サイトトップへ

サイト
トップへ


現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > フォルシアクラリオン 人を判別、好みの音楽再生 Quad Viewナビ新型も 東京モーターショー

ここから本文です

フォルシアクラリオン 人を判別、好みの音楽再生 Quad Viewナビ新型も 東京モーターショー

シートごとに、自動で最適環境

text:Hajime Aida(会田肇)

【画像】東京モーターショー フォルシアクラリオン・ブース 全28枚

photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

今年4月にフランスのインテリア系サプライヤー「フォルシア」の傘下に入ったクラリオンも、東京モーターショーで西館4階に出展し、カーAV関連技術を披露していた。

その中で最も注目すべきが、乗員の状況を自動検出することで各シートごとに最適な音場環境を提供する新技術「Connected Premium Sound Technologies(コネクテッド・プレミアム・サウンド・テクノロジー)」だ。

この機能は、あらかじめ登録した人を自動認識し、好みに応じたプレイリストを自動作成して再生するというもの。音源はストリーミングサービスを利用するので、今までのようにドライブに出掛ける度に聴きたい音楽をリストアップする必要もなくなるのだ。

会場では実際にその登録を行い、好みの音源がうまくリストアップされるかどうかが体験できた。

まず、対応アプリをインストールしたスマートフォンで顔写真を撮影し、合わせて好みの音楽を登録する。

この情報を車両側AVシステムと連携させることで機能は成立する。

自動でシャッフル しかもFDS

以降は、あらかじめ登録した人が乗車するとその時点で車両側のカメラが各人を自動認識。それだけで好みの音楽ジャンルをリストアップして再生する。

音質/音場設定も登録することができるので、いちいちサウンドの調整をする必要もない。しかもこのシステムでは、乗車した人の好みを自動的にシャッフルしてリストアップ。聴きたい曲が順番に再生されるので、再生する音楽で同乗者ともめることもなくなるってわけだ。

このデモカーで見逃せないのは、究極のオーディオシステムとしてクラリオンが開発したフルデジタルサウンドシステム(FDS)が搭載されていたことだ。

空気を振るわせるスピーカーのコーン紙を直前まですべてをデジタル化することで、徹底的な効率化と省エネ化を実現しつつ、同時にデジタルサウンドならではの高純度なサウンドを楽しめるのが特徴だ。

この日のデモで聴いたサウンドも透明感にあふれ、しかも音離れの良さが強力なインパクトを与える。この辺りがデジタル化されたサウンドでもあるのだ。

9インチ・ナビNXV997D クワッドビュー搭載

クラリオンのブースでは、独自のHMIテクノロジー“Quad View”搭載の9インチAVナビゲーション「NXV997D」のほか、8インチAVナビゲーションのタッチアンドトライコーナーも用意。“Quad View”が高い操作性を生み出す次世代HMIを体験できた。

また、クラリオンと家電が提供するSmart Accessクラウドサービスを活用し、さまざまなアプリを統合するAndroidベースのシステム「Voice-Activated Cockpit」でIoTベースの家電コントロールサービスを披露。軽自動車と商用車の両方のスタック技術に対応する包括的な燃料タンクと燃料電池技術「Fuel-cell systems」も紹介した。

他にADAS系の出展として、自動駐車システムを発展させた自動車の自動遠隔出庫システム「Long Range Summon(ロング・レンジ・サモン)」がある。これはクラリオンが比較的導入しやすいカメラ技術を活用することで実現するもので、主に商業施設の駐車場での実用化を目指すが、過疎地における高齢者の交通手段への応用も期待されている。

東京モーターショー2019は11月4日まで開催される。西館4階は、西館アトリウムから直行で行けるエスカレーターを利用するのが便利だ。

クラリオンからFCE これからの展望

text&photo:AUTOCAR編集部

今年4月1日に発足したフォルシア クラリオン エレクトロニクス(以下、FCE)。
東京モーターショーのプレスカンファレンスに川端敦EVP(クラリオン取締役社長)が登壇し、改めて次のようにFCEを説明した。

「クラリオンから、FCEになって約半年が経過しました。その間、フォルシア、クラリオンの強み、弱み、将来に向けての方向性を議論してまいりました」

「フォルシア自体は、たくさんの商品群を持っており、それぞれ皆、トップシェアを争うような企業群であり、そのなかでクラリオンはエレクトロニクスの技術を提供していく立ち位置(=事業部)です」

この半年間の変化については、次のように振り返った。

「FCEは従来、お客様から注文を頂いて、それを開発してお納めするという仕事の仕方がメインでした。この考え方を、基本的には改めます」

「5つのプロダクトライン(コクピットドメインコントローラー/イマーシブサウンドシステム/ディスプレイ&HMIテクノロジー/インテリアモニタリングシステム/ADAS)をまず考えて、どういう技術が進展するか、どういう技術開発を進めればよいか、値段はいくらになればよいか、ということを最初に検討して、その結果に基づいて開発を先行的に進めていく方向に方針転換をしました」

技術力には定評があり、サウンド、エンターテインメントに加えて、ADAS事業と相性のいいカメラ・映像処理のテクノロジーにも強みを持つFCE。今後の事業展開としては、

「当然ながら、それぞれの事業部とシナジーを効かせながら、新しい技術をどんどん旧フォルシアの事業部に提供していきたいと思っています」

「そして、われわれ自身も様々な技術を導入し、商売の範囲を広げていくとか、今までなかなか手が付けられなかったヨーロッパ、アメリカに、フォルシアの力を借りながら出ていくことを目指しております」

とグローバル市場を舞台に積極的に活動していく方針を明らかにしている。