルやブレーキも制御し、ドライバーは案内に従ってシフトを操作するだけで、自動で駐車を行える機能だ。車両に搭載したカメラと超音波センサーによって周囲を監視し、子どもが車両後方にいるときなど、万が一の際には警報でブレーキを踏むようアナウンスし、行われなかった際には自動でブレーキを制御して接触回避を支援する。さらに、事前にカメラを用いて駐車位置を登録することで、白線のない駐車場でも自動駐車機能を世界で初めて使用できるようにした。
エクステリアデザインのコンセプトは「B-Dash!」。大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)。鋭い加速(BOOST)で弾丸(BULLET)のようにダッシュするイメージにより作られたデザインは、無駄をそぎ落として今にも走り出しそうなアクティブな走りを彷彿とさせる。ヘッドライトはLED式を採用し、精悍な顔つきを表現。リヤコンビネーションランプも存在感のあるデザインとなっている。
ボディカラーは新規開発のコーラルクリスタルシャインとアイスピンクメタリックを含む全12色を設定し、ブラックかホワイトのルーフ色を組み合わせたツートーンカラーは全6色から選択できる。
内装デザインは視線移動を減らし、ムダな動きを抑えるレイアウトとした。インパネ断面を薄くして全体的にワイドな印象を持たせ、広さと快適さを確保。さらにステアリングホイールを現行ヴィッツに比べて小径化したことで、室内をより広く、スポーティな印象に仕上げた。
カラーリングはメインターゲットである若い女性に向け、エフォートレスなトープカラーなど3色を用意した。ファッションやインテリアにも用いられる質感にこだわったシートや素材を組み合わせている。
またトヨタ初のフードレス双眼デジタルTFTメーターやソフトインストルメントパネルを採用したほか、コンソールボックスの幅を広くして収納スペースを拡充するなど、ワンランク上の室内空間を目指した。
装備では全車に標準装備されたディスプレイオーディオを上方に配置し、ヘッドアップディスプレイを採用したことで、ドライバーの目線移動を低減。運転に集中できるレイアウトとし、運転疲労の低減に貢献する。SmartDeviceLink(SDL)ではスマートフォンをBluetoothとUSBケーブルで接続することで、TCスマホナビやLINEカーナビなどのナビアプリのほか、音楽、ラジオアプリなどをディスプレイオーディオ上で利用できる。また、Andloid Auto、Apple CarPlayもオプションで利用できるようにし、普段スマートフォンで使用している地図アプリや音楽アプリなどを気軽に使える機能も搭載した。
また、トヨタ初の採用となるイージーリターンシートにより、好みのドライビングポジションを記憶させることで、乗り降りのためにシートを下げても簡単にドライビングポジションに戻すことができる。そのほか、運転席や助手席のシートが回転、チルトし、ラクに乗り降りができるターンチルトシートも初めて設定した。スカートや和服などでの乗り降りのほか、腰痛や筋力低下している人の乗り降りもサポートする。
今回、ヤリスにはハイブリッドモデルのオプション設定として、野外のレジャーだけでなく、災害時や緊急時でも活躍するアクセサリーコンセント(1500W)を用意した。家庭用と同じコンセントを用いて電化製品が使用できるほか、停電などの非常時には発電機として利用可能だ。
オプションやグレードなどの詳細は12月に発表される。
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