現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 10万円単位で入れたタイヤとブレーキが秒で終わった……サーキット走行で「消耗させない」コツとは

ここから本文です

10万円単位で入れたタイヤとブレーキが秒で終わった……サーキット走行で「消耗させない」コツとは

掲載 17
10万円単位で入れたタイヤとブレーキが秒で終わった……サーキット走行で「消耗させない」コツとは

 この記事をまとめると

■サーキットではタイヤやブレーキパッドの消耗が激しい

【今さら聞けない】タイヤの溝に挟まった小石は取るべき?

■温度管理などを行い丁寧に乗ると消耗スピードを和らげることができる

■消耗品が長持ちすればその分出費も抑えられるので効率よく走ることができる

 サーキットで消耗品を労るためのコツとは

 ブレーキパッドやタイヤは通常数万キロは使えるもの。それがサーキット走行となると数時間でどちらもツルツルになってしまうこともよくある話。

 サーキット走行とはお金がかかるものではあるが、正しい使い方をすればそこまで消耗しない。そのコツは正しい状態で使うことと、連続アタックをせずに走ることなのだ。

 サーキットでタイヤとパッドの消耗を抑える方法1:タイヤの空気圧を適正範囲(2.0~2.3kg/cm2)に調整すること

 タイヤがあっという間に減ってしまったという人に多いのが空気圧が高すぎる人。サーキットでは空気圧がすぐに上がる。コースイン時に2.0kg/cm2だったら、2.5kg/cm2どころか、3.0kg/cm2くらいまで上がることも普通だ。そのため予め空気圧を下げてからコースインしたいが、コースイン時に1.8kg/cm2を下まわるのは危険なので、数周走行したら空気圧を落とすようにしたい。

 タイヤ銘柄やサイズ、クルマによって適正空気圧は変わるが、とりあえずタイヤが温まった状態で2.0~2.3kg/cm2にしておくこと。空気圧が高いと接地面積が少なくなり、タイヤ表面がより熱を持ちやすくなって減りやすいからだ。

 サーキットでタイヤとパッドの消耗を抑える方法2:ブレーキパッドを想定温度で使う

 ブレーキパッドにはその材質ごとに適温があり、適温から高すぎても低すぎてもパッドは急速に減る特性がある。街乗り用のパッドでサーキットを走ったら減るのは当然のこと、レース用のパッドでブレーキに負荷の少ないサーキットを走ったら、あっという間に減ってしまったということもある。

 ブレーキに負荷の少ないコースで、ローターの温度は負荷の少ないクルマで400~600℃くらい。負荷の大きいコースや、ハイパワー車、重量が2トン近いクルマになると600~800℃になると言われている。その温度を把握した上で、使うパッドを選ぶことが重要だ。また、想定温度を超えないようにクーリング走行を挟みながら走る方法もあるので、温度管理にも気を配りたい。

 丁寧に走ることはテクニック向上にも節約にもつながる

 サーキットでタイヤとパッドの消耗を抑える方法3:まっすぐ止めて、クルッと曲がって、まっすぐ加速する

 俗に言う「タイヤを縦に使う」乗り方のこと。できるだけブレーキングはまっすぐに強く止める。そこからできるだけブレーキを残さないようにして旋回。しっかりと向きが変わりきってから、アクセルを大きく踏んで直線的に加速していく。

 逆にブレーキングからあまりブレーキをリリースせずに、タイヤをグリグリと路面に押し付けながらステアリングを切っていき、クリッピングポイントからアクセルもガンガンに踏んでいくとタイヤへの負担は凄く大きくなる。ハイパワー車ならそういった乗り方のほうがタイムが出ることもあるが、ローパワー車ではむしろ遅いというケースも多い。ここぞ一発の時以外は、オススメできない乗り方と言えよう。

 サーキットでタイヤとパッドの消耗を抑える方法4:連続アタックをしないこと

 そして、一番重要なのが連続でアタックをしないこと。全開でのタイムアタックを連続でするとタイヤもパッドもどんどん温度が上がっていき、二次曲線的にさまざまな箇所への負担が増える。1周アタックしたら、1周冷やす。もしくは2周アタックしたら1周冷やすくらいのクーリングラップを入れていくことで、飛躍的にタイヤもパッドも節約することができる。

 また、クーリングを挟むことで水温やエンジン油温も抑えることができる。エンジンオイルの油温を抑えられればサーキット走行ごとにオイル交換をする必要もない。水温が抑えられえばラジエーター交換も必要ない。

 GT-RやWRXのようなハイパワー4WDは別だが、スイフトスポーツや86のようなミドルクラスなマシンなら、連続アタックをしないでクーリング走行を挟みながら走れば、スポーツラジアルタイヤとスポーツパッド1セットでサーキットを数十回は余裕で走ることができるのだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
くるまのニュース
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
ベストカーWeb
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
WEB CARTOP
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
motorsport.com 日本版
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
motorsport.com 日本版
新東名「最後の区間」どこまでできた? 過去最大規模の「トンネル湧水」発生も…どんどん造ってます!
新東名「最後の区間」どこまでできた? 過去最大規模の「トンネル湧水」発生も…どんどん造ってます!
乗りものニュース
オーナーは桐島ローランドさん 葉山町にオープンした新スポット『Felicity Cafe』とは
オーナーは桐島ローランドさん 葉山町にオープンした新スポット『Felicity Cafe』とは
バイクのニュース
70年代の“GTカー”が令和に復活!? 限定100台のミツオカ「M55ゼロエディション」ついに登場
70年代の“GTカー”が令和に復活!? 限定100台のミツオカ「M55ゼロエディション」ついに登場
VAGUE
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
くるまのニュース
新スタイルの洗車場、個室ブースで心置きなく洗車が可能…土曜ニュースランキング
新スタイルの洗車場、個室ブースで心置きなく洗車が可能…土曜ニュースランキング
レスポンス
マンホールの”大打撃”から1年……今度こそフロントロウからラスベガス決勝に挑むサインツJr.、混戦を予想「分からないことが多すぎる」
マンホールの”大打撃”から1年……今度こそフロントロウからラスベガス決勝に挑むサインツJr.、混戦を予想「分からないことが多すぎる」
motorsport.com 日本版
【悲報】マジかよ!? ホンダ二輪スポンサーのレプソルが2024年限りで契約解消へ
【悲報】マジかよ!? ホンダ二輪スポンサーのレプソルが2024年限りで契約解消へ
ベストカーWeb
「六本木のカローラ」を乗り継ぎ4台目!…BMW「3シリーズ」が自宅ガレージにあるのが普通という親子の現在の「E30」の経歴が凄かった!!
「六本木のカローラ」を乗り継ぎ4台目!…BMW「3シリーズ」が自宅ガレージにあるのが普通という親子の現在の「E30」の経歴が凄かった!!
Auto Messe Web
【クシタニ】による「クシタニの防寒グッズまとめ」!これで寒さを乗り切れる!
【クシタニ】による「クシタニの防寒グッズまとめ」!これで寒さを乗り切れる!
モーサイ
【写真蔵】「Jeep」ブランド初の100%電気自動車は、レネゲードよりもコンパクトな「アベンジャー」
【写真蔵】「Jeep」ブランド初の100%電気自動車は、レネゲードよりもコンパクトな「アベンジャー」
Webモーターマガジン
今季最悪の路面が今季最高のスペクタクルを生む? F1ラスベガスGP、タイヤの“グレイニング”を抑えることが鍵に
今季最悪の路面が今季最高のスペクタクルを生む? F1ラスベガスGP、タイヤの“グレイニング”を抑えることが鍵に
motorsport.com 日本版
東京都に住むEVオーナーは注目!  最新設備の「アウディ・チャージング・ハブ 紀尾井町」の150kWh超急速充電を30分無料開放
東京都に住むEVオーナーは注目!  最新設備の「アウディ・チャージング・ハブ 紀尾井町」の150kWh超急速充電を30分無料開放
THE EV TIMES
「公道で操れんわw」「1.6億で仰天」超弩級のシューティングブレーク『ROCKET GTS』にSNSも熱視線
「公道で操れんわw」「1.6億で仰天」超弩級のシューティングブレーク『ROCKET GTS』にSNSも熱視線
レスポンス

みんなのコメント

17件
  • >レース用のパッドでブレーキに負荷の少ないサーキットを走ったら、あっという間に減ってしまったということもある

    なわけない。
  • 消耗させたくないならサーキットなんて走ってはいけないだろう。それなりに走ればタイヤとブレーキどころか車両全体の負荷は公道の比較にならない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村