多人数乗車ならM、Lクラスのボックス型ミニバンがオススメ
年末年始、公共交通機関を避け、レンタカーで最大限の注意を払った、不要不急ではない移動を考えている人も少なくないはずだ。普段からレンタカーを使い慣れている人は別として、レンタカー経験の少ない人が、長距離移動する場合、どんなクルマを選んだらいいか、悩むケースもあると思う。
【ただ安いワケがない!!!】知っておきたい格安レンタカーにありがちな代償4つ
ここはまず、注意点から述べたい。せっかくの機会だから、気になっているあのクルマに乗りたい……とあるクルマを予約しても、レンタカー会社によっては、旧型の可能性があること。たとえば、ホンダ・フィットの新型を期待しても、レンタカーとしては、まだ先代モデルの配備率が多いのだ。このあたりは、事前にしっかりと確認しておきたい。
さて、長距離移動が楽なレンタカーというお題では、やはり車体が大きく、エンジンに余裕があるクルマがいい。多人数乗車ならミニバン、それもLクラス、Mクラスのボックス型ミニバンが、同乗者を含め、ラクである。なにしろ室内空間が広く解放感があり、窮屈感がない。後席エアコン吹き出し口があるのが普通で、3列目席の人だけ寒い……なんていうこともない。両側スライドドア車であれば、だれもがラクラク乗降できる。
そんな多人数乗車でお薦めできるミニバンは、トヨタ・アルファード(レンタカーは8人乗りの2列目ベンチシートが多いが、むしろキャプテンシートよりベンチシートのほうが、シート振動が少なく快適だったりする)、ホンダ・ステップワゴン、日産セレナなどがいい。できれば、ACC(アダプティブクルーズコントロール)が付いているレンタカーだと、運転手の高速走行がラク。長距離走行の疲労度が劇的に低減するはずだ。
購入前に新型車にじっくりと乗る機会が得られるレンタカーも登場
もし、積雪地への長距離移動であれば、4WD、オプションのスタッドレスタイヤ装着車が不可欠。それも、最低地上高に余裕あるSUVが安心だ。快適度でいえば、やはりミッドサイズがいい。マツダCX-5、ホンダCR-Vあたりなら、乗り心地、安定感、室内の広さといった点で、長距離移動も苦にならないはずである。CX-5やCR-Vではちょっと大きすぎる、というなら、レンタカー会社での配備は決して多くはないものの、スバルXVという、インプレッサスポーツをクロスオーバー化し、本格SUVに迫る走破性を与えたモデルがうってつけだろう。
大きなクルマを運転するのが苦手……できるだけコンパクトで扱いやすく、しかも長距離移動がラクなクルマがいい……という人なら、コンパクトカーでも快適度や安全性が高まった最新のコンパクトカーを狙うといい。たとえば、新型ホンダ・フィットに代表される、ACCや安全装備、先進運転支援機能などを満載し、なおかつ乗り心地や静粛性に優れたコンパクトカーを選べば、安心かつ快適に長距離移動ができる(確実に新型フィットを借りるには、以下に記した「Every Go」の利用がいい)。
ただし、SUVでもコンパクトカーでも、最大4名までが快適に長距離移動ができる乗車人数だ。6名以上ではもちろん、5名乗車なら、迷わず3列シートのミニバンを選びたい。
ところで、冒頭で、レンタカー会社のなかには、最新モデルを用意していないケースもある、と書いた。このあたりは先代モデルでも長距離移動に適していればいいが、やはり最新モデルより劣るケースがほとんど。話題の新型車に確実に乗ってみたい……という期待もあるなら、じつはこんな方法がある。
そう、ホンダがはじめた「Every Go」という、年会費、初期費用無料の会員制新型車のカーシェア、レンタルシステムだ。いってみれば、新車を購入前に、じっくりと乗ってみる機会も得られたりするレンタカーなのである。全国にあるステーションと呼ばれるところで借り出すことができ、もちろん、最新モデルが勢ぞろい。
長距離移動には適さないものの、なんとピュアEVのホンダe(配備拠点は限られます)をはじめ、ステップワゴン、ヴェゼル、CR-V、フィット、フィットクロスター、フリードハイブリッド、フリードクロスター、N-BOX、N-ONEなどが選べるのである。近くにステーションがあれば、ぜひ利用したいシステムである(ペットの同乗も、ケージに入れてラゲッジスペースに乗せればOKだそう)。
https://www.honda.co.jp/everygo/
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