2024年F1第20戦メキシコシティGPの金曜日のブリーフィングで、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は自身が20人のドライバーのなかで孤立していることに気づいた。そのブリーフィングでは、第19戦アメリカGPでのインシデントについて検討と議論が行われ、公正なレースを実現するための新しいガイドラインについてFIAのオフィシャルとともに話し合いが行われた。
「コーナーのエイペックスで前にいるドライバーがそのコーナーを走る権利を持つ」と規定されている現行のガイドラインを悪用してきたフェルスタッペンは、ガイドラインを変更するようFIAに求める同僚ドライバーたちからの圧力を、自身のレースマナーに対する攻撃と受け止め、批判に反撃した。
ドライビング規則の見直しが決定も、渦中のフェルスタッペンは動じず「レースに関しては何も変わらない」
しかしながら、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)理事のジョージ・ラッセル(メルセデス)が週末の終わりに説明したように、フェルスタッペンは現在のシステムを擁護するためにひとりで行動しなければならない状況にあった。ラッセルは、「変更が必要な点についてはスチュワードも完全に同意していると思う」と話した。
「最大の議論は、彼らがそれを2025年まで待つことを望んでいることだと思う。だから、今年を通して一貫性を持つようになるだろう」
「20人中19人のドライバーが、もしそれが間違ったことなら今日変更してほしいと言った。今日、そうしたインシデントが罰せられたことをうれしく思う。今後のブラジルでは、今日や先週に目にしたようなことから逃げられなくなるのではないかと思う」
ラッセルはドライバーたちの立場を強調し、「ドライバーたちが全員、変化が必要な点について一致していれば、当局との会話は非常に短いものになるだろう」と主張した。
「どこを変える必要があるか、また、今後のガイドラインはどうあるべきかについて20人中19人の意見が一致したので、当局の決定はかなり迅速で簡単なものになるはずだ」
メキシコシティGPのラップ中にノリスがコース外に押し出された2件のインシデントについての見解を尋ねられたラッセルは、「最初のインシデントは、やはり60対40だったと言えるだろう」と認めた。しかし2回目のインシデントでは、ターン8に飛び込んだフェルスタッペンがコーナーを曲がりきれず、ノリスがコース外に追い出された。ラッセルは、「おそらく2021年のブラジル以来、あんなことは見たことがない……」と疑う余地なく語った。
ラッセルは、19人のドライバーを相手に唯一対抗したドライバーがフェルスタッペンだったとは一度も指摘しなかったが、他の何人かのドライバーは、フェルスタッペンが異端者だったことを認めた。フェルスタッペンは、レース後に「自分のドライビングの仕方は絶対に変えない!」と誓っている。
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