まだあった！ 新車価格100万円台で買える純エンジン+MT車6台とオススメ度

　いつの時代もクルマ好きが気になるのは「走る楽しさ」。特に純エンジン車の今後が不透明な状況だが、ここでは100万円台で購入できるMT車6台のオススメ度をチェック!!

※本稿は2022年11月のものです。各採点は0.5点刻みの5.0満点、「オススメ度」は100点満点です。
文／ベストカー編集部、写真／ベストカー編集部 ほか
初出／ベストカー2022年12月26日号

■トヨタ ヤリス（1.5L／6MT）

トヨタ ヤリス（1.5L／6MT　MT車：154万8000～190万4000円）　1.5Lのベーシックなグレードだが、MTシフトで意外とスポーティな走りが楽しめる

　ヤリスは1.5Lガソリンエンジンに6速MTが用意されている。3気筒の1.5Lで、スペックは120ps/14.8kgmだが、約1tの車重には充分パワフル。MTのギア比もよくできていて発進時の力強さ、2速3速の伸びのよさが楽しめ、力強く軽快に加速してくれる。

　クラッチのつながり方やシフト操作のしやすさを重視した味付けなので、特にパワーが高回転域まで断続する感じやシャープさはないが、4速までクロス気味のギア比は、小気味よくギアがつながってくれるし、エンジンの広いトルクバンドのおかげで懐も深い。

　シフト操作を駆使して走ると、思いのほかスポーツドライブが楽しめる。

■トヨタ ヤリス（1.5L／6MT）採点表
・エンジンフィール：3.5点
・シフトフィール：4.0点
・ファン トゥ ドライブ：4.0点
●MTモデルとしてのオススメ度：80点

■スズキ スイフト（1.2L／5MT）

スズキ スイフト（1.2L／5MT　MT車：154万6600～179万3000円）　5速MTは1.2LNAエンジン（91ps/12.0kgm）搭載のFF車で選ぶことができる

　1.2L・4気筒ガソリンエンジンに5速MTの組み合わせ。5速MTはギアの抵抗を低減。その結果、軽快なシフトフィールを実現している。

　エンジンは91ps/12.0kgmだが、車重はRSで870kgと軽量。加えて1～3速が比較的クロスしているので、ギアのつながりも良好だ。RSはユーロチューンのサス＆タイヤが装着されていて、走りの楽しさを高めている。

■スズキ スイフト（1.2L／5MT）採点表
・エンジンフィール：3.5点
・シフトフィール：3.5点
・ファン トゥ ドライブ：4.0点
●MTモデルとしてのオススメ度：80点

■マツダ マツダ2（1.5Lなど／6MT）

マツダ2（1.5Lなど／6MT　MT車：162万2500～245万8500円）　1.5Lガソリン（110ps、15MBは116ps）と1.5Lディーゼルターボ（105ps）に6速MTが設定

　1.5L・4気筒ガソリンと1.5Lディーゼルターボに6速MTが設定。ガソリンは110ps/14.4kgmとパワー＆トルクは平凡だが、14対1という高い圧縮比によるビート感のある吹き上がりと、回すほど充実してくるパワー感が魅力。

　ディーゼルターボは逆に圧縮比が14対1と低いため、吹き上がりが軽やか。MTでエンジンの面白さを深く楽しめる。

■マツダ マツダ2（1.5Lなど／6MT）採点表
・エンジンフィール：4.5点
・シフトフィール：4.0点
・ファン トゥ ドライブ：4.5点
●MTモデルとしてのオススメ度：90点

■ホンダ N-ONE（0.66Lターボ／6MT）

ホンダ N-ONE（0.66Lターボ／6MT　MT車：199万9800円）　0.66L直3ターボ（64ps/10.6kgm）搭載のRSグレードのFF車に6速MTを用意

　660cc、3気筒ターボにS660譲りの6速MTを搭載。カチッと決まるシフトフィールだけでも楽しい。

　エンジンはターボラグが少なく、ターボならではの厚みのあるトルクであるのに、レスポンスがよくシャープでNAエンジンを走らせているような感覚がある。そのため1～4速までギアの間隔を狭くしたクロスレシオの6速MTと組み合わせることで、想像以上に活発に走ってくれる。

　これは適度に引き締められたサスペンションと低めの重心のためで、スポーツドライビングも楽しめる。その一方、5速と6速をオーバードライブにしているので、コンパクトなボディでありながらロングドライブも楽々こなす。

■ホンダ N-ONE（0.66Lターボ／6MT）採点表
・エンジンフィール：4.0点
・シフトフィール：4.5点
・ファン トゥ ドライブ：4.5点
●MTモデルとしてのオススメ度：91点

■トヨタ カローラアクシオ（1.5L／5MT）

トヨタ カローラアクシオ（1.5L／5MT　MT車：161万1600円）

　マニュアル車は1.5Lガソリンエンジンに5速MTが用意されている。走りの楽しさよりも実用性に重きをおいたクルマなので、スポーティな味わいは少ない。しかしながら、MT車を含めて、走らせるとシャシーのよさがけっこう実感できる。

●トヨタ カローラアクシオ（1.5L／5MT）MTモデルとしてのオススメ度：60点

■スズキ ワゴンR（0.66L／5MT）

スズキ ワゴンR（0.66L／5MT　MT車：121万7700～134万900円）

　パワーユニットは、ガソリン、ガソリンターボ、マイルドハイブリッドの3タイプが用意されているが、5速MTを選べるのはガソリンのみ。よし悪し以前に軽自動車でMTが選べることが貴重。NAの非力なパワーを、知恵を絞って走らせる楽しさがある。

●スズキ ワゴンR（0.66L／5MT）MTモデルとしてのオススメ度：75点

Comments

190万を100万円台と書くのやめて欲しい、200万弱の表現の方が適切

オンロードでもオフロードでも楽しいMTのジムニーが欲しい。