現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > “2列6人乗り”の「“奇抜顔“ミニバン」! 全長4mの「小柄ボディ」に「前3人乗りシート」採用! 5速MTしかない斬新「ムルティプラ」とは

ここから本文です

“2列6人乗り”の「“奇抜顔“ミニバン」! 全長4mの「小柄ボディ」に「前3人乗りシート」採用! 5速MTしかない斬新「ムルティプラ」とは

掲載 15
“2列6人乗り”の「“奇抜顔“ミニバン」! 全長4mの「小柄ボディ」に「前3人乗りシート」採用! 5速MTしかない斬新「ムルティプラ」とは

■あまりに奇抜過ぎて「顔面刷新」せざるを得ず…

「輸入車は日本車にはない個性が魅力」とよく言いますが、その個性が突き抜けてしまったモデルが存在します。
 
 その代表格と言えるのが、1998年にフィアットからリリースされた「ムルティプラ」です。

【画像】超カッコイイ! これが「“奇抜顔“ミニバン」です!(55枚)

 実はムルティプラの名前は古く、1956年に登場した「フィアット600」をベースとし、3列6人乗りのシートを備えた「600ムルティプラ」という車両に使われています。それから40年近い時を経て復活を果たしました。

 そんなムルティプラは、初代と同じく6人が乗ることのできるMPV(ミいわゆるニバン)となっていましたが、シートレイアウトは3列ではなく、3人掛けシートが2列という斬新なもの。

 ただし、よくあるミニバンのベンチシートではなく、6つの座席がそれぞれ独立したシートとなっており、ヘッドレストや3点式シートベルトも完備。中央の席は居住性を考慮してか、やや後方へオフセットされていました。

 この独立したシートの後席は個別に取り外すことも可能で、すべて取り外すと1900リッターという巨大なラゲッジスペースに変身させることも容易で、フレキシブルに使うことができるモデルに仕上がっています。

 インパネも個性的で、スピードメーターやエアコンの操作ダイヤルなどはセンターに集約し、乗員の前のダッシュボード部分にはフタ付きの小物入れスペースが備わり、サンバイザーの裏側にはサングラスホルダーを装着。

 収納も豊富で使い勝手のよいものとなっていました。

 ここまで聞くと、「とても真面目なMPV」という印象のムルティプラですが、なにが奇抜だったのかというとそのスタイルです。

 およそ4mという短い全長の中に2列6人分のシートを備えるため、全幅は1875mmとかなり幅広で、低いウエストラインの上に巨大なグラスエリアを持つ背の高いキャビンが乗っているという合理的ではあるものの、アンバランスなディメンション。

 そしてさらにアンバランスさに拍車をかけたのがそのフロントマスク。

 バンパー部にフォグランプ、ボンネット先端にロービームまでは一般的ですが、ハイビームがAピラーの根本に埋め込まれ、ボンネットとフロントウインドウの間に段が設けられるという、ほかに類を見ないものとなっていたのでした。

 またファミリーカーとして供されることが多いMPVモデルでありながら、一貫して3ペダルの5速MTのみのラインナップだったこともその個性を加速させる要因のひとつといえるでしょう。

 ただ、この奇抜すぎるデザインは多くの方面から不評だったようで、2004年に実施されたマイナーチェンジのタイミングで、同時期の「パンダ」や「プント」にも似た常識的なフロントマスクとなり、フロントウインドウ下の段差もなくなり普通(?)の顔となっています。

 ある意味“不遇”のムルティプラではありますが、中古車市場ではコアなファンに支えられて高値安定。近年では状態のよい個体も減ってきているため、状態のよいものでは150万円前後の総額で売られているものも珍しくない状態だったりするのです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

野尻智紀「なんとしてでも優勝をもぎ取る」予選2番手の8号車ARTAが担う、大きな役割/第8戦GT500予選
野尻智紀「なんとしてでも優勝をもぎ取る」予選2番手の8号車ARTAが担う、大きな役割/第8戦GT500予選
AUTOSPORT web
笑顔の3番手au TOM’S陣営 vs 頭を悩ませるチャンピオン候補たち。悲喜交々の3メーカーの予選状況
笑顔の3番手au TOM’S陣営 vs 頭を悩ませるチャンピオン候補たち。悲喜交々の3メーカーの予選状況
AUTOSPORT web
赤旗で「すべてが終了」「アタックできなかった」mutaとVENTENY。雨で下位に沈んだランキング上位2台
赤旗で「すべてが終了」「アタックできなかった」mutaとVENTENY。雨で下位に沈んだランキング上位2台
AUTOSPORT web
フェアレディZはコスパ最高の[ターボ]よ! 3L・V6ターボの[納得の性能]って?
フェアレディZはコスパ最高の[ターボ]よ! 3L・V6ターボの[納得の性能]って?
ベストカーWeb
【詳細データテスト】マセラティMC20 しなやかでソフトなシャシー 十分速い 独特なスーパーカー
【詳細データテスト】マセラティMC20 しなやかでソフトなシャシー 十分速い 独特なスーパーカー
AUTOCAR JAPAN
ヴェルファイアが約47万円でもっとスタイリッシュに!!! 個性派ユーザーは必須!! 老舗トムスが送るスタイリングパーツが神々しい
ヴェルファイアが約47万円でもっとスタイリッシュに!!! 個性派ユーザーは必須!! 老舗トムスが送るスタイリングパーツが神々しい
ベストカーWeb
元・空冷ポルシェ乗りがアルファ ロメオのオープンスポーツに開眼!「ジュリエッタ スパイダー」から「ジュリア スパイダー」に乗り換えた理由とは
元・空冷ポルシェ乗りがアルファ ロメオのオープンスポーツに開眼!「ジュリエッタ スパイダー」から「ジュリア スパイダー」に乗り換えた理由とは
Auto Messe Web
予選の大クラッシュでマシン大破。アルボン、F1サンパウロGP決勝出走を断念か「これで僕のレースはおしまいだ……」
予選の大クラッシュでマシン大破。アルボン、F1サンパウロGP決勝出走を断念か「これで僕のレースはおしまいだ……」
motorsport.com 日本版
小高一斗「残しておこうと決めていた」。中村仁「決勝は変なミスをしないように」【第8戦GT300予選会見】
小高一斗「残しておこうと決めていた」。中村仁「決勝は変なミスをしないように」【第8戦GT300予選会見】
AUTOSPORT web
心を満たす多くの魅力! 最新 ミニ・エースマン SEへ試乗 まん丸モニター 刺激的な運転体験
心を満たす多くの魅力! 最新 ミニ・エースマン SEへ試乗 まん丸モニター 刺激的な運転体験
AUTOCAR JAPAN
全幅2.1メートルのスバル「BRZ」発見! 超絶ワイドボディを装着するためにフロントを「86」化…エアサスなしでは走行不能です
全幅2.1メートルのスバル「BRZ」発見! 超絶ワイドボディを装着するためにフロントを「86」化…エアサスなしでは走行不能です
Auto Messe Web
RBメキーズ代表も角田裕毅の予選3番手に高評価「彼は素晴らしいよ。でも、今興奮しすぎる必要はない」
RBメキーズ代表も角田裕毅の予選3番手に高評価「彼は素晴らしいよ。でも、今興奮しすぎる必要はない」
motorsport.com 日本版
Q1最速の大草りき「コンタクトの度数を上げたので、すごく見えました!」。伊沢拓也「総合力のポール」【第8戦GT500予選会見】
Q1最速の大草りき「コンタクトの度数を上げたので、すごく見えました!」。伊沢拓也「総合力のポール」【第8戦GT500予選会見】
AUTOSPORT web
“今季初アタック”でワークス2台をしのぐ会心の一撃。ベテランのジャニ「主張を証明できた」/WEC第8戦
“今季初アタック”でワークス2台をしのぐ会心の一撃。ベテランのジャニ「主張を証明できた」/WEC第8戦
AUTOSPORT web
apr LC500h GTが待望の初ポールポジション。雨のなか小高一斗が最速タイム【第8戦GT300予選レポート】
apr LC500h GTが待望の初ポールポジション。雨のなか小高一斗が最速タイム【第8戦GT300予選レポート】
AUTOSPORT web
角田裕毅、雨のF1サンパウロGP予選で初の3番手。決勝に向けて「レインではペースが良い」と期待のぞかせる
角田裕毅、雨のF1サンパウロGP予選で初の3番手。決勝に向けて「レインではペースが良い」と期待のぞかせる
motorsport.com 日本版
「風の丘」で眠る何千台ものクルマたち 家族経営の巨大ジャンクヤードで見つけた珍しい宝物 40選 後編
「風の丘」で眠る何千台ものクルマたち 家族経営の巨大ジャンクヤードで見つけた珍しい宝物 40選 後編
AUTOCAR JAPAN
【詳細レポート】角田裕毅、雨のインテルラゴスで躍動! 3番グリッド獲得。赤旗5回のサバイバル予選はノリスが制す|F1サンパウロGP
【詳細レポート】角田裕毅、雨のインテルラゴスで躍動! 3番グリッド獲得。赤旗5回のサバイバル予選はノリスが制す|F1サンパウロGP
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

15件
  • 投資家のコメント
    エディックスかと思った。
  • fee********
    日本にはホンダエディックスがあったが、今ではほぼ見かけない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

262.4284.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.0238.0万円

中古車を検索
ムルティプラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

262.4284.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.0238.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村