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ホンダが新型「軽バン」発売へ! 車中泊も余裕なフラット仕様になる「N-VAN e:」登場!? 「N-VAN」と何が違うのか

掲載 更新 25
ホンダが新型「軽バン」発売へ! 車中泊も余裕なフラット仕様になる「N-VAN e:」登場!? 「N-VAN」と何が違うのか

■画期的な軽商用バン「N-VAN」をベースにした新型軽EV「N-VAN e:」

 2023年9月28日、ホンダは2024年春に発売予定の新型軽商用EV(電気自動車)バン「N-VAN e:(エヌバン イー)」に関する情報を先行発表しました。
 
 商用から個人ユースまでを視野に多目的に使えるクルマで、給電機能も含め「車中泊」を楽しむユーザーにとっても注目の1台といえます。「N-VAN」ガソリンモデルとの違いについて探ります。

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 ホンダは2022年4月に「四輪電動ビジネスの取り組み」と題した先行発表を行い、世界各国でのEVモデル投入計画を発表しています。

 北米は、米国GM(ゼネラルモーターズ)と共同開発した中大型クラスSUVを2024年に2モデル、中国では2027年までに10モデルをそれぞれ投入する一方、日本では、今回車名が公開されたN-VAN e:を皮切りに、パーソナル向け軽EV、SUVタイプのEVを順次投入する計画だといいます。

 車名からも分かる通り、N-VAN e:はホンダの軽商用バン「N-VAN」をベースにEV化したモデルで、内外装のデザインも基本的にはN-VANと同等で、細部のつくりやディテールの処理などが異なります。

 一方パッケージングは、ガソリンモデル同等の積載性を確保したといいます。

 ベース車のN-VANは、2018年に発売された軽商用バンで、従来のワンボックス型(箱型)形状の軽バンに代わるモデルとして、軽乗用車「N」シリーズのプラットフォームを使い、乗用車同等の走行性能や安全性能を確保しながら、広い荷室空間も兼ね備えたものです。

 後席に加え、助手席まで床下に完全収納できる仕様としたほか、助手席側ドアのセンターピラーをなくして大開口部を確保し、バックドアのみならずサイドからの動線を確保するなど、すべてを専用に開発しています。

 その結果、ワンボックスバンにひけをとらない大容量の荷室空間や使い勝手を確保したのです

 2名乗車時の荷室長(助手席背もたれからテールゲートまでの長さ)は1510mmですが、助手席を収納すれば最大スペース長(助手席足元スペースからテールゲート間)は2635mmまで拡大します。

  床面から天井までの荷室高は1365mmで、床面自体も低く、これまでの床下にエンジンを載せる軽ワンボックスバンとは使い勝手も大きく改善されました。

 そんなN-VANは、配送などのビジネスユーザーのみならず、個人ユーザーの使い勝手にも配慮し、利用方法に対応した豊富なオプションを用意するのも特徴です。

 荷室に設置する「マルチボード」は、座面などの段差を是正しフラットな積載スペースを確保する純正アクセサリーです。

 そしてこのマルチボードをラゲッジ用とリア用で組み合わせることで、上段をベッドに、下段を荷物スペースとして有効活用できることから、車中泊ユーザーからも支持される人気のアイテムとなっています。

 このほかにも、外部からの視線や光を遮る「プライバシーシェード」や、キャンプ場の電源サイトで電力を取り込める「外部電力入力キット」など、実用的な数々の純正アクセサリーが用意されています。

■「N-VAN e:」と「N-VAN」の違いはどこにあるのか

 画期的なパッケージングや、アウトドアユーザーのツボまで押さえた豊富な純正アクセサリーなど、多くの特徴を持つN-VAN。

 そんなN-VANをベースに、床下にバッテリーを搭載してEV化を果たしたN-VAN e:ですが、特徴的なセールスポイントをそのまま維持できているのでしょうか。

 N-VAN e:は床下に搭載するバッテリーを薄型化したことで、低床なN-VANの特徴を継承しています。

 もちろん、助手席側ドアのセンターピラーをなくした大開口部も変わりはありません。

 2名乗車時の荷室長は1480mmで、助手席を収納した最大スペース長は2645mmです。

 N-VANの荷室長は1510mm、最大スペース長2635mmとほぼ同等で、最大スペース長はむしろN-VAN e:が勝っています。

 荷室高は1365mmで、N-VANと全く同じことからも、使い勝手はほぼ同等であることが数値の上からも理解できます。

 なおN-VANの最大積載量が350kg(+STYLE FUN 4WDのみ300kg)なのに対し、N-VAN e:は300kgです。

 ただし助手席を廃止し、運転席と後席右側のみとした2人乗り仕様のN-VAN e:「e:L2」は350kgとなっています。

 2023年9月末現在、N-VAN純正アクセサリーがそのまま使えるのかなどの情報は明らかにされていませんが、荷室空間がほとんど変わっていないことから、前述のマルチボードなどはそのまま搭載できるものと予想されます。

 そしてN-VAN純正アクセサリーにあったオプションの外部電力入力キットとは異なり、車載バッテリーを持つN-VAN e:では、充電用USBジャック(タイプC)からモバイル端末などに電力供給できるほか、普通充電ポートを介して使える外部給電機能も備わっています。

 最大1500Wまで対応可能となり、電気湯沸かし器やホットプレートなどが活用できることから、アウトドアでの車中泊には大きなな強みとなりそうです。

 ただしこの場合、給電するためにはディーラーオプションのAC外部給電器「Honda Power Supply Connector」が必要となります。

 このほか急速充電ポートからは、より高出力な外部給電も可能です。対応するDC外部給電器を用意すれば、非常時などに家庭用電源としても使えます。

※ ※ ※

 N-VAN e:に搭載されるバッテリーやEVモーターといった詳細なスペックはまだ明らかにされていませんが、航続距離性能210km(WLTCモード)以上を目標に、現在市販化に向けた開発がすすめられています。

 N-VAN譲りの高効率なパッケージングによる大きな荷室空間を持つN-VAN e:は、車中泊などアウトドアレジャーに活用できる軽商用バンを検討しているユーザーにとっても、気になる存在といえそうです。

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みんなのコメント

25件
  • kuz********
    商用の一番簡素なモデルで補助金無しで200万切るかもという話
    日産サクラもそうだけど、日本でBEVが一気に普及するとしたらこういうジャンルからかもしれない
  • umauma
    EVって何年くらい乗るものなのかな。
    5年も経てばバッテリーの性能もアップするだろうし、充電方式も変わるかもしれないし、将来的に長く乗り続けるものではないように思う。
    3年ぐらいで新車に乗り替えるスタイルが考えられるが、中古はゴミ扱いになってしまいそう。
    中国のEV墓場が日本にも出来る可能性は十分考えられる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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