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スズキの新型「軽乗用BEV」世界初公開へ! 電動バイク「e-VanVan」にも注目! 四輪・二輪から海まで… JMS2025の中身とは

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スズキの新型「軽乗用BEV」世界初公開へ! 電動バイク「e-VanVan」にも注目! 四輪・二輪から海まで… JMS2025の中身とは

■「ひとりひとりの困りごとの解決に寄り添う」スズキの提案

 スズキは2025年10月8日、まもなく開催される「Japan Mobility Show 2025(ジャパンモビリティショー)」(プレスデー:2025年10月29日~30日、一般公開日:10月31日~11月9日)の出展概要を発表しました。

【画像】スズキがJMS2025で世界初公開する「Vision e-Sky」「e-VanVan」の画像を見る!

 ブースではどのような車両や取り組みが紹介されるのでしょうか。

 出展テーマは2025年2月の新中期経営計画で発表したコーポレートスローガン「By Your Side」です。

 今回は、軽乗用BEVコンセプトモデル「Vision e-Sky」、二輪BEVコンセプトモデル「e-VanVan」、次世代四脚モビリティ「MOQBA(モクバ)2」、電動パーソナルユースモビリティ「SUZU-RIDE(スズライド) 2」を世界初公開。

 四輪・二輪だけでなく次世代モビリティや船外機など、総合モビリティメーカーとしての技術を集結することで、スズキが目指すひとりひとりの困りごとの解決に寄り添うインフラモビリティを提案するといいます。

 そのほか、電動モビリティベースユニット、CBG(圧縮バイオメタンガス)事業などの取り組みも紹介。

 また、軽トラック「スーパーキャリイ」の荷台を活用したスズキの用品販売コーナーも設けられます。

■【四輪車】

・「Vision e-Sky」(参考出品)
 日々の通勤や買い物、休日のちょっとした遠出など、軽自動車を「生活の足」として愛用される顧客の毎日に寄り添う“ちょうど良い”軽乗用BEVとして、2026年度内の量産化を目指すコンセプトモデルです。

「ユニーク・スマート・ポジティブ」をテーマとし、前向きで明るい気持ちになれる、スズキらしいデザインを表現しました。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1625mm、航続距離270km以上となっています(参考値)。

・「e EVERY CONCEPT」(参考出品)
 毎日の“働く”に寄り添う BEV商用軽バン。スズキ、ダイハツ、トヨタの3社で共同開発している、BEV システムを搭載した商用軽バンのEVモデルです。

 軽バンとしての使い勝手の良さはそのままに、EV ならではの静かで力強い走りを実現するだけではなく、非常時にはクルマの電気を外部に供給するなど、地域社会へ貢献できるモデルとして提案します。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1890mm、航続距離200kmとなっています(参考値)。

・「フロンクス FFV コンセプト」(四輪技術展示車)
 カーボンニュートラル実現に向けたスズキのマルチパスウェイでの取り組みのひとつとして、エタノール燃料を活用した環境技術を紹介します。FFVとはフレックス燃料車のこと。スズキは、ユーザーそれぞれの地域にあったカーボンニュートラル実現の選択肢を広げていくことを目指します。

 その他、市販モデルの新型「e ビターラ」、新型「クロスビー」、新型「ジムニー ノマド」、「スペーシア」も展示される予定です。

■【二輪車】

・「e-VanVan」(参考出品)
 EVになってもバイクに乗る楽しさ、操るワクワクを感じたいというユーザーの願いを叶える、遊びゴコロあるBEVファンバイクのコンセプトモデルです。

 1970年代より人気を博したスズキのレジャーバイク「VanVan」をモチーフとし、独創的なスタイリングとデジタルテーマのユニークなカラー&グラフィックで先進性を表現しました。ファンバイクとしてEVの新たな楽しみ方をご提案します。サイズは全長1810mm×全幅825mm×全高1050mm、車両区分は原付二種相当です。

・「GSX-8T/ GSX-8TT」(市販予定車)
 2025年7月に発表した新型ネオレトロモデル「GSX-8T」「GSX-8TT」を日本での市販予定車として初めて展示します。

 GSX-8Sをベースに、レトロとモダンを融合させたスタイリングデザインと、最新の電子制御を組み合わせ、走りに安心感・楽しさを享受できるミドルクラスモデルです。サイズは全長2115mm×全幅775mm×全高1105mm、エンジンは4サイクル775cm3となっています。

・ペダル付折り畳み電動バイク「e-PO」(参考出品)
「普段使いからレジャーまで、身近な移動をもっと自由に!」をコンセプトに、電動アシストと EV バイクを掛け合わせた新ジャンルの原付一種相当のモビリティです。ペダルを漕ぐことで、強力なアシスト走行が可能なことに加え、アクセル操作のみでも快適に走行することができます。

 カーボンニュートラル時代でも、環境に配慮しながら身近な移動やお出かけ先での移動を楽しみたいという願いを叶える電動バイクとして提案します。サイズは全長1531mm×全幅550mm×全高990mm、出力は0.25kW(原付一種相当)、航続距離は30km以上(開発車両によるフル電動走行時の実測値)となっています。

・「e-Address」(参考出品)
 2025年1月にインドで開催された「Bharat Mobility Global Expo 2025」で発表した二輪BEV世界戦略車第一弾のスクーターを日本で初めて展示します。

 十分な航続可能距離と洗練された外観を持つ実用性に優れた原付二種相当のスクーターで、「最新の技術を活用したバイクに乗って、日常生活をよりスマートにしたい」というユーザーの願いを叶えるモデルとして提案します。

 サイズは全長1860mm×全幅715mm×全高1140mm、出力は0.98kW(原付二種相当)、航続距離は80km(WMTC)です。


・「GSX-R1000R」(市販予定車、海外仕様モデル)
 2025年8月に鈴鹿8時間耐久ロードレースにおいて発表した「GSX-R1000R」を展示します。展示ではレース走行時のようなフルバンク状態を体験しながら撮影ができるフォトスポットを用意します。

 サイズは全長2075mm×全幅705mm×全高1145mm、エンジンは4サイクル999cm3です。

・「水素エンジンバーグマン」
 スズキはカーボンニュートラルの実現に向けたマルチパスウェイでの取り組みのひとつとして水素エンジンの研究開発を行っています。「バイクの楽しさのひとつである、排気音を楽しみながらも環境に配慮した乗り物に乗りたい」を叶えるモビリティです。

 ブースでは、Japan Mobility Show 2023で参考出品したモデルからの進化がわかるよう、カットモデルを展示します。

・「GIXXER SF 250 FFV」(参考展示、海外仕様モデル)
 インジェクターや燃料ポンプ、エンジン制御等を改良して、バイオエタノール 85%の混合燃料が使用可能なフレックス燃料車(FFV)を開発し、2025年1月にインドで発売しました。

 植物を原料とするバイオエタノール燃料を使用することで、 従来の化石燃料に比べてCO2削減に貢献しながら、ガソリンの使用も可能として高い利便性を実現しました。サイズは全長2010mm×全幅740mm×全高1035mm、エンジン排気量は249cm3です。

 その他、市販モデルの新型「DR-Z4SM」も展示される予定です。

■【電動小型モビリティ】

・「MOQBA (モクバ)2」(参考出品)
 Japan Mobility Show 2023で参考出品した次世代四脚モビリティ「MOQBA」を技術的に進化させた「MOQBA(モクバ)2」として展示します。四脚のプラットフォームをベースに荷物配送仕様・バイク仕様など顧客の多様な用途に対応できる様々なバリエーションを用意しました。

・「SUZU-RIDE 2」(参考出品)
 Japan Mobility Show 2023で参考出品した「SUZU-RIDE」から進化した電動パーソナルユースモビリティ「SUZU-RIDE 2」を展示します。

 日常、商用、レジャーまで、いつでも楽しく軽快な気分になるスタイリング・使い勝手の良いラゲッジスペース・簡単で扱いやすい操作により、ユーザーのもっと気軽に移動を楽しみたいという願いを叶える電動小型モビリティとしてご提案します。

・セニアカー40 周年記念展示(参考展示)
 セニアカーは、1985年10月の発売から40周年を迎え、常に高齢者の足として生活に密着し、移動の自由を守り続けてきました。ブースでは、初代セニアカー「ET11」と現行セニアカー「ET4DB」の実機やセニアカーの歴史を紹介するパネルを展示します。

■【船外機】

・船外機60周年記念展示(参考展示)
 スズキの船外機は、水上の「楽しむ」と「働く」を支える頼れるパートナーになることを目指し、1965年4月の発売から2025年で60周年を迎えます。ブースでは、初代船外機「D55」と現行のフラッグシップモデル「DF350A」の実機や船外機の歴史をご紹介するパネルを展示します。

・「スズキクリーンオーシャンプロジェクト」の取り組み(参考展示)
 スズキは海洋プラスチックごみに焦点を当てた「スズキクリーンオーシャンプロジェクト」を2020年に始動し、これまでマイクロプラスチック回収装置の開発、水辺の清掃活動、船外機や部品の梱包資材からプラスチックを削減する取り組みなどを実施してきました。

 ブースではマイクロプラスチック回収装置を搭載した「DF140B」の実機やスズキクリーンオーシャンプロジェクトで取り組んでいる水辺の環境保護活動をパネルや映像でご紹介します。

・「DF60A FFV コンセプト」(船外機技術展示)
 カーボンニュートラル実現に向けたスズキのマルチパスウェイでの取り組みのひとつとして開発中の、エタノール燃料を活用したコンセプトモデルです。世界で広がっているアルコール含有燃料に対応し、安心して使用できる船外機を提案します。

■【事業紹介】

・「MITRA コンセプト」(参考展示)
「MITRA コンセプト」は、多様なロボットの足回りとして活用できることを目指し、開発中の電動モビリティベースユニットです。このMITRA コンセプトにパートナーとなる企業様が自律走行や AI などの技術を組み合わせることで、物流や農業、土木建設など、様々な分野でロボットによる課題解決ができるよう、パートナーとともに目指します。

 ブースでは、「MITRA コンセプト」のほか、LOMBYの自動配送ロボット「LM-A」やHBAの「屋外巡視点検ロボット」、オムロンの「作物育成モニタリングシステム」を展示します。

・CBG事業/「ビクトリス」(参考展示、海外仕様モデル)、「ACCESS」(二輪技術展示車、試験車両)
 スズキは、酪農廃棄物の資源化により、インド農村の活性化や各種社会課題解決への貢献と、カーボンニュートラルに向けたマルチパスウェイ実現の両立を図ることができると考え、2022年よりCBG(圧縮バイオメタンガス)事業に取り組んできました。

 ブースでは、2025年9月にインドで発表した「ビクトリス」、そして「ACCESS」をCNG(圧縮天然ガス)/CBG仕様とした試験車両やスズキがインドの酪農組合と共同で立ち上げたバイオガスプラントのミニチュア模型などを展示します。

・「Glydways」(参考展示)
「Glydways」は、軽自動車並みの小型電動車両を専用レーンで隊列自動運転させる、オンデマンドの都市交通システムを開発しているスタートアップです。

 スズキはGlydwaysと協業し、インフラ整備や運用コスト、車両台数を抑えながら必要な時に必要な台数だけ配車することが可能な、効率的で利便性の高い新しい交通システムによって、世界中の都市の交通問題の解決を目指します。

 スズキブースでは、Glydwaysで使用する車両「Glydcar」の実車や想定される走行シーンなどをパネル展示します。(くるまのニュース編集部)

文:くるまのニュース くるまのニュース編集部
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