現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 補助金ありきでEVやPHEVを購入はOK! ただし短期間で手放すと「補助金の返納」が必要だった

ここから本文です

補助金ありきでEVやPHEVを購入はOK! ただし短期間で手放すと「補助金の返納」が必要だった

掲載 6
補助金ありきでEVやPHEVを購入はOK! ただし短期間で手放すと「補助金の返納」が必要だった

 この記事をまとめると

■EVの購入に対しては国や地方自治体から補助金が支給される

フォードがEVの中大型SUV投入を凍結! テスラの台頭は「EV普及」のスタートではなかった

■補助金を受けた場合は処分制限期間が設けられる

■期間内に車両を手放すと保有期間に応じて補助金の一部に返納義務が発生する

 CEV補助金の支給は車両の保有期間が決まっている

 先進的な次世代車を購入する際、国や地方自治体から補助金が出ることはユーザーの間でも広く知られているところだ。

 自動車メーカー各社も、とくにEVについては自社ホームページ、カタログ、そしてディーラーで配布するパンフレットなどで、新車価格と補助金額を明示して、ユーザーの金銭的な負担がどれほど軽減するかを強調する場合が多い。

 そんな補助金をユーザーが受け取ったあと、規定されている保有期間内になんらかの理由でクルマを手放すことになった場合、ユーザーはどう対応すればいいのだろうか。

 国の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(略称:CEV補助金)」を例にとって見ていこう。

 まず、補助金の目的についてだが、EV、プラグインハイブリッド車、燃料電池車等の導入に対するもの。合わせて、電動車に使う充電や水素充填インフラの整備等についても、導入促進補助金に対する予算建てが行われている。

 こうした補助金を設定した背景には、国が目指す「2050年カーボンニュートラル」がある。その実現に向けて、国は直近で「グリーントランスフォーメーション(GX)政策」を構築しており、運輸部門については、再生可能エネルギーの拡充、次世代ネットワークへの対応、水素・アンモニアの活用、そしてカーボンニュートラル燃料を実用化に向けた研究開発などを進めている。

 また、「グリーン成長戦略」として、自動車及び蓄電池産業での主な取り組みで達成目標を掲げている。具体的には、2035年までに乗用車の新車販売で電動車100%。小型商用車については、2030年までに電動車20~30%、2040年までに電動車・脱炭素燃料車100%。さらに、大型商用車については2020年代に5000台を先行導入し、2030年までに2040年の普及目標を設定するとしている。

 処分制限期間内に車両を手放す場合は補助金返済義務が発生する

 このような国の将来構想のなかで、ハイブリッド車の販売比率が高い日本において、EV・プラグインハイブリッド車、燃料電池車への移行を促進するため、CEV補助金を設けているのだ。

 CEV補助金の業務を行う、一般社団法人 次世代自動車振興センターによれば、補助金を受けた車両(財産)は3年ないし4年の定められた期間(取得財産等の処分制限期間)の間の保有が義務付けられている。

 自家用乗用車では、乗用車、貨物車、軽自動車などが4年、ミニカーや原付2輪等は3年という所得財産等の処分制限期間内に、車両を手放す場合、申請者は財産処分承認申請書を次世代自動車振興センターに提出し、同センターで処分内容を確認した上で、申請者に財産処分承認通知書を発行する。

 これにより申請者は、車両の処分(下取・売却等)を行うことができる。

 そして、財産処分報告書を同センターに提出すると、補助金返納額の算定を行ってから申請者に通知する。その知らせを受けてから期限20日以内に申請者は補助金を同センターに返納しなければならない。補助金返納額の算出方法は、令和4年度補正予算以降の補助金を受けた車両の場合は以下のとおりだ。 補助金返納額=補助金額x(残存期間 ÷ 処分制限期間) ※残存期間は月割りで計算する。 こうした条件に当てはまる場合、ユーザーは必ず同センターに対して正しい手続きをする必要がある。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

免許更新のあとに入会を勧められた「交通安全協会」! これって入るべき? どんな団体なの?
免許更新のあとに入会を勧められた「交通安全協会」! これって入るべき? どんな団体なの?
WEB CARTOP
どう乗ればいい? 事故ったら? 新車を買う前には絶対やるべき「試乗」最新事情
どう乗ればいい? 事故ったら? 新車を買う前には絶対やるべき「試乗」最新事情
WEB CARTOP
DAFやMANは超カッコイイけど日本で見かけず! 海外メーカーがトラックを日本で展開するには乗用車の比じゃないハードルが待ち受けていた
DAFやMANは超カッコイイけど日本で見かけず! 海外メーカーがトラックを日本で展開するには乗用車の比じゃないハードルが待ち受けていた
WEB CARTOP
バスの完全キャッシュレス化は過渡期が問題! 現金とキャッシュレスの混在が招く混乱
バスの完全キャッシュレス化は過渡期が問題! 現金とキャッシュレスの混在が招く混乱
WEB CARTOP
メルセデス・BMW・アウディの御三家は「本国」なら普通に買える……と思ったらそうでもない! 日本の「高級ブランド」はドイツでどんな位置づけか現地在住ジャーナリストに聞いてみた
メルセデス・BMW・アウディの御三家は「本国」なら普通に買える……と思ったらそうでもない! 日本の「高級ブランド」はドイツでどんな位置づけか現地在住ジャーナリストに聞いてみた
WEB CARTOP
「一生このクルマと添い遂げる」……なんて思いが打ち砕かれる出来事多数! 長く付き合うには「完璧を求めないユルい心」が大切だった
「一生このクルマと添い遂げる」……なんて思いが打ち砕かれる出来事多数! 長く付き合うには「完璧を求めないユルい心」が大切だった
WEB CARTOP
「EV売らないと罰金300万円」 排出ゼロ規制がイギリス自動車業界を直撃、消費者の不満がネットにあふれるワケ
「EV売らないと罰金300万円」 排出ゼロ規制がイギリス自動車業界を直撃、消費者の不満がネットにあふれるワケ
Merkmal
ほぼ「JOY抜き」でも9月単月でN-BOXは2万5000台を販売! 圧倒的No.1キープの裏に見える不安要素とは
ほぼ「JOY抜き」でも9月単月でN-BOXは2万5000台を販売! 圧倒的No.1キープの裏に見える不安要素とは
WEB CARTOP
ボンゴフレンディの衝撃ももう30年前! 日本車では絶滅したメーカー謹製「ポップアップルーフ」は海外じゃまだまだ元気だった
ボンゴフレンディの衝撃ももう30年前! 日本車では絶滅したメーカー謹製「ポップアップルーフ」は海外じゃまだまだ元気だった
WEB CARTOP
ハの字タイヤに横向きマフラー……普通の人からみたら「違法っぽいクルマ」だけどそりゃ偏見! じつは合法なクルマのカスタム3つ
ハの字タイヤに横向きマフラー……普通の人からみたら「違法っぽいクルマ」だけどそりゃ偏見! じつは合法なクルマのカスタム3つ
WEB CARTOP
カーライフをもっと面白く! NAPACが「ASEA・JAWA・JASMA」の完全統合を発表
カーライフをもっと面白く! NAPACが「ASEA・JAWA・JASMA」の完全統合を発表
WEB CARTOP
街でよく見かけるトヨタ「クラウン」高額車だけど「残価ローン」だといくらで買える? フルローンとどっちが“お得”なのか?
街でよく見かけるトヨタ「クラウン」高額車だけど「残価ローン」だといくらで買える? フルローンとどっちが“お得”なのか?
くるまのニュース
クルマの補機バッテリー「鉛蓄電池」はなんと19世紀の誕生! いまでも「現役」な理由と電池の仕組みとは?
クルマの補機バッテリー「鉛蓄電池」はなんと19世紀の誕生! いまでも「現役」な理由と電池の仕組みとは?
WEB CARTOP
ハイテクなぶん普通の旧車より難しい! NISMOが頑張る「第二世代GT-R」でさえ乗り続けることが難しい時代がきていた
ハイテクなぶん普通の旧車より難しい! NISMOが頑張る「第二世代GT-R」でさえ乗り続けることが難しい時代がきていた
WEB CARTOP
11リッターに13リッターなんて乗用車乗りからしたら怪物エンジン! じつはそれでもバス&トラック用エンジンは「ダウンサイジング」していた
11リッターに13リッターなんて乗用車乗りからしたら怪物エンジン! じつはそれでもバス&トラック用エンジンは「ダウンサイジング」していた
WEB CARTOP
お金持ちの多くがあえて[中古車]を買うの何で? あえて4年落ちを買う納得のワケ
お金持ちの多くがあえて[中古車]を買うの何で? あえて4年落ちを買う納得のワケ
ベストカーWeb
誰もが便利に使ってる「ブレーキを離すとゆっくり進む」クリープ現象! そもそもどういう仕組み?
誰もが便利に使ってる「ブレーキを離すとゆっくり進む」クリープ現象! そもそもどういう仕組み?
WEB CARTOP
新車を買ったのに納車の時に見たら10km以上走行してる! 0kmから乗りたいオーナーがいても叶わないワケ
新車を買ったのに納車の時に見たら10km以上走行してる! 0kmから乗りたいオーナーがいても叶わないワケ
WEB CARTOP

みんなのコメント

6件
  • jin**********
    4年未満でPHEVから新しいPHEVに乗り換えた際、補助金の返済を求められました。使用年数に応じて金額が変わります。
    新規買って交付を受ける際は数ヶ月かかって手続きが遅いけど、手放して返金となった時は1週間くらいでマッハで書類が届き、かなり短い間に返済締め切りが設定される。流石、お役所仕事だなと感心した(苦笑
  • ********
    その前に海外EVに補助金撤廃をして欲しい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村