■ジャガーにインスピレーションを受けたデザイン
ステッキといえば、最初に思い浮かべるのが英国紳士の装いだろうか。現代の日本では、足腰が弱くなった年配の方が使うものというイメージが強いかもしれないが、明治時代は、日本でも紳士のファッションアイテムだった。
ステッキのイメージが変わってしまったのは、気に入るステッキがなかなか見つからないからではないだろうか。そこで、ファッションアイテムとして、そして紳士のたしなみとして携えたくなるに違いないステッキを展開している「MATSU」を紹介しよう。
●あの英国車からインスピレーションを受けたデザイン
ステッキを見ていて、なにか気づいた人もいるかもしれない。そんな感想をデザイナーの吉田眞紀氏に伝えてみると、
「バレているかもしれません(笑)。少し古いクルマには、かなり影響を受けています。20代前半に若気の至りで中古のジャガー『XJ12』に乗っていました。
そのクルマと、『レンジローバー』からは、かなりインスピレーションを受けています。現代のクルマには感じられない上質な素材感、丁寧なものづくりなどです。古いレンジローバーは手放してしまいましたが、現在も『レンジローバースポーツ』に乗っています」とのこと。
愛車を懐かしむこともできるMASTUのステッキ。スタイリッシュさはもちろんだが、機能も充実。デザインする上でこだわったのが、普遍的であること。加えて、そのステッキを持つことで外出したいと思えることだそうだ。
ステッキが必要な場合、デザインによっては、出かけなくてもいいかなと思ってしまうかもしれない。そんな気づきは、デザイナー自身がステッキを必要とする生活を余儀なくされた時期があったからだろう。
実体験が反映され、たくさんのこだわりがつまっているステッキ。なかでも一番のこだわりは、石突きだそうだ。地面に接する先端部分のことだが、通常先端部分にはゴム製のキャップが装着されている。道路事情を考えると、滑り止めとして必要不可欠だが、このゴムキャップが素敵なステッキを台無しにしていると考えたそう。
「ビスポークのスーツにゴム長靴をはいているようなものだ」と、吉田氏は表現している。いわれてみればそうだが、実用性を考えてあきらめられていた部分。そこにも切り込み、簡単に交換でき、滑りにくい素材のゴム製石突を開発している。これにより、ステッキのデザインが損なわれなくなった。
■自動車愛好家も注目するステッキは、どうして生まれた?
MATSUのステッキは、従来のステッキとは一線を画すことは一目瞭然。スタイリッシュさに加え、使われている素材も他では見かけないだろう。
シャフト部分に白樺に漆を何層にも塗り重ねたものや、カーボン、さらに航空機用の超ジュラルミンから1本削り出したステッキまでラインナップされている。
こうしたこだわりのステッキを生み出す「MATSU」は、どのようにして生まれたのだろうか。
●ステッキはデザイナーの必要性から誕生した
MATSUは、プロダクトデザイナーの吉田眞紀氏と、パイプ製作の老舗である「拓製作所」がタッグを組んで2018年誕生したステッキブランドだ。
吉田氏は、フランスのラグジュアリーブランドにデザインを提供したり、自身のジュエリーブランド「M.Y.LABEL」を展開したりし、他にはないデザインとその作り込みで多くのファンを魅了してきた。
そのM.Y.LABELのときからタッグを組んでいた拓製作所とスタートさせたのがステッキブランド「MATSU」だ。ブランド名は、吉田眞紀氏の「MA」と拓製作所の「TSU」から名づけられたそう。ジュエリーとパイプからステッキという発想はなかなかなさそうだが、吉田氏の体験から必要と感じ作ることにしたのだそうだ。
「5年ほど前にスキーで片脚切断寸前のけがをし、約2年間ステッキを使う生活を強いられました。そのとき、最初に困ったのが気に入ったステッキがなかったことです。妙にジェントルマン(?)な英国調なものか、いわゆる医療用のいずれかしか選択肢がなく、なければ作ってしまおうと図面を描き、拓製作所の工場長にお願いし製作してもらいました」と吉田氏。
最初からブランドありきではなく、自分が使いたいものを作り出すという昔からの気質から誕生した世界にひとつだけのステッキ。自信がステッキを使っていた約2年の間、20人ほどの人から「そのステッキはどこで購入したのか?」と、声をかけられたそうだ。
いずれもファッションにこだわりのありそうな方々だったため、これは意外と多くの人が困っているのではないかとブランド立ち上げに踏み切ったそうだ。
ジャガーやランドローバーのシフトノブを連想させるMATSUのステッキ。自動車愛好家はもちろん、自分のスタイルを確立した大人の男性にこそお似合いのアイテムだ。
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