現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【試乗】レクサス LX570はオフロード車の皮をかぶったラグジュアリーなSUV

ここから本文です

【試乗】レクサス LX570はオフロード車の皮をかぶったラグジュアリーなSUV

掲載 更新 6
【試乗】レクサス LX570はオフロード車の皮をかぶったラグジュアリーなSUV

レクサスのフラッグシップSUVがLX570だ。現行型は2015年に国内に導入された。初代は1996年にレクサス初のSUVとして北米で発売され、海外で販売を拡大していたが、3代目の2度目のマイナーチェンジ時にようやく国内導入された形となる。今回、試乗の機会を得たので車両概要と合わせて改めて紹介しよう。

悠々とした走りと高い居住性を持つラグジュアリーSUV
レクサスLX570に搭載されるパワーユニットはトルクフルな5.7Lの自然吸気V8。もちろん本格的な4WD機構を備えオンロードからオフロードまで安定したドライビングを実現している。そして力強さとラグジュアリーさが融合した内外装、先進的な空調システム「レクサス クライメイト コンシェルジュ」や降車時に自動で車高調整を行う「乗降モード」いった快適装備を標準装備しているのも特徴となる。試乗の前にそれぞれをもう少し細かく見ていこう。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

エクステリアの特徴は伸びやかさとダイナミックさ
エクステリアでまず目立つところはフロントビューだ。ロア部を厚くした安定感が特徴となっている。プロテクター形状のグリル下端部など、力強さと洗練を兼ね備えたスピンドルグリルが与えられた。サイドビューも伸びやかでありつつ、厚みを持たせてダイナミックさを強調している。他に目立つところではLEDシーケンシャルターンシグナルランプが挙げられるだろう。これはレクサスで初採用となるもので、ラグジュアリー性を高めている。

インテリアは、機能性に配慮しながら、金属や革、本木目を使い分けることにより、異なる素材のコントラストを際立たせ、上質感を演出している。もちろん本格的4WD車としてオフロードでのハードな走行でも車両姿勢の把握を容易にするために、水平基調のインストルメントパネルとし、視認性の確保も抜かりはない。

パワートレーンは5.7LのV8 DOHCとなる。最高出力は377ps/5600rpm、最大トルクが534Nm/3200rpmという強力なもの。使用用途に合わせて低中速域を重視した出力特性で、2000rpmから最大トルクの90%を発生させるワイドなトルクバンドが特徴だ。トランスミッションはスーパーインテリジェント8速AT(8SuperECT)を組み合わせた。これによりオンロードでは伸びやかな加速を、オフロードでは低・中速域での力強さを発生する仕様となっている。

カスタマイズモードを搭載したドライブモードセレクトをレクサスで初採用したことも注目される。カスタマイズモードを選択することにより、パワートレーン、シャシ、空調の各制御の組み合わせを自由に選択でき、ドライバーの嗜好に応じた快適なドライビングが可能となっている。

ドライブモードセレクトで使い勝手と走行性能を統合制御する
ドライブモードセレクトをもう少し具体的に見ていくと、車高を自動制御する「4-Wheel AHC」と「AVS」を搭載している。例えば前者は「乗降モード」においてはエンジンオフで車高を下げ乗降性を上げる。後者は走行状態に応じてショックアブソーバーの減衰力を自動制御するもので、乗り心地と操縦安定性の両立を図った。

空調システムには「レクサス クライメイト コンシェルジュ」が装着された。これはオートエアコン、ステアリングヒーター、運転席、助手席・セカンドシートのシートヒーター・シートベンチレーションの各機能を一括して連動・作動させる機能を持つ。

2017年に一部改良が行われ、従来の3列シートに加え、2列シート5人乗り仕様を設定するなどラインナップを拡充している。今回試乗したのもこの5人乗り仕様だ。

試乗は、一般道のみでオフロードの実力は試せなかったが、2.7トン近い重さを感じさせない悠々とした走りと、しなやかでストロークが長いサスペンションが印象的。もちろん、中速程度のコーナリング時には重心の高さによって大きなロールを見せるが、不安を感じさせるようなものではない。ほどんどのユーザーは本格的なオフロード走行するのではなく、快適な居住空間の中でゆったりとした走りを楽しむということを考えれば、最高の高級車と言えるだろう。(文:Motor Magazine編集部 飯嶋洋治/写真:井上雅行)

レクサスLX570主要諸元
●全長×全幅×全高:5080×1980×1910mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:2680kg
●エンジン: V8 DOHC
●総排気量:5662cc
●最高出力:377ps/5600rpm
●最大トルク:534Nm/3200rpm
●駆動方式:4WD
●トランスミッション:8速AT
●車両価格(税込):1135万6481円

[ アルバム : レクサスLX570 はオリジナルサイトでご覧ください ]

関連タグ

こんな記事も読まれています

5兆円超えって凄すぎ!! 営業利益5兆3529億円! トヨタが日本企業1位に輝いた理由はハイブリッドだった!?
5兆円超えって凄すぎ!! 営業利益5兆3529億円! トヨタが日本企業1位に輝いた理由はハイブリッドだった!?
ベストカーWeb
道路に書かれた「謎の▽」 意味はナニ? 大事な意味だけど…意外と忘れがち? 「白い逆三角」の正体とは
道路に書かれた「謎の▽」 意味はナニ? 大事な意味だけど…意外と忘れがち? 「白い逆三角」の正体とは
くるまのニュース
[旧型アルファード]新車時は450万円前後だったよね? 中古でも450万円超えってマジ!? 今後はどうなるのよ!!!!
[旧型アルファード]新車時は450万円前後だったよね? 中古でも450万円超えってマジ!? 今後はどうなるのよ!!!!
ベストカーWeb
ハチロク乗りもGR86乗りもすれ違ったら敬礼必至! 偉大なるご先祖「TE27」のレビン&トレノが胸熱すぎるクルマだった
ハチロク乗りもGR86乗りもすれ違ったら敬礼必至! 偉大なるご先祖「TE27」のレビン&トレノが胸熱すぎるクルマだった
WEB CARTOP
最強の「フォルクスワーゲン・ゴルフ」がワールドプレミア! 新型「R」「Rヴァリアント」発売へ
最強の「フォルクスワーゲン・ゴルフ」がワールドプレミア! 新型「R」「Rヴァリアント」発売へ
LE VOLANT CARSMEET WEB
日本最大級のモーターショー「ジャパンモビリティショー」が2024年も開催決定! 10月15日~18日に幕張メッセで「CEATEC」と併催。
日本最大級のモーターショー「ジャパンモビリティショー」が2024年も開催決定! 10月15日~18日に幕張メッセで「CEATEC」と併催。
くるくら
ヤマハ『MT-03 ABS』『MT-25 ABS』2024年モデルを発表。新色ダークグレーを採用
ヤマハ『MT-03 ABS』『MT-25 ABS』2024年モデルを発表。新色ダークグレーを採用
AUTOSPORT web
【ロイヤルエンフィールド】免許取得&新車購入で最大5万5,000円をサポートする「ライセンスサポートキャンペーン2024」を7/1より開催!
【ロイヤルエンフィールド】免許取得&新車購入で最大5万5,000円をサポートする「ライセンスサポートキャンペーン2024」を7/1より開催!
バイクブロス
大気汚染で年間4000人死亡! そんな渋滞ロンドンに登場した「信号システム」の驚きパフォーマンスとは
大気汚染で年間4000人死亡! そんな渋滞ロンドンに登場した「信号システム」の驚きパフォーマンスとは
Merkmal
約250万円! ホンダ 新型「コンパクト”ミニバン”」発表! 8年ぶり全面刷新の「フリード」どんなクルマ?
約250万円! ホンダ 新型「コンパクト”ミニバン”」発表! 8年ぶり全面刷新の「フリード」どんなクルマ?
くるまのニュース
これでF1のトラックリミット問題は解決する? レッドブルリンクで新たな対策が登場
これでF1のトラックリミット問題は解決する? レッドブルリンクで新たな対策が登場
motorsport.com 日本版
ホンダの本命、「N-VAN」がカワイイEVになって登場! 商用から個人ユースまで使える4タイプをラインナップ。
ホンダの本命、「N-VAN」がカワイイEVになって登場! 商用から個人ユースまで使える4タイプをラインナップ。
くるくら
ホンダ新型「“夜型”SUV」公開! ブラック感高めた「スタイリッシュモデル」! めちゃお買い得な「CR-V」台湾に登場
ホンダ新型「“夜型”SUV」公開! ブラック感高めた「スタイリッシュモデル」! めちゃお買い得な「CR-V」台湾に登場
くるまのニュース
どちら側が一般的? バイクの給油、左右どっちの給油レーンに入るのが良い?
どちら側が一般的? バイクの給油、左右どっちの給油レーンに入るのが良い?
バイクのニュース
BMW1シリーズ新型に頂点、300馬力の「M135」…英イベントに出展へ
BMW1シリーズ新型に頂点、300馬力の「M135」…英イベントに出展へ
レスポンス
走りがマジでスポーティな[プリウス]!! e-POWERは”ひと踏み惚れ”の力あり!? 燃費も走りも超いいクルマ3選
走りがマジでスポーティな[プリウス]!! e-POWERは”ひと踏み惚れ”の力あり!? 燃費も走りも超いいクルマ3選
ベストカーWeb
国内最大級のアウトドアイベント、東京アウトドアショー2024が開催
国内最大級のアウトドアイベント、東京アウトドアショー2024が開催
月刊自家用車WEB
【MotoGP】ドゥカティは移籍が決まっても”フェア”に扱うはず……マルティン「僕はドゥカティのためにレースしている」
【MotoGP】ドゥカティは移籍が決まっても”フェア”に扱うはず……マルティン「僕はドゥカティのためにレースしている」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

6件
  • どちらかと言えば中身ランクルでラダーフレームとか使ってんだからラグジュアリーな皮を被ったオフローダーなんじゃないのか?
  • レクサスで唯一のエンジン縦置きフルタイム四駆。
    これ以外のSUVは全てエンジン横置きFFだから
    LXは別格でしょう。
    ランクルベースならランクルでも良いかなとも思うけど
    LXの価格って結構安いんよね。

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1250.01800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

533.82169.0万円

中古車を検索
LXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1250.01800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

533.82169.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村