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2024年のSUPER GTは「au TOM’S GR Supra」がチャンピオン! GT500の決勝の模様をレポートします

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2024年のSUPER GTは「au TOM’S GR Supra」がチャンピオン! GT500の決勝の模様をレポートします

ラストレースになった12号車IMPULが最後尾から3位まで追い上げた

2024年12月8日、鈴鹿サーキットでスーパーGT第5戦(最終戦)の決勝レース(51周)が行なわれました。優勝はGT500クラスが36号車au TOM’S GR Supra(坪井 翔/山下健太)、GT300クラスが88号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)で、この結果GT300のチャンピオンが小暮/元嶋組に決まりました。GT500クラスのリポートをお届けします。

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(motorsport.comの記事をもとに再編集しています)

冷たい風が吹く中、真冬の最終決戦がスタート

当初2024年9月1日に開催予定だったこの鈴鹿戦だが、台風接近の影響を受けて12月に延期。シリーズ最終戦として行われることになった。最終戦のため基本的にはサクセスウェイトなし、さらに低温のコンディションでエンジンパワー、ダウンフォースともに高まる傾向となるため、予選では各クラスのコースレコードが更新された。

なおGT500クラスのタイトルは予選の段階で36号車au TOM’Sの坪井 翔/山下健太組に決定済み。GT300のタイトル争いに注目が集まった。

12時50分にスタートした決勝レース直前のコンディションは気温13℃、路面温度19℃。冷たい風が吹く中、真冬の最終決戦がスタートしていった。

GT500のポールシッターは36号車au TOM’S。ボーナスの3点を手にしたことで、決勝を待たずして王座を確定させた形だ。2番グリッドには17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTが並び、予選3番手の14号車ENEOS X PRIME GR SupraはQ2で他車の走行妨害があったとしてグリッド降格になったことに伴い、3番グリッドは24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zとなった。

警察車両による1周のパレードラップ、2周のフォーメーションラップを挟んでレーススタート。首位36号車au TOM’S、2番手17号車Astemoのオーダーは変わらなかったが、3番手スタートの24号車リアライズはスピードが上がらず1周で最後尾まで転落し、3番手は100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTとなった。

5周目あたりから早々にGT300のトラフィックをかき分けながらの走行となっていたが、10周目のデグナーで塚越広大がドライブする17号車Astemoがコースオフ。GT300車両である87号車METALIVE S Lamborghini GT3の坂口夏月と絡んだようで、バリアにクラッシュした87号車の回収のためフルコースイエロー(FCY)が出された。17号車は大きなダメージこそ見受けられなかったが、ポジションを3つ落として5番手となった。

そして、今回の鈴鹿戦がスーパーGTラストレースとなるロニー・クインタレッリ(23号車MOTUL AUTECH Z)も躍動した。今季思うようなパフォーマンスを出せなかったことが引退の理由とも明かしていたクインタレッリだったが、11番手スタートとなった自身の担当スティントでは攻めの走りを披露。シケインで14号車ENEOSの福住仁嶺をアウトから豪快にオーバーテイクするなど、今も失われていない切れ味を見せつけた。

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36号車は今季3勝目でタイトルに華を添えた

GT500はドライバー交代を伴うピットストップができるミニマム周回である17周から一気にピットが慌ただしくなった。20周で全車がルーティンストップを済ませると、上位陣は36号車au TOM’S、3号車Niterra MOTUL Z、17号車Astemo、100号車STANLEY、12号車MARELLI IMPUL Zという順に。とくに8番手スタートから追い上げてきた3号車Niterraの三宅淳詞は36号車au TOM’S山下健太の背後まで迫っており、首位争いが一気に激化した。

3号車Niterraの三宅は首位の36号車au TOM’S山下を果敢に攻め立てるが、決め手にかけオーバーテイクには至らず。そんな中、31周目にGT300車両のストップでFCYが出された。山下はGT300車両のバックマーカーに引っ掛かり、追い抜こうとしていたところでFCYになったこともありタイムロス。3号車だけでなく、17号車Astemoの太田格之進まで背後に迫る展開となった。

そして山下がデグナー2個目に差し掛かるところで、FCYが解除された。山下は冷えたタイヤでリアをスライドさせながらもなんとかコントロールしてGT300車両をかわしていったが、その後ろの三宅は痛恨のスピン。これで3号車Niterraは6番手に転落した。

かわって2番手となった17号車Astemoの太田は、36号車に離されることなくついていき、残り4周のシケインでは鋭い飛び込みで一瞬前に立つことに成功したが、結局追い抜きには至らず。36号車はそのままトップチェッカーを飾り、今季3勝目でタイトルに華を添えた。2位は17号車Astemo、長年のメインスポンサーであるマレリ(旧カルソニック)とのラストレースになった12号車IMPULは、最後尾から3位まで追い上げるという会心のレースを見せた。

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