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え…あの名車にも大失敗の過去が… みんな挫折を糧に成長した!! 惨敗から復活したクルマたち

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え…あの名車にも大失敗の過去が… みんな挫折を糧に成長した!!  惨敗から復活したクルマたち

 奇跡の復活劇と聞いて思い浮かべるのは、古くは32歳で世界王者に返り咲いたボクシング世界王者の輪島功一、度重なる骨折を乗り越えて1993年の有馬記念を制した競走馬のトウカイテイオー、交通事故で重傷を負いながらも2022年のマスターズでツアー復帰したプロゴルファーのタイガー・ウッズなど枚挙に暇がない。

 それらと同じように自動車の世界を見渡すと惨敗に等しい挫折や失敗から復活したクルマも枚挙に音間がない。ここで紹介する5台もまたしかり。アナタの記憶に残る“惨敗から復活したクルマ”はこのなかにありますか?

え…あの名車にも大失敗の過去が… みんな挫折を糧に成長した!! 惨敗から復活したクルマたち

文/FK、写真/ダイハツ、トヨタ、日産、マツダ、FavCars.com

肥大化が招いた悲劇から華麗なる復活を遂げたS15型シルビア

コンパクトFRスポーツの代名詞といっても過言ではないS15シルビア。発売から23年以上が経過した現在でも、その人気は衰えるどころか上がるいっぽうだ

 大ヒットを記録したS13型の後釜として登場した6代目シルビアのS14型。スタイリングイメージやグレード構成こそ先代を継承したものの、少々野暮ったいスタイリングや3ナンバーボディへの移行が災いしてデビュー早々に失敗作のレッテルを貼られることに……。1996年6月のマイナーチェンジでビジュアルを刷新したものの、不人気車のイメージは最後まで拭えなかった。

 しかし! 1999年1月に登場した7代目のS15型が、S14型で失った人気を取り戻した救世主になったことは誰もが知るところだろう。肥大化したファットなボディを5ナンバーサイズに戻してスリム化を図ると同時に、足回りやボディ剛性の強化が行われたS15型。

 グレード構成も従来の3つ(K's、Q's、J's)から、ターボエンジン搭載のスペックRと自然吸気エンジン搭載のスペックSのふたつに変更された。

 なかでも人気を集めたのは上位グレードのスペックR。MT車で250PS(AT車は225PS)を発生した2.0リッター直4 DOHCターボエンジンをはじめ、クロスレシオ化や1~3速にトリプルコーンシンクロを適用した6MT、後輪を操舵させてレーンチェンジや旋回時の車両安定性を高める電動スーパーハイキャスパッケージ、直進安定性と旋回性のバランスに優れるヘリカルLSDなどを採用。

 「動イズム」というキャッチコピーに恥じないだけのスペックが与えられたS15型の人気は今もなお健在で、中古車市場での平均価格も300万円前後で推移している。

晩年はジリ貧だったアトレーが17年ぶりのフルモデルチェンジで蘇生

2021年12月、ハイゼットカーゴとともにフルモデルチェンジが行われたアトレー。商用車に初めてDNGA(Daihatsu New Global Architecture)を展開して大きな話題となった

 2021年12月に行われた17年ぶりのフルモデルチェンジで6代目が登場したアトレー。その積載量と積載スペースを最大限活用するための4ナンバー(商用車)化をはじめ、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールやレーンキープコントロールの装備、ターボエンジンによる力強い走りと質感にこだわった内外装デザインなどが好評を博し、発売1カ月後の受注台数は月販目標の8倍となる約8000台にのぼったことは、まだ記憶に新しいところ。

 いっぽう、軽乗用車にカテゴライズされていた2005年5月発売の5代目はどうだったのかというと、6代目と同様に発売約1カ月の受注台数は約6000台に到達し、月販目標の1500台を大きく上回る順調なスタートを切っていた。

 軽キャブワゴンの魅力である空間効率を徹底追求するとともに、快適性&質感の向上や装備の充実を図ったうえでお買い得な価格に設定したことが奏功し、その後も2011年までは毎年1万台以上の新車販売台数を誇ったが、2012年以降は右肩下がりに……。

 デビューから16年という長い歳月が経過していたとはいえ、晩年の2021年は2905台にまで落ち込んだ(ちなみに、タントの2021年の新車販売台数は10万1112台)。

 そんな状況のなかで登場した6代目は先述した機能・装備の充実に加えて、“マルチに楽しめる新感覚の軽RV”と銘打ったことでアウトドアユーザーの取り込みにも成功。巧みなイメージ戦略もアトレー復活に大きく貢献した。

日産の快進撃を支え続けるノートはe-POWERの採用で大ブレイク!

2021年12月に発売されたノートは、発売から約1カ月が経過した時点で月間販売目標の2.5倍となる約2万台の受注を記録する大ヒット作となった

 2022年上半期の国内登録車販売で電動車No.1を獲得するなど、2020年12月にデビューした現行モデルのセールスが絶好調のノート(2022年8月の登録車販売台数ランキングではなんとヤリスに続いて2位を獲得!!! おめでとう!!)。

 日本カー・オブ・ザ・イヤーとRJCカーオブザイヤーの2冠にも輝き、日産復活の旗頭と言っても過言ではないノートだが、先代のE12型も2017年から3年連続でコンパクトカー販売台数No.1を獲得した人気モデルだった。

 しかし、2005年1月に登場した初代はあまり記憶に残っていない……という人が大半なのではないだろうか? 毎日をリズミカルに楽しくする“NOTE(音符)”と、そんな毎日を記録しておく“NOTE(ノート)”からイメージしたネーミングが採用されたノートは、コンパクトなボディでありながら1.5リッター直列4気筒DOHC 16バルブのオールアルミ製HR15DEエンジンや、最適な変速制御で思いのままのドライブフィーリングと優れた走行性能を両立したエクストロニックCVTとの組み合わせで余裕ある快適な走りを実現。

 ゆとりの居住空間と十二分な荷室空間に加え、さまざまなシーンで使いやすく簡単に操作できる2段マルチトランクの採用などで実用性も高められていた。しかし、発売当時のライバルはなかなか強力で国内販売台数ではヴィッツ、フィット、ティーダの後塵を拝することに……。

 2006年以降もその牙城を崩せず2012年9月に2代目へとバトンを渡したが、2016年11月に行われたe-POWERの追加ラインナップによって大ブレイクを果たすこととなったのだ。

軽さは正義だ! 原点回帰でロードスターが息を吹き返す

4代目ロードスターは100kg以上の軽量化もさることながら、乗る人の姿が際立つ美しいプロポーションとオープンカーならではの気持ち良さを堪能できる内外装デザインが注目を集めた

 1989年9月に初代モデルが国内デビューしたロードスター。人馬一体をキーワードに開発され、国内外で高く評価されたNA型がオープン2シータースポーツカーの市場を再活性化させたことは周知のとおり。

 また、発売から11年間で56万台以上を生産し、2人乗り小型オープンスポーツカー生産台数世界一としてギネス記録に正式認定されるほどの世界的ヒットも記録した。

 しかし、1998年1月デビューの2代目NB型と2005年8月デビューの3代目NC型はセールスが低迷、不人気車の烙印を押されることに。

 その理由は……いずれも従来モデルから正常進化を果たしたものの、車両重量の増加や拡大されたボディサイズによってライトウェイトスポーツカーというロードスター本来の良さをスポイルしてしまったことが大きな要因だったが、2015年5月に登場した4代目のND型で原点回帰を果たして汚名挽回! 

 アルミ・高張力鋼板・超高張力鋼板の使用比率を高めてボディ剛性を確保しながら、先代モデル比100kg以上もの軽量化を実現させたND型。直噴1.5リッターガソリンエンジンSKYACTIV-G 1.5をフロントミドシップに搭載した他、50:50の前後重量配分、徹底した低重心化により軽快な走りを取り戻してみせた。

 2022年1月に発売された特別仕様車の990Sも、990kgと軽量なSグレードをベースにさらなる軽量化で“軽いことによる楽しさ”を追求した、ロードスターの原点に立ち返った一台として人気を博している。

これぞ、まさに“ReBORN”! 14代目のクラウンは何かと話題に!!

2022年7月の新型クラウン発表の際に公開されたセダン。新たなフォーマル表現とともにショーファーニーズにも応える、まさに新時代のフラッグシップたるモデルだ

 2022年7月に16代目の新型が発表され、賛否両論を巻き起こしているクラウン。その真価は今後問われることになるが、14代目と15代目も街中で比較的よく見かける人気車だったことは間違いない。

 ひと目見てそれとわかる王冠をモチーフにした迫力のフロントフェイス、優れた動力性能とJC08モード走行燃費23.2km/Lという環境性能を併せ持ったFR専用ハイブリッドシステム、さらにはミリ波レーダー方式のプリクラッシュセーフティシステムやインテリジェントクリアランスソナーをはじめとする高い安全性能などが高い評価を獲得した14代目。

 発売から1カ月が経過した時点での受注台数も月販目標の4000台に対して約2万5000台と好調な立ち上がりをみせた。

 その後も2013年9月に新開発のピンクを採用した特別仕様車を、2015年4月にも空色と若草色を採用した特別仕様車を発売して大きな話題に。

 2018年6月、新たなモビリティライフを提案する初代コネクティッドカーと銘打ってフルモデルチェンジを行った15代目も1カ月で約3万台を受注するなど人気を維持。そのいっぽうで、2008年2月にデビューした200系と呼ばれる13代目は発売後1カ月で約2万4000台の受注台数と好調な出だしをみせたものの、14代目と15代目に比べるとオジサン臭が強くて存在感も希薄な気も……。

 しかし! 中古車市場では比較的手頃で状態が良い個体も多く、現在はVIP系カスタムのベースとして人気を集めている。

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みんなのコメント

11件
  • ベストカーは成長しないな。
  • こんな古い時事ネタを書く時点で、
    ベストカーは中高年向けで
    時代遅れな自動車ということが
    お分かりだろう。

    だって何言ってるのか、
    ネタが古くてさっぱり分からないし。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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