3ナンバー化と高級路線でライバルの上を行く
正直言ってノーマークだった。3ナンバーのノートが出るなんて。しかし取材会場に着いて普通のノートと見比べると、ノートオーラと名付けられた新型車は、たしかにフェンダーがワイドになっていた。
ゲストに中谷美紀さんも登場! 日産がプレミアムコンパクトカー「ノート オーラ」を発表
数字で言えばプラス40mmで、とくにリヤまわりはドアからフェンダーにかけての盛り上がりが一目瞭然。サイドのキャラクターラインの走らせ方も違うし、サイドシルは「く」の字型にカーブしてリヤの張り出しを強調している。
一方の顔つきはヘッドライトが薄く、グリルが幅広くなり、デイタイムランニングランプはそのグリルに流れ込むような処理で、日本での予約受注をスタートしたアリアに似ている。
3ナンバーボディというとグローバル展開を予想するけれど、輸出の予定はないらしい。日本国内でプレミアムコンパクトというジャンルを確立するために生まれた。なので価格帯は250万円以下のノート(オーテックを除く)に対して250万円以上としている。
インテリアは造形こそ受け継ぐものの、木目調パネルやツイードのトリム、レザーシートをおごるなど仕立てにこだわった空間。初代ティアナが提案したモダンリビングを思い出した。
オーディオは前席ヘッドレストにまでスピーカーを埋め込んだBOSEのサウンドシステムが与えられている。
デジタルメーターはディスプレイを12.3インチと大型化した。表示は2種類で、アナログ風のクラシック表示と、それを左右に寄せセンターにナビなどを表示するエンハンス表示を選べる。あえてアナログ風を用意するあたり、プレミアムという位置づけを理解していると思った。
パワーアップよりもダイナミックになったハンドリングが好印象
取材では2WD(FF)と4WDの両方に乗った。運転席に腰を下ろしてまず感じたのは、「ゼログラビティシート」と名付けた前席が、しっとりした着座感で、心地よかったことだ。
e-POWERは最高出力を85kWから100kW、最大トルクを280Nmから300Nmに高めている。とはいえ同じ場所で乗り比べたわけではないし、普通のノートも静かで力強いので、大きな違いは感じなかった。
一方ハンドリングはかなり印象が変わった。ひとことで言えばダイナミック。身のこなしはカチッとしていて、その後はワイドトレッドと17インチのホイール/タイヤの踏ん張りが効いている。
2WDと4WDの違いも明確だ。いわゆる生活四駆ではなく、コーナー立ち上がりでアクセルを踏み込むと、後輪が路面を蹴っていく様子が伝わってくる。回生ブレーキの減速度も2WDより上。でも唐突感を抑えたとのことで、たしかにノーズダイブは2WDよりむしろ控えめになっていた。
リヤフェンダーの張り出しを強調したスタイリングといい、ノートオーラは4WDがデフォルトに思えた。雪国暮らしでなくともこちらを選びたくなる走りから、技術の日産というフレーズが思い浮かんだ。
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みんなのコメント
これちょいと車高上げてSUVにすればキックスよりも良い車になると思う