この記事をまとめると
■かつてクルマがステータスだった時代に「デートカー」が一世を風靡した
「ハイソカー」「デートカー」「丘サーファー」「ワゴン」「RV」といろいろありました! 伝説の「自動車ブーム」は今振り返っても熱かった!!
■ソアラ・プレリュードが代名詞的だがそれ以前にもデートカーは存在していた
■デートカーの時代を生きた筆者の思い出とともに紹介する
クルマが女子にモテるためのアイテムだった時代
密かな「昭和ブーム」が巻き起こっている令和のいま、昭和生まれのクルマ好きがふと懐かしく思い出すのが「デートカー」ではないだろうか。青春時代を彩ってくれた鮮明な思い出とともに蘇ってくるクルマたちである。
昭和以降に生まれたクルマをデートの道具として使い倒した人たちにとっても、昭和のデートカーはノスタルジックな「そんな時代に生まれてみたかった」と憧れる存在ではないか。
ここでは、昭和の時代に一世風靡した元祖定番デートカーたちを、1979年に創刊された若い男性読者のためのファッション、恋愛マニュアルを中心に展開していた講談社「ホットドッグプレス」で1990年代、主にクルマ、デートカー、ハワイの記事を担当していた、もちろんクルマをデートカーとして使っていた筆者の記憶をもとに、紹介していきたいと思う。
では、昭和のデートカーの定義だが、バブル期に突入する1980年代から1990年代に、若者を熱狂させた、女子ウケ抜群のクルマたちを指す。1980年代といえば、フジテレビの女子大生番組「オールナイトフジ」(1983年~)が開始され、女子大生スターが続々登場。いわゆる女子大生ブームが勃発。
そこで、女子大生にモテたい男子がバブル経済の勢いに乗って、デートに乗っていくのに相応しい、女子大生にウケるクルマを我先にと買い求め、実際にデートに出かけまくったのである(オールナイターズとデートしたわけではないが)。筆者も女子大の卒業式、謝恩会のあと、何人かの女子大生を”デートカー”で迎えに行ったものだった。
当時のデートカーの定番といえば、多くの昭和のデート経験者なら思い浮かぶ、パールホワイトのエレガントでラグジュアリーな2ドアクーペの初代トヨタ・ソアラ(1981~1986年)、スタイリッシュなリトラクタブルヘッドライト(回転式)と、運転席からでも助手席のリクライニング操作(いきなり倒すこと)ができた(!?)2代目ホンダ・プレリュード(1982~1987年)、走りにも興味がある若者に絶大なる人気を得た、この時代のデートカーとしては希少なFRレイアウトをもち、筆者がハモンドオルガンを始め、プロミュージシャンになったきっかけの1曲である普遍の名曲、プロコルハルムの「青い影」がCMソングとして使われた、「ART FORCE SILVIA」のキャッチフレーズとともに、スタイリッシュに鮮烈デビューした5代目日産シルビアが3大巨頭であった。
当時、とくにソアラは夜遊び女子にとっての”アッシー君”(女子大生の送り迎え担当男子)に乗ってほしい国産車NO.1の呼び声も高かったようだ。
そして、映画「私をスキーに連れてって」(1987年11月公開)の劇車として登場した4代目トヨタ・セリカ(1985~1989年)のフルタイム4WD=GT-FOURも、当時、若者が熱狂した一大スキーブームのなか、ツアーバスではなく、リッチにスキーに愛車で出かける白銀デートカーの王者となったのである。
一方、輸入車では、W201型メルセデス・ベンツ190E、E30型BMW 3シリーズが1980年代の若者向けデートカーとして君臨。3シリーズは当時、「六本木のカローラ」と呼ばれるほど増殖。筆者ももうっかり1985年式325iをブームに乗ったデートカーとして、いや、シルキーシックスとも呼ばれた直6エンジンに惚れ、愛車として手に入れている。
しかし、そんな1980年代からバブル期を経た1990年代のデートカーの情報など、巷に溢れているではないか。「そんな話、どこかで読んだよ」なんていう読者も多いのではないか。
そこで、1970年代に遡った、当時はまだ女子大生ブームもなく、デートカーという言葉もなかった時代に活躍していたある意味、元祖デートカーの記憶を辿り、紹介したい。
初代ゴルフもデートカー! 国産はやっぱりクーペが人気
まずは、1975年に輸入車ディーラーの老舗中の老舗、ヤナセが輸入販売を開始した初代VWゴルフである。
まだ若者がクルマを乗り回せる時代ではなかったものの、いわゆるお坊ちゃまが親に買ってもらった愛車としても一大人気(それだけの需要ではなかったが)。ガイシャに乗っている感、というよりヤナセのクルマに乗っているというハイライフハイスタイルなイメージもあり、そのカブリオは都会の女子大生の愛車としても一世風靡。
筆者も白いカブリオを颯爽と乗り回す、青学に通う原宿在住の女子大生とお付き合いしていたものだ(筆者は世界のコンパクトカーのベンチマークであり続けるVWゴルフIIを1984年に購入。2014年からはVWゴルフヴァリアント7、7.5に現在まで乗り続けているゴルフファンでもある。余計な話ですいません)。
そして、1970年代の昭和な街並みをスタイリッシュに彩ってくれたのが、いすゞ117クーペ(1968~1981年)だった。流麗な2ドアクーペのスタイリングはカロッツエリア・ギアのジウジアーロによるもので、初期はハンドメイド。このクルマも、いまから思えばデートカーとしての資質十二分。まさにカップルのためのクルマだったのだ。
じつは、筆者の最初の愛車が中期型、丸目ヘッドライト最後の、オーディオが8トラック(死語)からカセットテープになったパルティノンアイボリーの1976年型であった。もちろん、湘南、軽井沢、相模湖、伊豆あたりへ、ユーミンのカセットテープのBGMとともにドライブデートしまくった、多くの思い出が記憶に残る1台である(サイドウインドウは手回し式。クーラーはOP)。
その後継車といっていい、117クーペ同様ジウジアーロデザインのいすゞピアッツア(1981~1991年)の初代モデルも、デートカーとは呼ばれなかったはずだが、デートドライブに最高のクーペだったように思う(筆者も117クーペから乗り換え)。
1990年代にホットドッグプレスでクルマ連載(デートカー含む)を執筆することができたのも、そうしたデートカーに乗ってきた経験があるから(?)なんて勝手に回想しているところだ。
というように、かつての国産デートカーの基本は、スタイリッシュな2ドアクーペということになる(ガイシャを除く)。
現在では絶滅危惧種になりつつあるカテゴリーのクルマではあるものの、ジャパンモビリティショー2023で参考出品された新型ホンダ・プレリュードは2025年中にも復活するという噂で、令和の時代のデートカー(と呼ばれるかはともかく)として登場する可能性大。
SUVやコンパクトカー、スーパーハイト系軽自動車ばかりが売れる時代に、プレリュードのようなスタイリッシュクーペが復活し、デートカーという文化が復活してくれることを、いまではデートなんて無縁のボクもまた、密かに願っている……。
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みんなのコメント
それを経ての君たちが生まれた件よ