高性能モデルのフルノーマルは2本もしくは4本が多い
排気効率を高めるチューニングという本来の目的に加え、ドレスアップにおいても重要なアイテムといえるマフラー。ステンレスやチタンといった材質の違いはもちろん、オーバルにスラッシュなど出口のデザインもさまざまで、エアロパーツと同じく後ろ姿の印象を大きく変える。
進化っぷりがハンパない! かつて貧乏チューン感ありありだった「マフラーカッター」が再注目されるワケ
なかでも重要なのはテールエンドだ。右側から出るのか左側から出るのか、両側なのか、さらにはシングル出しなのかダブル出しなのか。ここで不思議に感じるのは、ノーマルは出口の本数が2本出し以上の場合、基本的に奇数ではなく偶数で、その場合は2本か4本が圧倒的に多く、6本出しや8本出しが存在しないこと。
アフターパーツでは6本出し風があったり、レクサスLFAの純正はセンター3本出しだが、今も昔もマイノリティであることは変わらない。果たして2本出しや4本出しにする合理的な理由、例えば排気量や気筒数との関係はあるのだろうか。
複数出しは効率を追求した結果
まずは機能面から考えてみよう。マフラーのもっとも重要な役割は、排気の流れをスムースにすること。そのためには排気量に応じたパイプの太さが必要で、テール部分も大口径化していくのは当然といえる。
しかし、出口が大きければ大きいほど最低地上高の余裕はなくなる。そこで排気効率とのバランスを考えて編み出されたのがデュアル化だ。メインパイプの形状やサイレンサーの構造によって差は出るものの、100φの1本出しよりも75φの2本出しのほうが断面積は広くなる。さらに現在ほど加工の技術が進んでいなかった時代は、太いパイプを作るより本数を増やすほうが容易だった。以上の理由から2本出しや4本出しのマフラーには、高性能の証という一面があったと考えていいだろう。
ちなみに気筒数とテールの本数に機能面における因果関係はないが、V型や水平対向のようにシリンダーが左右に配置されたエンジンは、マフラーを左右に分けてキャラクターを暗にアピールするという側面もある。
アフターパーツは1本出しを2本出しにするなどアレンジも多彩
ではアフターパーツとしてのマフラーはどうか。排気効率を理由に2本出しや4本出しを採用したケースも当然あるはずだが、カスタムした証として出口のデザインを大きく変えるケースも少なくない。ノーマルが片側の1本出しなら2本出しに変更した製品や、逆に左右の2本出しから片側の1本出しにする製品もある。性能に大きく影響するのはメインパイプやサイレンサーと考えれば、2本出しや4本出しのテールが多数を占めるのはデザイン上の理由、また車両のパフォーマンスをアピールすることが目的かもしれない。
※2022年7月25日(月)11:35 一部記事内容を修正しました。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
全長3.5m! トヨタが「小さなMRスポーツカー」を開発! “5速MT×1.8Lターボ”搭載した「爆速モデル」に熱望の声!
[N-BOX]もっと窮地に!? 新型ムーヴ秋発売!? バカ売れ必至のデキ
車検更新「2か月前から」に拡大へ!「年度末激混みパンク状態」脱却へ法改正 “期限そのまま新車検証”受付期間の延長で便利に!?
約160万円! ホンダ「最小&最安コンパクトカー」が人気スギ!? 全長4m以下でMTありの「爆売れ国民車」記録更新! 精悍顔の「ブリオ」インドネシアで好調
マツダ「“超すごい”4ドアクーペ」実車公開! “元祖”な「美麗デザイン」がカッコイイ! 精悍すぎる「魂動」第一弾「SHINARI(シナリ)」登場
みんなのコメント