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ゴージャスなマッスル感があの有名車とはまたひと味違う趣!MPC製プラモ「ダッジ・コロネットR/T」【モデルカーズ】

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ゴージャスなマッスル感があの有名車とはまたひと味違う趣!MPC製プラモ「ダッジ・コロネットR/T」【モデルカーズ】

スーパービーの兄貴分的存在

コロネットは、クライスラーの大衆車ブランドであるダッジで、1940年代から1970年代まで用いられたネーミングである。1950年代前半には上級モデルの名前として、同後半には廉価モデルの車名として使われ、1960年代前半に一旦消滅。1965年型からはインターミディエイトの車名として復活している。

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ミッドサイズとしてのコロネットは1968年型で大きくスキンチェンジをしているが、基本的な内容は大きく変わっていない。ボディは前年よりも抑揚が強く、グラマラスなものに大きく変化したが、2ドア・ハードトップにおける下すぼまりのリアピラー形状は受け継がれている。また、ボウタイ(蝶ネクタイ)型のリアグリルは、1965年型のフルサイズ以降、ダッジのトレードマークとして継承されてきたディテールだ。

この当時のダッジ全体のラインナップを振り返ると、一番小さなコンパクトとしてはダート、中間であるインターミディエイトとしてはコロネット、そしてフルサイズのポラーラ/モナコがあり、さらにコロネットをベースとしたスペシャリティカーとして、チャージャーがあるという布陣だ。コロネットは下から順に、最もベーシックなコロネット・デラックス、中間グレードのコロネット440、豪華なコロネット500というラインナップで構成されており、さらに2ドア限定(ハードトップとコンバーチブル)のスポーティモデルとしてコロネットR/Tが存在した。

コロネットR/Tは前年の1967年型で加わったモデルで、基本的にはプリマスGTXのダッジ版と考えて良い。「R」はRoad、「T」はTrackの頭文字である。エンジンはプリマスGTX同様に440-cid(7.2L)の440マグナム(375hp)が標準、オプションで426(7L)のストリートヘミ(425hp)も用意されていた。なお、この1968年型ではコロネットR/Tの廉価版的ポジションとして、あのスーパービーがデビューしている。

車高など微妙なバランスに留意しつつキットオリジナルを尊重して制作
1968年型コロネットのハードトップのプラモデルはこのMPC製(No.1768)が唯一のもので、これを改修しながら1969年型、1970年型(スーパービー)と発展したため、現在非常にレアなモデルになっている。1970年型スーパービーはAMTに引き継がれ、1990年代にシャシーやエンジンなどを再現性の高いものにリニューアル。440 Six Packを再現したほか、ナローデフのプロストリート仕様(426ヘミ搭載)のキットも新造され、両者はこの後も度々再販(ストック版はMPCブランド)されている。また、金型が残っていたのかリプロダクションか、今春(2023年)には1968年型コロネット・コンバーチブルの発売が予定されているようだ。

作例のキットに話を戻すと、ボディのプロポーションは上々で、リアフェンダーのボリューム感や、独特のリアウィンドウの雰囲気が良く表現されている。残念なのがヘッドランプで、レンズカットが90度倒れてしまっており、少々不自然な顔(目)つきだ。作例はキットのパーツをそのまま使っているが、できれば直径の合うレンズを移植したいところ。ボディの前後は裏側のモールドのおかげで、表面に深いヒケが出ている。エンジンフードも少々チリが合わないので、周囲に薄いプラ板を貼って調整してある。

足周りは、キットのままでホイールベース自体は正しいのだが、ボディのホイールアーチとのバランスが少々合わない。ホイールのシャフト穴を4輪とも削って調整、車高も若干下げてある。タイヤはキットのオリジナルを使用、作例のレッドラインは、赤くプリントしたタック紙をサークルカッターでカットして貼った。エンジンのパーツはR/Tスタンダードの440マグナムのみ。

オプションパーツはカスタムのホイール、フロントグリル、シートなどが付く。このカスタムグリルのランプは先述のレンズカットの修正に使えそうだ。また、この年代のMPCには小型トレーラーが付くことが多く、このキットにもそれが付属する。実車には純正オプションとして「Trailer-Towing Pakages」というのがあり、どうやら牽引フックがオプション設定されていたようだ。このパッケージでは強化されたリアデフやラジエターなども装備されるのだが、直6と426搭載車では選べないとのこと。このキットにも牽引装置のパーツが付属している。

ボディカラーは『Collectible Automobile』 Vol.20 No.5(2004年2月)に掲載されている個体を参考に、ボディカラーはLight Blue Metallic(コードU)をチョイス。クレオスの8番シルバーをベースにアクセルのブルーを少しずつ混ぜて基本色を決め、微量のグリーンを加えて、ほぼ純正色に合わせている。R/Tオプションのバンブルビー・ストライプはぜひ欲しいところだが、キットの付属デカールはさすがに使えないので、レベルの1967年チャージャーから流用した。

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みんなのコメント

2件
  • 久々に作ってみようかな!
    過去の経験と残ったモデルカーを見ると、旧アメ車は派手で映えるから残している個体が多い。
    サマになるもんな!
    探してみます。
  • ヤッパリTAMIYAのプラモはパーツの精度、完成後の実車感、縮尺の正確さ等など一番ではないか?。
    以前にモーターサイクルの1/6シリーズよく作りました。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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