フォード製3気筒エンジン採用
モーガンは、第2世代となる新型3ホイーラーを2月24日に発表する。発売は今年末の予定だ。
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新型プラス・フォーやプラス・シックスと同じ先進的なアルミニウム・シャシー技術を採用した、徹底的にモダンなマシンだが、10年前に発売された現行モデルと同じ魅力的なドライビング・エクスペリエンスを実現しているという。
S&S製の空冷式2.0L V型2気筒エンジンを廃止し、フォード・フィエスタSTに搭載されている、より洗練された1.5L 3気筒エンジンを縦置きにして自然吸気とした。
正確な出力は明らかにされていないが、従来のVツインが厳しい排ガス規制を受けて81psだったのに対し、フォード製ユニットは120~130psになるはずだ。フィエスタではターボチャージャー付きで200psを発揮している。
パワーウエイトレシオも素晴らしいものになるだろう。AUTOCARがモーガンのエンジニアから聞いた話によると、現行モデルの500kg以下という重量を新型車の目標にしているという。
ノーズマウントされたエンジンで発生した動力は、マツダMX-5(ロードスター)の5速MTを経由してコックピット後方のベベルボックスに送られ、そこから歯付ベルトを介して1輪のリアホイールに伝達される仕組み。
モーガンのベストセラーモデル
モーガンのマネージング・ディレクター、スティーブ・モリスは次のように述べている。
「新型3ホイーラーは、既存のお客様に今と同じように楽しんでいただけると同時に、より多くの方々にアピールできると考えています」
「わたし達は、3ホイーラーを真のグローバル商品だと考えています。英国、フランス、ドイツ、イタリアでの需要も期待できますが、米国での販売に焦点を当てます」
モリスによると、米国での主な利点として、輸入された少量生産のスポーツカーにつきまとうコンプライアンス上の問題を、3輪自動車であることで回避できるという。モリスは、3ホイーラーが市場に定着すれば、4輪のモーガン車をすべて合わせた販売台数に匹敵すると期待している。
歴史的に見ても、3ホイーラーはモーガンのベストセラーであり、2011年モデルでも一時的に4輪モデルの販売台数に匹敵したことがある。
「2012年頃は、週に28台を販売していました。この新型車があれば、その数字に匹敵する、あるいは上回ることができると信じています」とモリスは語る。
2022年モデルのフットプリントは現行モデルとほぼ同じで、コックピットも同じようにオープンだ。しかし、コックピットの幅は広く、フロアも低くなっているため、高身長のドライバーの居住性が向上している。
メインの計器類やフロントのデザイン要素など、ディテールには現行モデルで愛されている特徴を大きく取り入れている。
ツーリング用の便利なアイテムも豊富
3ホイーラーのオーナーが長距離ツーリングなどを好むことから、新型ではラゲッジラック、カメラ、ライト、各種ウィンドスクリーンなどを取り付けるための便利なブラケットを採用した。また、ラック、ミラー、ラゲッジケース、パニアケースなどのオプションも豊富に用意される見込みだ。
ルーフは装備されないが、おそらく布製のトノカバーやハードのハーフトノも用意され、快適なシングルシーターに変えることができるだろう。
スタイリングはまったく新しいものだが、現行モデルとの繋がりは明らかだ。古典的な流線型ではないが、空力にはかなりの注意が払われている(フロント面積が小さいことと、エンジンを車内に移動させたことなど)。
その中でも目を引くのは、ボディサイドに設置されたフラットな「ディフューザープレート」と呼ばれるパーツだろう。同社によると、ボディに沿って流れる気流の管理(ラジエーターから排出された熱気も含む)、パニアの取り付け、グラフィックのパターン、そして「ドラマを加える」というのが、このパーツの重要な機能であるという。
モリスは、モーガンの本拠地である英国で2030年にICE車の新車販売が禁止されるとき、新型3ホイーラーはまだ現役かもしれないと述べた。だが、モーガンは電動化において「リーダーというよりフォロワーになる可能性が高い」としている。
5年前、モーガンの電動3輪車「EV3」の計画は、主要サプライヤーの都合で頓挫している。それでも、新型3ホイーラーをEVとして製造することも視野に入れているようで、「優先順位は高くないが、レーダーには映っている」とモリスは言う。
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