現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 狭い道での「すれ違い」どちらが優先? 「もうちょい寄せて!」 お互い不安状態に… 接触はどちらが悪い? 寄せるコツは?

ここから本文です

狭い道での「すれ違い」どちらが優先? 「もうちょい寄せて!」 お互い不安状態に… 接触はどちらが悪い? 寄せるコツは?

掲載 46
狭い道での「すれ違い」どちらが優先? 「もうちょい寄せて!」 お互い不安状態に… 接触はどちらが悪い? 寄せるコツは?

■狭い道でのすれ違い…嫌ですね。

 クルマで住宅地や山間部などを走っていると、とても狭い道において対向車とすれ違わなければいけない状況に直面することがあります。

【画像】「えっ…!」こんな狭いのにクルマ通れる? これがヤバすぎ道路です(17枚)

 では、このような場合どちらのクルマが優先なのでしょうか。

 クルマの運転をしていると、道路の形状が複雑だったり道路標識が分かりにくかったりして運転の判断に迷うケースがあります。

 特に住宅地や山道などにある非常に狭い道路においては、どのようにして対向車とすれ違えば良いか焦ってしまう場面もあるでしょう。

 SNS上においても複数のドライバーから「狭い道でのすれ違いが苦手」「車両感覚が分からない」などの声が寄せられており、苦手意識を持っている人は決して少なくありません。

 加えて、「すれ違いでサイドミラーが当たった」「対向車が寄ってきたので避けたらフェンダーを擦った」など、交通事故の報告も聞かれました。

 ドライバーの中には我先にといわんばかりに進行してくる人もいますが、狭い道ですれ違う場合、どちらが優先なのでしょうか。

 また、すれ違いをする際にはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。

 結論から言うと、狭い道でのすれ違いに関して交通ルールで明確な基準は定められておらず、ドライバー自身の判断で通行しなければいけません。

 ただし、ドライバーや歩行者が守るべき交通ルール・マナーを示した「交通の方法に関する教則」には、狭い道でのすれ違い(行き違い)や譲り合いなどについて次のように明記しています。

ーーー
《第5章 自動車の運転の方法 第6節 追越しなど 5 行き違い》
(1) 対向車と行き違うときは、安全な間隔を保つようにしましょう。
(2) 進路の前方に障害物があるときは、あらかじめ一時停止か減速をして、反対方向からの車に道を譲りましょう。
《第6章 危険な場所などでの運転 第2節 坂道・カーブ 1 坂道・山道》
(6) 坂道では、上り坂での発進がむずかしいため、下りの車が、上りの車に道を譲りましょう。しかし、近くに待避所があるときは、上りの車でも、その待避所に入って待ちましょう。
(8) 片側が転落のおそれのあるがけになっている道路で、安全な行き違いができないときは、がけ側の車は一時停止をして道を譲りましょう。
(9) 山道では、路肩が崩れやすくなっていることがあります。このような場合の行き違いでは、路肩に寄り過ぎないよう注意しましょう。
ーーー

 上記(2)のように自分が進行する方向に工事現場やバス・駐車車両などがあれば、対向車を先に通行させることが大切です。

 それらの障害物を避けて無理に通行しようとすると対向車と正面衝突したり、対向車とお見合い状態になって交通渋滞を引き起こしたりするおそれがあります。

 さらに上記(6)にあるように、坂道では基本的に上りのクルマを優先するのがマナーです。

 これは上り坂でクルマが停車してしまうと、再度発進する際に重力で後退してしまい、後続車に危険がおよぶ可能性があるためです。

 山道などではカーブミラーで対向車が来ていないかを確認しつつ、待避所があればそこで対向車を待つなど、運転のゆとりが必要といえるでしょう。

 そして(8)では、クルマの片側が崖になっている道路においては崖側にいるクルマが運転を誤って転落しないよう一時停止し、対向車(道路の内側のクルマ)に道を譲ることがマナーとして明記されています。

 また山道での行き違いの際は、(9)のように道路がもろくなっている場所があるため、クルマを道路端に寄せすぎないこと、路面状態をよく確認することなどに留意しましょう。

■もし、すれ違い際に「接触」 どちらが悪くなる?

 なお、もし狭い道で対向車とすれ違う際に接触事故を起こした場合、基本的な事故の過失割合は50:50といわれています。

 しかし片方のクルマが停止していた、路肩に寄っていたなどの事情があれば、それらの行動をとっていたほうの過失割合が0になる、もしくは低くなります。

 運転中は周りの環境をよく見て、自分の通行する側に障害物があれば停止する、広い場所があれば待機する。

 または、道を譲ってもらった場合には会釈やハンドサインでお礼をするなど、お互いに気持ちの良い運転を心がけましょう。

※ ※ ※

 狭い道におけるすれ違いの苦手意識を克服するためには、車両感覚をつかむ練習が効果的です。

 JAFのウェブサイトでは駐車場の白線上に左側のタイヤを乗せ、運転席から白線の見え方を確認して助手席側(左側)の車両感覚をつかむ方法を紹介しています。

 駐車場や広い敷地などで試してみると良いかもしれません。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタ カローラ 最強! ついに「GRMN」が出現…ポルシェばりのパーツ処理を見よ
トヨタ カローラ 最強! ついに「GRMN」が出現…ポルシェばりのパーツ処理を見よ
レスポンス
シャープ「新型ミニバン」世界初公開! 自動車業界「新勢力」がクルマの未来を変えそう!? 「開発スピードは2倍に」「今のEVは高すぎる」異例の大プロジェクトが加速中
シャープ「新型ミニバン」世界初公開! 自動車業界「新勢力」がクルマの未来を変えそう!? 「開発スピードは2倍に」「今のEVは高すぎる」異例の大プロジェクトが加速中
くるまのニュース
約50万円で“3人”乗れる「新型トライク」登場! 公道も走れる「125ccエンジン」搭載! さらに超パワフルな「250cc仕様」も初公開!
約50万円で“3人”乗れる「新型トライク」登場! 公道も走れる「125ccエンジン」搭載! さらに超パワフルな「250cc仕様」も初公開!
くるまのニュース
普通二輪免許で乗れる「トライアンフ」のラインアップ拡充!? 新型モデル「スピードT4」を海外で発表
普通二輪免許で乗れる「トライアンフ」のラインアップ拡充!? 新型モデル「スピードT4」を海外で発表
バイクのニュース
[15秒でわかる]フィアット『600e』…コンパクトSUVの純EVモデル
[15秒でわかる]フィアット『600e』…コンパクトSUVの純EVモデル
レスポンス
【超豪華なキャンピングカー】約3億円の「フォルクナー パフォーマンス」はポルシェも運べる最も高価な最高級モーターホーム
【超豪華なキャンピングカー】約3億円の「フォルクナー パフォーマンス」はポルシェも運べる最も高価な最高級モーターホーム
AutoBild Japan
ロータス・テクノロジー、自動運転技術で日本市場進出
ロータス・テクノロジー、自動運転技術で日本市場進出
レスポンス
所沢~府中の新たな大動脈「新府中街道」が計画進行中!? 4車線で東村山・小平を「貫通」夢の南北軸は実際どこまで完成したのか
所沢~府中の新たな大動脈「新府中街道」が計画進行中!? 4車線で東村山・小平を「貫通」夢の南北軸は実際どこまで完成したのか
くるまのニュース
スズキの新電動バイク「e-PO」試乗!ペダルがあっても、ちゃんと原付、走りもしっかり原付相当
スズキの新電動バイク「e-PO」試乗!ペダルがあっても、ちゃんと原付、走りもしっかり原付相当
モーサイ
東レの次世代自動運転コンセプト『APURE』、デザインに高評価…レッド・ドット賞を受賞
東レの次世代自動運転コンセプト『APURE』、デザインに高評価…レッド・ドット賞を受賞
レスポンス
かつての路線バスの運転士は鉄拳制裁アリの体育会系社会だった! いまや穏やかな業界になるも「なり手」不足に悩むワケ
かつての路線バスの運転士は鉄拳制裁アリの体育会系社会だった! いまや穏やかな業界になるも「なり手」不足に悩むワケ
WEB CARTOP
トヨタ斬新「最小・最安級コンパクトカー」に大反響! “150万円”台から&“MT”や「GRモデル」あり! ヤリスより小さい「アギア」がスゴイ!
トヨタ斬新「最小・最安級コンパクトカー」に大反響! “150万円”台から&“MT”や「GRモデル」あり! ヤリスより小さい「アギア」がスゴイ!
くるまのニュース
カワサキ「Z2」基本コンディションの良し悪しはあるけどまずは調整ありき ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.14
カワサキ「Z2」基本コンディションの良し悪しはあるけどまずは調整ありき ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.14
バイクのニュース
テスラの4車種、カメラの不具合を感知しない恐れ…4388台をリコール
テスラの4車種、カメラの不具合を感知しない恐れ…4388台をリコール
レスポンス
3代目トヨタ ヴィッツは市場が求める「よくできたコンパクトカー」に進化していた【10年ひと昔の新車】
3代目トヨタ ヴィッツは市場が求める「よくできたコンパクトカー」に進化していた【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】意のままの走りが楽しめるMTスポーツ誕生。シビックRSは「操る喜び」を教えてくれる!
【最新モデル試乗】意のままの走りが楽しめるMTスポーツ誕生。シビックRSは「操る喜び」を教えてくれる!
カー・アンド・ドライバー
約430万円! スズキ新型「“カクカク”SUV」公開! 5ドア&全長4m以下ボディ採用! MT設定もある“本格モデル”「34cm延長ジムニー」尼に登場
約430万円! スズキ新型「“カクカク”SUV」公開! 5ドア&全長4m以下ボディ採用! MT設定もある“本格モデル”「34cm延長ジムニー」尼に登場
くるまのニュース
チェック柄に囲まれた「自分だけのスペース」が快適過ぎる!“第3の「N-BOX」”ホンダ「N-BOXジョイ」に“斬新インテリア”が採用された背景とは
チェック柄に囲まれた「自分だけのスペース」が快適過ぎる!“第3の「N-BOX」”ホンダ「N-BOXジョイ」に“斬新インテリア”が採用された背景とは
VAGUE

みんなのコメント

46件
  • NAS********
    こちらは路肩ギリギリでやっとかわしてるのに相手はほぼ車線の真ん中にいる時
    いい加減にせいワレと相手のドライバーを見ると大概おばちゃんだわ
  • fel********
    対向車がハイエースワイドだったので手前のちょっと広い路肩で待ってたらハイエースが「ありがとう〜」って感じで通過した直後のMOVEのおばちゃんがドアミラー当ててった事がある。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村