ステランティスグループのアルファ ロメオは2024年7月9日、同ブランドのコンパクトSUVであるジュニアのハイパフォーマンス100%電動モデル「ジュニア 280 ヴェローチェ」のダイナミックテストの模様を公開した。
コンパクトSUVとは思えない動力性能を発揮
アルファロメオ「ジュニア」は同ブランドのコンパクトSUV。2024年4月にワールドプレミアされたときは「ミラノ」という車名だったが、のちにイタリア政府からの指摘で「ジュニア」に変更された。
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そのラインナップには、48Vハイブリッドの「イブリダ」とBEVの「エレットリカ」が設定される。当初、エレットリカのモーター出力は標準モデルが156psで、エレットリカの中でもハイパフォーマンス バージョンの「ヴェローチェ」は240psと発表されていた。
しかし、ジャーナリストに向けた試乗会を開催する数日前に、アルファロメオはジュニア ヴェローチェの最高出力を280psにアップすると発表した。このスペックは、ジュリアやステルヴィオ、トナーレのヴェローチェ バージョンと同じ数値となる。
そして今回、ジュニア 280 ヴェローチェは発売に先駆けて、歴史あるバロッコ試験場で形式承認前のダイナミックテストを行った。
このバロッコ試験場は1962年に完成しており、それ以来、すべてのアルファ ロメオ ロードカーのダイナミック性能の開発と検証に使用されてきた。
また、ここは「アルファ コルセ」チームの本拠地でもあり、同チームはこの施設を使用して、F1、DTM、スーパーツーリングカーなど、同ブランドのテストを行っている。
ジュニア 280 ヴェローチェは最高出力280ps(207kW)、最大トルク345Nmを発生する新世代の「M4+」と呼ばれる電動モーターをフロントに搭載し、前輪を駆動している。
その動力性能は、0→100km/h加速性能が5.9秒で、最高速度は200km/hを超え、同セグメントをリードするダイナミクスを備えていると言っていいだろう。
これに組み合わされるバッテリーは総電力量54kWhのリチウムイオンタイプで、WLTPサイクルで最大207マイル(333km)の航続距離を実現している。
当然、充電性能にもこだわっており、100kWのDC急速充電ステーションを使えば、バッテリーを20%から80%まで充電するのに30分もかからないという。
新開発の魅力的な電子デバイスを搭載して優れた旋回性能を見せる
今回テストを行ったバロッコ試験場には、ピエモンテ地方でよく見られる丘陵地帯に入り組んだコーナーがたくさん配置されており、全長20kmを超える有名なコース「ランゲサーキット」がある。
このサーキットには特別舗装セクション(凹凸、路面電車の線路道、石畳など)が存在するが、ここでは新型ジュニアの快適性とコントロール性を評価するには打ってつけだ。
新型ジュニアはサーキット走行用に作られたわけではないが、このサーキットを走りこむことで、パワー、敏捷性、ハンドリング性能を徹底的に検証している。
そしてこのコースは、新開発された「トルセン“D”アンチキッド ディファレンシャル」によって強化されたジュニアの高速コーナリングと優れたトラクションをテストするのに最適な場所だ。
そしてジュニアに搭載されるメカニズムでも大きなトピックが世界初公開となる「トルセン“D”機械式リミテッドスリップディファレンシャル」だ。これは前輪駆動の電気自動車に初めて採用されたもので、アルファ ロメオが2006年に147 Q2で初めて採用したデバイスの進化形となる。
トルセン“D”機械式リミテッドスリップディファレンシャルは運転状況や路面状況に応じて、前輪駆動神野トルクを最適に分配する役割を持つ。このシステムにより、ドライバーは加速時のアンダーステアを軽減することができる。
ダイナミックモードでは、ステアフィールまで変化
ジュニア VELOCE 280にはドライバーの好みで運転モードを選択できるアルファ DNA セレクターを搭載している。
ダイナミックモードでは最大のパワーとトルクが得られ、ステアリングとペダルの感度が向上し、ESPの干渉が最小限に抑えられる。さらに、回生ブレーキが解除され、完全に機械的なブレーキに移行して、全体的にスポーティな感覚が向上する。
ナチュラルモードではエネルギーを節約するために出力が制限され、ESPの介入は速くなる。そしてアドバンスドエフィシェンシーモードではエネルギー効率を最大限に高めるために、トルクが300Nmに制限される。
新型ジュニアのサスペンションは、フロントにマクファーソンストラット、リアにトーションビームを採用している。
フロントのサスペンションシステムには、ダイレクトなレスポンスと優れたハンドリングを実現する新しいアンチロールバーと新しいストラットが採用されている。この新しいストラットは、より短いステアリングアームと組み合わせることで、クラス最高の14.6:1 というステアリング比としている。
一方、リアはダブル油圧ストップスプリングを備えた特殊なスプリングとダンパーが採用した特殊なトーションビームが特徴となっている。
ジュニア 280 ヴェローチェはハイパフォーマンスなモデルだけに、ブレーキもしっかりとしたものが装着されている。フロントには380mmという大径のベンチレーテッドディスクに4ピストンモノブロックキャリパーを組み合わせており、100→0km/h制動距離はわずか33mを実現する。
SUVとして利便性だけでなく快適性もバッチリ備えている
ジュニアはコンパクトなボディサイズにもかかわらず、クラス最大のトランクを備えており、その積載量は400Lを誇る。また、ハンズフリー技術により、テールゲートをリモートで開けることができる。
運転支援機能にも抜かりはない。新型ジュニアにはレベル2の自動運転を含む運転支援機能が搭載されている。また、360°パーキングセンサーと180°リアカメラが搭載されており、利用可能なスペースを識別して車両の出入り操作を自動的に完了できる実用的な半自動駐車機能を備えている。
室内に目を向けてみると、まずドライバーの前方には、フルデジタルの10.25インチTFTスクリーンで構成されるテレスコープシステムを備えている。
センターコンソールには、ドライバーに向かって斜めに、ウィジェットやグラフィックコンポーネントを操作するための10.25インチのタッチスクリーンインフォテイメントシステムを設置している。
すべての機能を直感的に操作できるように設計されており、すばやく簡単にドラッグ アンド ドロップしてカスタマイズすることも可能だ。
車載音声認識システムについては「ChatGPT」が含まれている。科学、歴史、地理など、さまざまな複雑な質問をしても、人工知能により明快な回答を受け取ることが可能になり、より安全で楽しい運転体験を実現してくれる。
ちなみにアルファ ロメオ ジュニアの日本での発売時期については未定とのこと。驚異的なパフォーマンスと最先端テクノロジーを手にした新しいスポーティコンパクトSUVの登場が待ち遠しい。
「ジュニア 280 ヴェローチェ」の「見」どころ
[ アルバム : アルファロメオ ジュニア 280 ヴェローチェ はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
批判は百も承知でしょう。
他で残念なデザインだとか勝手な事を言ってる買えもしない輩がいるけどね。