現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > F1のアメリカ人気が停滞傾向、NASCARのファン数は3倍以上か。さらなる人気爆発の可能性は

ここから本文です

F1のアメリカ人気が停滞傾向、NASCARのファン数は3倍以上か。さらなる人気爆発の可能性は

掲載 10
F1のアメリカ人気が停滞傾向、NASCARのファン数は3倍以上か。さらなる人気爆発の可能性は

 F1のアメリカ市場への浸透は過去3シーズンは停滞しているようで、テレビ視聴者数はグランプリ1回あたり約110万人に留まっている。これは人口が3億3500万人を超える国としては非常に少ない数字だ。

 F1が、『F1 TV』のストリーミングソースを使用する国別視聴者数をまだ公表していないのは事実だ。それがあれば状況をより完全に把握することができる。しかし、放映権を保有している『ESPN』が、昨年F1がインディカーのテレビ視聴率を僅差で上回ったことを祝っているという事実は、インディカー・シリーズの世界的な影響力がF1と比べるとごくわずかであることを考えれば、少々不可解だ。

F1マイアミGP、国内でのテレビ視聴者数が過去最高に。無料放送やタイムゾーンの恩恵を受け、ピーク時は360万人が視聴

 そして、アメリカのテレビ市場をリードしているのは依然としてNASCARであり、その視聴者数はグランプリレースの3倍以上だ。つまり、F1はアメリカ市場に本格的に参入できていない。

『ESPN』はレースの放映権に年間9000万ドル(約134億円)を支払っており、同社のプログラミング&アクイジションディレクターのジョン・サチェンスキーは、この契約は同社にとってよいものだと主張している。

「我々が最初に始めたとき、F1の主な優先事項はアメリカでの露出と成長だった。明らかに我々はそれを達成した。今後は、それをどうやって新たなレベルに引き上げ続けるかだ。そこで我々は新しいことを試して協力し、新たなアイデアやアプローチにおいて協業している……。成功していると言っても過言ではないと考えている」

『ESPN』が初めて放映権を獲得した当時、アメリカでのグランプリレース1回あたりの平均視聴者数は54万人をわずかに下回っていたが、現在ではその数は2倍の約110万人に達している。しかし、2年前の2022年シーズンにはすでにこの数字に達している。

 これは昨年も変わらず、今年もまったく伸びていない。10年以上ぶりに4つのチームが安定してレースで優勝し、スポーツの興奮度が高まっているにもかかわらずだ。

 実際、テレビ視聴者数の最高記録が出たのは2022年のことで、平均して121万人がアメリカでグランプリを視聴した。一方、昨年は約10パーセント減少し、現時点では2024年のグランプリの平均視聴者数は116万人となっている。

 今年の5月上旬のマイアミGPのレースだけが310万人に視聴され、年間約40回NASCARレースが達成する視聴者数に匹敵する数字を出したが、ストックカーシリーズは毎レース300万人の大台を楽々と突破しており、アメリカ国内市場では明らかにF1を上回っている。

 したがって、最近発表された数字は、観客数増加の停滞が見られることから、F1にとって決して励みになるものではない。しかしよい面としては、このスポーツに投資を続けるアメリカを拠点とする企業の数が依然として増加していることだ。これは、スポーツ全体ではなくとも、チームにとっては、アメリカの市場にまだ未開拓の可能性があることを意味する。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

自分なら「ハミルトンを雇わない」とビノット。元フェラーリF1代表が語った意外な理由
自分なら「ハミルトンを雇わない」とビノット。元フェラーリF1代表が語った意外な理由
AUTOSPORT web
F1エンジン活動終了を決めたルノーをアルピーヌ代表が支持「チームとしては最高のエンジンで戦いたい」
F1エンジン活動終了を決めたルノーをアルピーヌ代表が支持「チームとしては最高のエンジンで戦いたい」
AUTOSPORT web
アルピーヌ代表、2025年シーズンのスタートが進歩の指標になると主張「優れたマシンの作り方を忘れていない」
アルピーヌ代表、2025年シーズンのスタートが進歩の指標になると主張「優れたマシンの作り方を忘れていない」
AUTOSPORT web
フォーミュラEに新チーム。ERTを完全買収しキロ・レースCoとして始動、ポルシェパワートレイン搭載へ
フォーミュラEに新チーム。ERTを完全買収しキロ・レースCoとして始動、ポルシェパワートレイン搭載へ
AUTOSPORT web
クロームカラーのマクラーレンが復活。アメリカGP用スペシャルリバリーが発表に
クロームカラーのマクラーレンが復活。アメリカGP用スペシャルリバリーが発表に
AUTOSPORT web
ノリスの“精神的な弱点”を指摘するレッドブルのマルコ。本人は緊張を認めるも、対処方法を見つけ実行していると明かす
ノリスの“精神的な弱点”を指摘するレッドブルのマルコ。本人は緊張を認めるも、対処方法を見つけ実行していると明かす
AUTOSPORT web
Netflixがリカルドの貢献に感謝、F1離脱を惜しむ「番組にとって、一時代の終わり」
Netflixがリカルドの貢献に感謝、F1離脱を惜しむ「番組にとって、一時代の終わり」
AUTOSPORT web
サインツの功績を高く評価するフェラーリ代表。契約更新をしないと伝えるのは「人生で最もつらい電話のひとつだった」
サインツの功績を高く評価するフェラーリ代表。契約更新をしないと伝えるのは「人生で最もつらい電話のひとつだった」
AUTOSPORT web
【WECジェントルマン物語vol.1】走れる実業家のオモテ稼業とは。プライベートジェット250機保有って本当?
【WECジェントルマン物語vol.1】走れる実業家のオモテ稼業とは。プライベートジェット250機保有って本当?
AUTOSPORT web
ハースF1がアメリカGP用スペシャルカラーを発表。トヨタ/GRのロゴがマシンとレーシングスーツに初登場
ハースF1がアメリカGP用スペシャルカラーを発表。トヨタ/GRのロゴがマシンとレーシングスーツに初登場
AUTOSPORT web
ポルシェ、「ほぼ完璧」な1年を経てタイトル9冠達成。「ついにすべてを達成した」とナッセ/IMSA
ポルシェ、「ほぼ完璧」な1年を経てタイトル9冠達成。「ついにすべてを達成した」とナッセ/IMSA
AUTOSPORT web
トヨタ/GRにとってハースF1は理想的なパートナー。マクラーレンでは困難な幅広い提携が可能に
トヨタ/GRにとってハースF1は理想的なパートナー。マクラーレンでは困難な幅広い提携が可能に
AUTOSPORT web
ブレンボがサスペンション大手オーリンズを買収。約604億円と同社史上最大規模の買収金額
ブレンボがサスペンション大手オーリンズを買収。約604億円と同社史上最大規模の買収金額
AUTOSPORT web
「チームにとって間違いなく大事な日」とボルトロッティ。アイアン・リンクスのランボルギーニ、ビッグレース初制覇
「チームにとって間違いなく大事な日」とボルトロッティ。アイアン・リンクスのランボルギーニ、ビッグレース初制覇
AUTOSPORT web
約90台ものエントリー希望が殺到。大盛況のデイトナ24時間、2025年は出走上限引き上げの可能性も
約90台ものエントリー希望が殺到。大盛況のデイトナ24時間、2025年は出走上限引き上げの可能性も
AUTOSPORT web
フェラーリ育成を率いるクリア、若手がF1で結果を出せる理由のひとつに“ジュニアフォーミュラとF1の連携”を挙げる
フェラーリ育成を率いるクリア、若手がF1で結果を出せる理由のひとつに“ジュニアフォーミュラとF1の連携”を挙げる
AUTOSPORT web
レッドブルF1、AT&Tとのパートナーシップ延長と拡大を発表。2025年からはマシンにもロゴが掲示
レッドブルF1、AT&Tとのパートナーシップ延長と拡大を発表。2025年からはマシンにもロゴが掲示
AUTOSPORT web
ネックは“2台目の予算”か。ランボルギーニSC63、来季WECプログラムの継続いまだ確定せず
ネックは“2台目の予算”か。ランボルギーニSC63、来季WECプログラムの継続いまだ確定せず
AUTOSPORT web

みんなのコメント

10件
  • じゃわ
    アンドレッティを加入させてやれよー
  • てっさん
    今の台数少ないF1は面白くない、予備予選があった頃が懐かしい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村