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鹿と激突、3度中断の荒れたデイ2をミケルセン組がリード。トヨタが2-3/WRCポーランド

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鹿と激突、3度中断の荒れたデイ2をミケルセン組がリード。トヨタが2-3/WRCポーランド

 6月28日(金)、WRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・ポーランド』のデイ2が行われ、SS8終了時点でヒョンデ・シェル・モービスWRTのアンドレアス・ミケルセン/トルステイン・エリクセン組(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合首位に立っている。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合8番手で大会二日目を終えた。

 7年ぶりのWRC開催となるラリー・ポーランドは、前日にシェイクダウンとスペシャルステージ(SS)1を終え、本格的なラリーが始まる“フルデイ”のデイ2を迎えた。

トヨタのタイヤ選択が奏功。午後復調で表彰台圏内に「良いスタートを切ることができた」/WRCポーランド

■タナクが鹿に衝突。続くSS3はキャンセルに

 この日一本目となるSS2は気温26度、路面温度34度というコンディションのなか、晴天のもとでコースオープン。ランキング首位のティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)から走行を開始する。

 注目となったのは、ここまで2位表彰台に優勝と上り調子のオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)。シェイクダウン、SS1とトップタイムをマークしてきた速さをここでも披露するかと見られたが、18.3km地点で停止してしまう。直線区間で鹿と衝突してしまったとのことで、早くもマシンから降りてしまった。


 そんなSS2はレッキ時と比べると砂がかなり乾いていたようで、ヌービルが「完全に別のステージだ」と口にするなか、チームメイトのアンドレアス・ミケルセン(ヒョンデi20 Nラリー1)がトップタイムをマーク。2番手にはノンハイブリッドのマシンを駆る新星マルティン・セスク(フォード・プーマ・ラリー1)が続き、期待される腕前を披露する。

 続くSS3では、4番目に出走した勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)が走り終えた時点でセッションが中断。観客が進行を妨げてしまったとのことで、ステージはキャンセルとなった。

 SS3のタイムについては、FIA国際自動車連盟が定めるスポーティングレギュレーションの第52項『何らかの理由によりスペシャルステージが中断・中止された場合、コース事務官によってもっとも公平と判断される走行タイムが割り当てられる(※編集部訳)』という条項に基づいてノーショナルタイム(救済のための想定タイム)が割り当てられている。

 午前最後のSS4では、インカットのあるテクニカルな区間も見られるステージでミケルセンが2度目のトップタイムをマークして総合首位となった。

■トヨタ勢が復調。SS6と7でまたもや中断

 この日はミッドデイサービスのない時間割となるため、各車はタイヤフィッティングゾーンでの軽い整備を済ませて午後のループステージへと向かう。

 SS2の再走となるSS5では、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラとエルフィン・エバンス(ともにトヨタGRヤリス・ラリー1)が、ハードタイヤを駆使してペースアップし、ワン・ツーのタイムをマーク。午前首位のミケルセンが8番手に沈んだことで、ステージウインのロバンペラが総合トップに浮上した。

 午後2本目は、午前にキャンセルとなった区間の再走となるSS6。トップタイムがヌービル、エバンスと勝田が0.2秒差で並ぶ接戦となったなか、ミケルセンの走行中にまたもやステージが中断となった。ミケルセンはスローペースで完走し、後続のクルーからはアタックが再開されている。

 続くSS7は、インカットが特徴的なSS4の再走だ。ヌービル、エバンス、アドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)と3台が順にタイムを更新していくなか、勝田の走行前にセッションはふたたび中断となってしまう。

 SS6とSS7で走行ができなかった選手らにはノーショナルタイムが割り当てられ、ミケルセンがこの時点での総合首位に立った。僅差の2、3番手にはエバンス、ロバンペラが続く。

 二日目最後のステージは、デイ1と同じスタジアムにてSS8が実施され、集まった観客に2台並走でのバトルを披露。ステージタイムとしてはロバンペラと勝田が同タイムでトップとなり、この日の最終的な総合順位はミケルセンが1.8秒をリードした。2番手にロバンペラが続き、0.2秒差の3番手にはエバンスがつける僅差の展開となった。

 TGR-WRTの勝田は、今大会は午前のステージから「クルマのフィーリングに苦戦している」とのコメントが続くなど、想定よりも晴れて暑くなったコンディションに苦戦した様子。それでもハードタイヤとソフトタイヤを組み合わせた午後はタイムも向上し、デイ2は首位と32.3秒差の総合8番手で終えた。

 WRC2クラスは、SS2とSS5でステージウインをあげたサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー2)が8.9秒のリード。2番手にはカエタン・カエタノビッチ、3番手にはジョシュ・マクリーン(ともにシュコダ・ファビアRSラリー2)が続いている。

 大会も折り返しを迎えるデイ3は、SS9から15までの7本を予定。全ステージの総走行距離は124.1km、リエゾン(公道区間)も含めた総距離は636.83kmだ。

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みんなのコメント

1件
  • kvg********
    鹿と激突。
    JAPANでもイノシシと激突くらいはありそうだな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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