国内生産で5万9800円という驚きを与えたスズキ チョイノリ
2003年、5万9800円で発売された原付スクーター、スズキ チョイノリ。
ベーシックなスクーターでも約10万円という時代に、チョイノリの価格は消費者の度肝を抜きました。
【画像9点】スズキ イーチョイノリを写真で解説「駆動ユニットとバッテリーは電動アシスト自転車のものを流用」
5万9800円という価格の秘訣はシンプルに徹したこと。
用途を「通勤や通学、買い物など近距離の移動」と割り切り、エンジンは最高出力2馬力の空冷OHV単気筒を搭載。軽量・簡素化を追求した車体はリヤサスペンションを割愛した構造で(いわゆるリジッド)、ボルト・ナット類に至るまで部品点数を抑え、39kgという乾燥重量を実現しました。
日本生産でありながら、徹底した軽量化、低コスト化で生まれたのがチョイノリというモデルなのです。
*註:2002年にホンダは中国生産として価格を抑えたトゥディを9万4800円で発売。同年、スズキは国内生産でありながらコストを抑えたレッツII スタンダードを11万2000円で発売。
e choinori(イーチョイノリ)「旧チョイノリの車体にパナソニック製電動アシスト自転車のユニットを合体」
なぜいきなりチョイノリの話をしたかといいますと……2023年10月28日から一般公開のジャパンモビリティショー2023(旧・東京モーターショー)スズキブースで電動原付スクーター「e choinori」(イーチョイノリ)が世界初公開となるのです。
参考出品車ということで、航続距離や最高速といったスペックは明らかにされていませんが、「幅広い世代に愛される超近距離モビリティ」が同車のコンセプトとされています。
外観はかつてのチョイノリとほぼ同様ですが、スズキによればフレームや外装はチョイノリのものを流用しているとのこと。
その車体にパナソニック サイクルテック製電動アシスト自転車の動力ユニットを組み合わせ、バッテリーも電動アシスト自転車のものをそのまま使用。バッテリーはもちろん脱着可能なので、充電も電動アシスト自転車感覚の気軽さで行えることでしょう。
現在のパナソニック サイクルテック製電動アシスト自転車が採用しているバッテリーの重量は約3.1kgなので、取り外し・持ち運びの体力的負担も少ないはずです。
■バッテリーもパナソニック サイクルテック製電動アシスト自転車のものを使用し、シート下にマウントされる
■シート下には収納スペースも設けられている。形状によるだろうが、ヘルメットを入れることもできるようだ
■メーターは速度計のみとシンプル!
チョイノリの特徴「近距離特化、シンプルな構造」を受け継いでいる
近距離移動に特化した割り切り、電動アシスト自転車のユニットをまるっと融合してしまうシンプルな構造……e choinoriはまさに初代(?)の志を受け継いだモデルといえます。
それだけにチョイノリ同様、価格面でもビックリさせて欲しいと期待してしまいますが、先に記したようにあくまで「参考出品車」。発売時期や価格などの情報もありません。
ですが、2023年9月15日にスズキは「スズキとパナソニック サイクルテックが電動アシスト自転車の駆動ユニットを活用した新しいモビリティの共同開発に合意」という発表を行っています。また、写真からもすぐに市販化できそうな完成度が見受けられます。それらの点を鑑みると、e choinoriは近々に発売となるのではないでしょうか。
スズキ イーチョイノリ主要諸元(参考出品車)
全長:1500 全幅:600 全高:1015 シート高:680(各mm) タイヤサイズ:F80/90-10 R80/90-10
まとめ●モーサイ編集部・上野 写真●スズキ
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みんなのコメント
あんな小さなタイヤで走り、ブレーキも心もとない電動キックボードなど即刻廃止すべき。