RAV4サイズの中型SUV
text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
【画像】FCEV、PHEV、ハイブリッド車【トヨタの電動モデルを写真で見る】 全151枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
トヨタは2021年、EV用プラットフォームを採用する初のモデルとして、新型の電動SUVを欧州に導入すると発表した。スバルと共同開発したe-TNGAプラットフォームを採用する最初のモデルとなる。
このモデルのサイズはRAV4に近いが、専用のアーキテクチャーを使用するEV専用モデルとして、新しい名前が与えられることになっている。トヨタによれば、日本国内のゼロ・エミッション工場で生産され、欧州市場向けに販売されるという。
e-TNGAプラットフォームは柔軟性が高く、ホイールベースの異なる車両にも対応できるように設計されている。また、両車軸にモーターを搭載することで、前輪、後輪、四輪駆動のパワートレインにも対応。バッテリー容量も豊富に用意されている。
トヨタはまた、ハイブリッドから得た知見をもとに、航続距離とバッテリー寿命の両方を向上させることができるとしている。
欧州におけるトヨタの製品開発を統括するアンドレア・カルッチは、この新型車は「DNAとデザインにおいて非常に欧州的なものになります」と語った。
トヨタの新型EVにRAV4サイズのSUVを選んだのは、「グローバルモデルになるので、すべての地域のニーズを満たすのに最適」だからだという。
さらに、「よりコンパクトなモデルに需要があるのは明らかで、今後、欧州市場向けの他のモデルも視野に入れています」と付け加えた。
複数の電動モデルを世界中に展開
トヨタはこれまで、e-TNGAプラットフォームで計画しているモデルとしては、スズキと共同開発中のコンパクトSUV、クロスオーバー、大型SUV、セダン、MPV(ミニバン)があると述べてきた。
来年には商用バンのプロエースとプロエース・シティのEV版を欧州で発売する予定だ。e-TNGAベースの6台が加わることで、トヨタのEVラインナップは一気に充実するだろう。
だが、EVと同時にハイブリッド(HV)、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)、水素燃料電池車(FCEV)など、さまざまな電動モデルにも力を入れている。同社は2025年までに、年間550万台の電動モデルの販売を目標としている。
欧州では、2025年までに60車種以上の電動化モデルを発売する計画だ。販売の70%以上がハイブリッド車で、PHEV、EV、FCEVがそれぞれ10%強を占めるとしている。
SUVのラインナップも拡大している。RAV4の他に、ヤリス・クロス、C-HR、ハイランダー、ランドクルーザーを欧州で展開中だ。
トヨタ欧州部門役員インタビュー
AUTOCARは、トヨタ・モーター・ヨーロッパのマシュー・ハリソン上級副社長にインタビューを行った。
トヨタにとってe-TNGAを採用した新型EVの重要性は?
「2025年までに欧州で40万台以上の販売増を目標にしていますが、EVはその成長に大きく貢献するものではありません。同年には、当社の販売台数の7割程度がハイブリッド車で、2割がPHEVとゼロ・エミッション車になります。しかし、e-TNGAを使用したモデルはわたし達の将来にとって非常に重要で、2025年から2030年にかけては販売台数により大きく貢献することになるでしょう」
トヨタのEVはすべて、新しい名前が与えられるのでしょうか?
「ZEV工場で生産される6台のEVは、最適化された専用プラットフォームをベースにしており、新しい名前がつけられるでしょう。フル電動化が進むにつれ、地域ごとの車名を見直し、どのようにして親しみやすい製品を提供するかを理解する必要があるでしょう」
トヨタはハイブリッド、PHEV、EV、FCEVにコミットすることで成長を目指しているのでしょうか?
「これらすべての技術を市場に投入するのがわたし達の仕事であり、お客様もそれぞれの地域で最適な技術を選んでくれると確信しています。現在、EVは高価なので、規模を拡大し、技術を向上させる必要があります」
「問題は、その変革がどれだけ早く起こるかということです。欧州と中国では、非常に速いペースで加速しています。ハイブリッドはまだ世界的に600%の成長が見込まれており、当社にとって短期的にはそちらの方が大きなチャンスとなります」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント