初代「4」を再設計
ルノー4の誕生60周年を記念して、「遊牧民のホテルのスイートルーム」をイメージしたワンオフモデルが発表された。
【画像】オープンエアのスイートルーム【スイートN°4や新型5を写真で見る】 全15枚
「スイートN°4」と呼ばれるこのモデルは、ルノーがフランス人デザイナーのマチュー・レハヌールと協力して初代4を再設計したもので、ボディ後部がポリカーボネート製の窓に置き換えられている。
ルノーによると、この温室のようなデザインにより、後部に「芸術家のスタジオと同等の照明」を備えているとのことだ。
スイートN°4はEVに改造されており、ルーフに設置された透明なソーラーパネルが充電に使われている。新しいポリッシュドアルミニウムグリルが取り付けられ、ボディワークは3層の塗料でコーティングされ、ルノー曰く「現代建築の代名詞ともいえる素材」であるセメントのような外観になっている。
シートとダッシュボードにはイエローのベルベットが張られ、トランクフロアは天然繊維で仕上げられている。また、リアハッチを開けた状態では、リアバンパーから取り外し可能な木製の座席を引き出すことができる。デザインは一新されたものの、スイートN°4は、ベースとなったルノー4と同じ寸法を保っている。
レハヌールは、スイートN°4を「最高級のスイートルームよりも優れており、海辺でも、野原の真ん中でも、憧れの街をドライブしていても、クルマは思い通りの場所にある」と表現している。
パリの中心部にあるクリスティーズで公開されたスイートN°4は、今週末まで同所で展示された後、ルノーの巨大なショールーム兼ミュージアム「アトリエ・ルノー」に移される。また、1月に開催されるデザインフェア「Maison&Objet」にも出展される予定だ。
ルノー4は、CMF-BEVプラットフォームとレトロ調のデザインを採用し、既に公開されている5と共通の新型EVとして復活する可能性がある。このモデルは今後数か月のうちにコンセプトが発表されるものと思われる。
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