フォーミュラE第3戦サンティアゴePrixの予選が行なわれ、ジャガーのミッチ・エバンスがポールポジションを獲得した。
フォーミュラEのシーズン6(2019-2020シーズン)は年をまたぎ、第2ラウンドを迎えた。舞台は南米チリの首都サンティアゴである。南半球に位置するサンティアゴは今は夏。気温29度、路面温度は39度というコンディションで予選を迎えた。サーキットは1周2.287km、11のコーナーを持つレイアウトである。
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その予選は、いつものようにグループ分けがなされ、ランキング上位から6台ずつ、全4グループに分けて行なわれた。
その最初のグループ1は、開幕ラウンドとなったサウジアラビア・ディルイーヤで好成績を残したドライバーたち。ただ、最初の走るということはコースコンディションが良くないということも意味していた。
そんな中トップタイムをマークしたのは、メルセデスのストフェル・バンドーンで1分5秒566。2番手にはアンドレ・ロッテラー(ポルシェ)、3番手にはアレクサンダー・シムス(BMW)という順となった。
日産・e.ダムズのオリバー・ローランドは、セクター1で痛恨のクラッシュ。マシンを大破させてしまった。ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ)もミスがあり、大きく遅れる結果となった。
グループ2では、メルセデスのニック・デ・フリーズがトップタイムを更新。チームメイトのバンドーンを上回った。シーズン5のチャンピオンであるジャン-エリック・ベルニュ(テチータ)は3番手だった。しかしこれらを上回ったのは、ベンチュリのエドアルド・モルタラで、1分5秒547を記録した。ただモルタラは、スピンしたロビン・フラインス(ヴァージン)のマシンに詰まってしまう場面もあり、大きくタイムを失ったにも関わらずの好結果だった。
続いて行なわれたグループ3のドライバーたちは、軒並み速さを見せた。そんな中でもトップタイムを記録したのは、ミッチ・エバンス(ジャガー)。グループ2最速のモルタラを0.6秒も上回ってみせた。マキシミリアン・ギュンター(BMW)が2番手、パスカル・ウェーレイン(マヒンドラ)も3番手に入った。ジェローム・ダンブロジオ(マヒンドラ)はスローダウンしてしまい、好タイムを残せなかった。
グループ4は、NIOのマー・チンホワのマシンがフリー走行でのクラッシュのダメージ修復が間に合わず、5台のマシンが走行することになった。このグループでも各車が上位のタイムを記録。セバスチャン・ブエミ(日産・e.ダムス)が総合3番手に入り、フェリペ・マッサ(ヴェンチュリ)が4番手、オリバー・ターベイ(NIO)が5番手となった。
これにより、エバンス、ギュンター、ブエミ、マッサ、ターベイ、ウェーレインがスーパーポールセッションに進出することになった。
スーパーポールセッションでは、まずウェーレインがアタックに。タイムは1分5秒645だった。続くターベイはウェーレインには及ばず。3番目に走行したマッサは、ウェーレインと1/1000秒まで同タイム……セクター1ではコンマ2秒以上遅れていたが、これをセクター3で取り戻した格好だ。
4番目に走行したブエミのアタックは振るわず、走行した中で最下位の4番手だった。5番目に走行のギュンターは、セクター1、セクター2ともに最速。セクター3も無難にまとめ、ウェーレインとマッサに0.543秒の差をつけるトップタイムを記録した。
最終アタックのエバンスは、セクター1とセクター3で最速。ギュンターにも0.275秒差をつける1分4秒827を記録。3番手のウェーレインとマッサを0.8秒以上引き離す速さを見せた。見事な形で、サンティアゴePrixのポールポジションを手にした。
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