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今こそ”107万円”で買えた[プラッツ]じゃない!? コンパクト[セダン]が握る重要なカギって?

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今こそ”107万円”で買えた[プラッツ]じゃない!? コンパクト[セダン]が握る重要なカギって?

 見た目は小さくても、室内はたっぷり広い。コンパクトトールワゴンに与えられるようなフレーズが、なんとセダンに付けられていた。しかし、その言葉に嘘偽りはなく、ゆとりの室内と取り回しの良いボディを持っている。リーズナブルで燃費がいい、小さなセダンのプラッツ。かつて夢見ていた理想のクルマが、四半世紀前に登場していた。

文/佐々木 亘:写真/トヨタ ほか

今こそ”107万円”で買えた[プラッツ]じゃない!? コンパクト[セダン]が握る重要なカギって?

【画像ギャラリー】実用性抜群のコンパクトセダン・トヨタ プラッツと大化けする可能性を秘めたトヨタ カローラアクシオ(16枚)

■ヴィッツがセダンに? 軽自動車並みの車体で大丈夫か?

トヨタ プラッツ。シャシーをヴィッツと共有するコンパクトセダンで、ヴィッツにトランクルームをくっつけたような丸っこいフォルムをしている

 プラッツは、ヴィッツとシャシーを共有する、トヨタのコンパクトセダンだ。ヴィッツのボディにトランクルームをプラスしたスタイリングは、尻上がりで可愛らしい。

 ボディサイズは、全長4,145mm×全幅1,660mm×全高1,500mmで、ホイールベースは2370mmだ。現行型N-BOXのホイールベースが軽自動車では最も長く2,520mmだから、ホイールベースだけで比較すれば、軽自動車程度のホイールベースしかない、乗用セダンということになる。

 それでもトランクを含めないキャビンの大きさは、室内長1,855mm×室内幅1,380mm×室内高1,265mmとそれなりにある。荷室まで含まれた軽自動車の室内長や室内幅とほぼ同じ値だから、そこへトランクが別についてくると考えると、かなり実用性が高いクルマと言えるだろう。

 エンジンは、2WD車(FF)に1.5Lと1.0Lを設定、4WD車には1.3Lエンジンを載せる。これで価格は107.1万円~154.8万円と非常にリーズナブルだ。

 プラッツは、ボディも価格も小さいが、大きな期待に応える力と収納力を併せ持った、実用セダンのお手本のようなクルマである。

■工夫たっぷりの室内がイイ

 小さい・チープなどと思われがちだが、プラッツは見た目よりも室内環境が良い。シートは丸みを帯びた優しい雰囲気を持っているが、座面は長くてクッションも適度に厚い。前席だけでなく、後席に乗っても膝回りの空間や頭上空間には余裕がある。コンパクトカーと考えれば、上々の広さだろう。

 ダッシュボードやインパネは、ヴィッツと共用。そのため、プラッツもセンターメーターとなる。スペース効率を十分に吟味したヴィッツと同じだからこそ、前席も窮屈にならず、開放的で使いやすい空間が広がるのだ。

 また、空間的なプラッツの大きな利点は、ラゲージルームがある点にあるだろう。後席シートは倒すことができ、長尺のモノも余裕で積めるし、ラゲージルームだけで9インチのゴルフバッグを5つまで積めるというのだから驚きだ。

 小さなボディから、次々と荷物が出てくる様は、見ていて気持ちがよく、圧巻である。

■セダン復活のカギはプラッツにあり! 進化は小さくなること

トヨタ カローラアクシオ。数少ない5ナンバーサイズのセダンで、営業車など一定のニーズがある。さらにコンパクトでもっとプレミアムな方向に舵を切ると一般ニーズも増える!?

 最近は少し人気の落ちているセダン。全長が5mに近づき、ボディ幅も1,800mmを超える大型セダンが多いわけだが、セダンの進化は大きくなるだけではないと筆者は思う。

 SUVだってワゴンだってミニバンだって、すべてコンパクトがあるのに、現代ではコンパクトセダンが消えてしまった。プラッツのように小さなボディで、最小回転半径4.3mという取り回しのしやすい小さなセダンが、正常進化を今まで続けていたら、セダンが下火になることも無かったのではないだろうか。

 クルマの基本形とも言えるセダンに、まず乗ってもらうことを考えたら、プラッツのように、小さな良いセダンを増やしていくことが必要になる。カローラアクシオよりも少し豪華で、もっと小さいセダンが出てくると、自動車ユーザーがセダンを見る目も変わっていくはず。

 プラッツや、後継となったベルタを復活させることが、国内市場のセダン人気を復活させる、重要なカギとなるだろう。

【画像ギャラリー】実用性抜群のコンパクトセダン・トヨタ プラッツと大化けする可能性を秘めたトヨタ カローラアクシオ(16枚)

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みんなのコメント

12件
  • may********
    ネタ切れ時の回顧ネタ
  • mac********
    当時のプリウスとヴィッツのデザインの悪いところの組み合わせだと思ったよ、プラッツ。
    自分はニセプリウスと呼んでいた。
    同じ兄弟車でも、ファンカーゴは小粋だったのにねえ。
    コンパクトセダンで貧乏くさくないデザインは難しい。
    だから廃れたんだと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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