1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、フェラーリ 512TRだ。
フェラーリ 512TR(FERRARI 512TR:1991ー1994)
テスタロッサの後継モデルとして1991年に登場した「512TR」。その車名は、フェラーリの流儀で5Lの12気筒エンジンを搭載していることを表し、TRはテスタロッサの略である。もっとも、外観がテスタロッサとほとんど変わらないため、テスタロッサのマイナーチェンジ版などといわれたりするが、じつは似て非なるモデルだった。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
シャシこそテスタロッサ用を小改良したものを流用しているものの、コクピットの後ろにミッドシップ搭載された5Lの180度V型12気筒DOHCエンジンは重心高を下げるためにドライサンプを採用したことで、エンジンとトランスミッションのアッセンブリーをテスタロッサよりも30mm低い位置に搭載する。
エンジンも排気量こそ変わらないものの、吸気系はプレナムチャンバーを再設計した新形状の吸入ポートの採用や、バルブの大径化などで吸排気効率を改善している。燃料供給装置もボッシュのモトロニックM2.7に進化した。さらに新設計のピストンの採用などで圧縮比を10.0に上げ、カムプロフィールも変更したことで、最高出力は38psもアップした。欧州仕様では428ps、北米仕様では421psを発生している。最大トルクの50.0kgmに変わりはなかったが、テスタロッサを上回る加速性能を手に入れた。
外観では、リトラクタブル式ヘッドランプやサイドのフィン付きエアインテークなどに変わりはない。フロントグリルが丸みを帯びたデザインとなり、テスタロッサではグリルとウインカーなどが一体となっていたが、512TRでは分割されている。リアコンビネーションランプやアルミホイール、インテリアなどの意匠も変更された。
512TRは、1994年に発表されたF512M(Mはモディファイの略)へと進化する。ヘッドランプは固定式となり、最高出力は440psへとさらにアップした。現在のところ、フラッグシップモデルとして12気筒をミッドシップ搭載した最後のモデルとなっている。
フェラーリ 512TR 主要諸元
●全長×全幅×全高:4480×1975×1135mm
●ホイールベース:2550mm
●車両重量:1650kg
●エンジン種類:180度V12 DOHC
●総排気量:4943cc
●最高出力:428ps/6750rpm
●最大トルク:50.0kgm/5500rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・100L
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前235/40ZR18、後295/35ZR18
[ アルバム : フェラーリ 512TR はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
基本的にアクセル、クラッチ、ブレーキ、ハンドルは重かった。
若い時はいいが、歳をとると辛い。
それらに比べると今のフェラーリは快適そのもの。
しかしながら、あのデザインは不滅です。